二律背反とは広辞苑では、「相互に矛盾し対立する二つの命題が、同じ権利を持って主張されること。カントは純粋な理性だけで世界全体の根本的問題を解決しようとすると、二律背反に陥ることを指摘した。」とある。
まあ、簡単に言えば、「あちらを立てれば、こちらが立たず」とか「義理と人情の板ばさみ」とか言うものか？？？。
二つの真理があって、どちらも否定できないし、どちらも一緒に肯定できないものみたいなこと。聖書で言えば、神様は人を愛している愛の方。また、神様は罪人を許さない義の方である。というような事ですか・・・。
今日は一週間ぶりの稽古でした。
先日、Ｈ宗先生に、「いつまでも、初心者のように、同じように面ばかり打ってきてはだめだ！もう少し考えて相手の出方を見て打ちなさい。」と言われた。
それで、今日は、考えながら面以外のわざも出して打っていった。
終わりに、Ｈ宗先生が、「あなたは、上を目指すんだったら、相手に打たれないよう、相手を打とう打とうと細工をしないで、打たれてもいいから、正しく面を打つことだけを考えなさい！。」
と言われた。
考えたら、考えすぎと言われ、何も考えないで、正しい一本を目指して面を打ちなさいと教えられ。
面を打っていくばかりだと、もっと考えて打ちなさいと言われる。
どちらも、最後の言葉は、「あなたには六段、七段になって欲しいんだから」と言われる。
これって二律背反・・・・。
打てば打ったで叱られ、
待てば待ったで叱られる。
難しいことだが、そこに本当の狭い道があるように思います。
チャレンジ《７１６》７４．０ｋｇです。