大阪都構想について一言 | 燎原の火の如く (私塾愚公庵)

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ふるさと南房総を愛する“吠えるトトロ”が、「まちおこし」と「事業経営」に関して自らの経験と多くのすばらしい人達からの学びを基に、未来への希望を持って気ままに吠える言いたい放題ブログだよぉぉ~~ん♪

結論が出てから言うのも何だが、
大阪都構想について一言申し上げたい。

大阪、及び関西地区の方は、
大きなチャンスを逃してしまって大変残念なことになってしまった。
さらにこの事は、関西のみならず全国的な問題でもある。

と言うのも、
この問題は、東京と地方の政令指定都市との問題だが、
結果として国と地方との問題でもある。
さらには、組織の在り方の問題である。

そこで、必ず整理しておかなければならないことがある。
中央と地方の問題は、決して対立関係ではないと言うことである。
役割分担の問題である。

自らのこととして、あえて言えば、
地方人である以上に日本人である。
国が滅びて、地方が生き延びることはあり得ないし、
国の中心である東京が地盤沈下して、
地方が活性化することなど望むものではない。

まずは日本人として、
首都である東京は、世界の東京であってもらわなければならないし、
最近になって、オリンピックや羽田の拡張等、
少々頑張りはじめたが
バブル後の20年の空白により
アジア内でさえ首都東京が地盤沈下傾向であったことを
これ以上放置してはならない。

であれば、東京は首都として今後とも発展していく中で
大阪並びに地方は、どうあらねばならないか。
それは、専門化による役割分担であろう。

例えば、大阪を歴史的に見た場合
「商都」と位置づけるのが大道である。
さらに、昔そうであったように「日本の商都」を目指すのか、
「アジアの商都」か、いや「世界の商都」を目指すのか?
ここが重要である。

当然、現在のようなグローバルな社会が進展している中、
世界の商都を目指さなければならない。
もちろん、そうであれば当然、
アジアの商都でもあり、日本の商都でもある。
このようにビジョンが明確になれば、課題も明確になる。

まずは、人の問題として
これからのビジネスを支える世界中の優秀な人たちが
集まるための仕組みのひとつとして
世界トップクラスのビジネススクールが、今大阪に何校あるのか?
無ければ、どんな学校が、何校いつまでに必要なのか?

日本には、グローバル企業が沢山あるので、
経団連等と組んで、
世界のビジネススクールから優秀な指導者を招くと共に
戦後大きく発展した企業の創業者の協力を得て、
さらには、日本固有の商人道を学問的に整理して
これらを学べる場が創れるのではないか。
これができれば、世界的にも意義のあるものになるのではないか。

また、商品の物流面で言えば、
港湾、空港、道路、鉄道が、世界トップクラスの規模と機能を持ち
日本ないし世界に開けているのか?

世界のビジネス情報が集まるような仕組ができているのか?

等々、
さらに細分化して戦略を組み立てれば、
今からでも「世界の商都、大阪」は、決して不可能ではないと思う。
日本の歴史を振り返って、
目標が明確になった時の人々の協力(和)と集中力からして・・・。

その上で、「大阪府と市のの2重構造の解消」と
「区(区知事)に権限がほとんど無いことにより
末端の市民生活に行政の目が行き届きづらいことの対策として
組織の改革を行なう」と言う組み立てにした方が
良かったのではないかと思う。

ビジョンに向かって建設的に改革する事よりも
組織のマイナスを解消することの方が前面に出ていたので
非常に分かりづらくなってしまっていた。

変化は、必ず痛みを伴うので
それ以上の希望が示されないといけない。

組織の改革については、橋本氏の言う通り
時代が大きく変化する時は、
「独裁」と言われるくらい、強く賢いリーダーが必要である。
平穏時とは違うのである。

また、組織は生き物なので、放っておけば必ず腐る。
恒に動かさなければならない。
いや、恒に動きのある、動きを起す組織でなければならない。


それでは、南房総の明るい未来を願いつつ
これを読まれた皆様が、今日も一日お幸せでありますように♪