<会長参上いたしました＞③は極上な旅館としてヘビーユーザーが多い福島飯坂温泉の御宿かわせみのオーナー加藤秀樹さんの登場です。
総会では大変お世話になりました。
フェイスブックは、個人的には行なっておりません。
仕事柄、裏方に控えることが多く、宿の方針として
主や料理長は裏方に徹し、おもてなしは、客室係や接客担当に任せるということにし
ていることもあり、出来るだけ目立たないようにしております。
料飲稲門会のページは時折拝見しております。
私共のようなあまり歴史もなく未熟な会社を取り上げていただくこと、恐縮です。
取り急ぎ以下、ご質問に回答させていただきます。
●総会に参加されてご感想はいかがでしたか。
日頃、出会えない先輩方や食に関わる方々との出会いは、新鮮で刺激的でした。
早稲田大学の絆の強さを改めて感じました。
●すばらしい旅館を経営なさっていますが、跡取りとして経営に携わってきたのですか。
私自身は静岡出身で、東京で就職しておりました。
実家が以前静岡で旅館を経営しておりました影響で、宿、特に小規模宿に興味があり
自分なりに研究し、場所を決め、２７歳の時に開業いたしました。
●料理も、接客も、環境も評価がものすごく高く、ヘビーユーザーが多い旅館ですが一朝一夕でつけられたものではないと思います。いかにつくりあげてきたのですか。
おかげさまで今年５月に開業２０周年を迎えることになりますが、
当然ながらスタッフは入れ替わります。その都度、旅館就職経験が無い者が入社いた
しますので常に未熟で初心な部分を持った宿だと思います。
ただ、御宿かわせみの価値観は開業以来一貫していますので、現在は、何をするにも
御宿かわせみに尋ねるという文化が定着しています。
料理献立も、庭園管理もおもてなしも「御宿かわせみとしてどうしたら良いのか」を
スタッフ一人一人が自分で考え価値観に照らし合わせて判断しています。
おっしゃるように何十回とお越しいただくリピーター様も多いです。
１００回以上お越しいただいているお客様もいらっしゃいますが、１００回目、１５
０回目にご満足いただけなければ１０１回目、１５１回目はありませんので、毎回新たに得られたお客様のお好みの変化やご体調の変化などの情報を次回に活かし、お越しになればなるほど心地よいご滞在になるよう心がけております。
●料飲稲門会に期待することを、率直におっしゃってください。
料飲という大きな括り方のおかげで、日頃交流のない方々との出会いの機会をいただ
けることは大変ありがたいです。
現在は、首都圏の方が多いようですが、地方にも輪が広がることをと願っております。
以上です。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
●ありがとうございました。
御宿かわせみ
加藤秀樹
