まちおこし戦略について | 燎原の火の如く (私塾愚公庵)

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ふるさと南房総を愛する“吠えるトトロ”が、「まちおこし」と「事業経営」に関して自らの経験と多くのすばらしい人達からの学びを基に、未来への希望を持って気ままに吠える言いたい放題ブログだよぉぉ~~ん♪

先日、久しぶりに役場のまちおこし関連課の中堅幹部の方と
市内事業者の代表者等が集まって、
地域活性化について協議する会議に出席した。

蒼々たるメンバーが集まっているにも関わらず、
各テーマに関して、
それぞれが感想的な思いつきの意見を述べるような内容に
とても残念でならなかった。

もう、何十年来言い続けていることだが、
地域活性化で最大の問題は、
戦略的な取り組みができていないことである。

具体的には、子供や孫の世代の当地のあるべき姿を
まずは、ビジョンとしてグランドデザインにお越し、
掲げなければならない。
その上で、達成に向けて戦略的に計画を建て
デミングホイール(PDCAサイクル)をスパイラル状に回し、
一歩一歩改善を繰り返しながら、
目標の達成を目指すべきものである。

ところが現在行なわれているのは、
世の中の話題性やどこぞのアイデア(思いつきが多い)を元にして
偶然と行動力で達成しようとする活動が多い。

その結果、戦略性に乏しいことにより
・軸足がぶれるため、活動に一貫性が無い。
・修正しようにも、戻るべき基本が不明確である。
・優先順位が不明確で選択と集中ができていない。
・時間を掛けても事業が積み上がってこない。
・等々

関わっている方は、それぞれに頑張っておられるが、
行き当たりばったりの事業になってしまっている。

もちろん戦略と言っても
机上の空論的なものがほとんどであることも事実である。
また、どこぞのコンサルなどに大金を払って依頼しても
ろくなプランが上がってこないことも分かる。
昔からそうなのである。
しかしこれが、戦略の不要論や軽視になってはならない。

大義あるビジョンを掲げて、
世の動勢を的確に見極め、
根拠を明確に示した戦略が、
そう簡単に建てられるわけでは無い。

建てられる人を求めるのか?
建てられる人を育てるのか?

もう一度言うが、批判、否定では無い。
問題提起である。

事業や戦で言えば、
参謀や軍師の重要性を無視したような
取り組みが多いと言うことだ。
事業や戦で、大きな成功や継続的な勝利の裏には、
優秀な参謀、軍師が必要なことは、明白である。

別の言い方をしよう。
日本人が大昔から大好きな「三国志」で言えば、
「天下三分の計」を建てた
諸葛亮孔明がいなければ始まらない。
必ずしも過去に大きな実績があったわけでは無い
孔明の能力を見抜いた劉備玄徳は、
山中に隠遁生活を送る孔明を
「三顧の礼」をもって迎えたではないか。

日本人なら理解できるはずである。
ぜひとも、戦略の重要性に今一度気づいて欲しい。

しっかりしたビジョンと、戦略を持って臨まなければ
地方創生などあり得ないであろう。


それでは、南房総の明るい未来を願いつつ
これを読まれた皆様が、今日も一日お幸せでありますように♪