なんだかんだ。 -26ページ目

なんだかんだ。

映画や感じたことなど。
残していきます。
いまんとこ大学生。

filmarks ID:ryothat

最近、3作目がレンタルされ始めたところで2作目である
「96時間 リベンジ」




を鑑賞。

久々の純粋なアクション映画・娯楽作品を観よう!と意気込み鑑賞。

結論から言うと、すさまじく楽しかったです 笑

想像を遥かに超える娯楽作。
いやぁーー
中盤から後半はなぜか笑いが止まらない。
傑作傑作。

以下ネタバレあります。

前作である「96時間」は、スターウォーズエピソード1で手に入れたフォースの力(銃器)で無敵になったリーアムニーソンが娘を誘拐したテログループに殴り込み、娘を救出する。しかし、それでも気持ちが晴れないのか、グループを壊滅させるという鬼畜っぷりを見せてくれた。
そのあまりの無敵&鬼畜っぷりに、どちらがテロリストだったかはもうこの際どうでもよくなるという名作であった。

そして、2作目の「96時間 リベンジ」。
リベンジというのは、その人間凶器のリーアムニーソンに息子を殺されたテロリストのリベンジである。
そんなリベンジに燃えるテロリストが、娘は逃がしてしまうが、嫁と人間凶器ことリーアムニーソンの誘拐に成功する。しかしこれがテロリストにとっての地獄の始まりだった。そう、リーアムニーソンの逆ギレという無慈悲で理不尽な虐殺が始まるのだ。

まず、捕まっているリーアムニーソンは脱出しなければならない。
この脱出方法がまた圧巻である。というか大爆笑である。というか開いた口が塞がらない。というか顎が外れる勢いであった。

この脱出のカギとなるのが娘のキムである。このキムはホテルにいて、テロリスト相手に逃げ惑っているのだが、父との電話で父(リーアムニーソン)に大使館に逃げろと言われるや否やそれを拒否。そして、父の反対を押し切り、電話で父と母の救出の手引きを要求するのである。
ここからが圧巻であった。理由はとにかく観て確認してほしいのだが、娘のキムはとにかく手りゅう弾を投げまくるのだ。しまいには何かしらのタンクを破壊して、ボードゲームをしているっぽい人たちをビショビショにする始末。一心不乱に手りゅう弾を投げるその姿は、完全にテロリストであった。
そしてなんやかんやで、父のいる家の煙突から銃を投げ入れ、父に銃を渡すことに成功する。この、父が銃を手にするシーンでは、相手側に同情すること必至であった。
それからさらになんやかんやあって、キムと父が同乗してカーチェイスという地域住民にとっての地獄が始まる。
その地獄の前に、息をするように警官を殺して

「仕方ないだろ」

という発言も捨てがたいが、ここで放たれる父の娘に対する鬼畜発言は特筆すべきだろう。

父「お前(キム)は銃が撃てるのか!?」
娘「撃てないわよ!」
父「それじゃあ運転しろ!!」

娘への愛はどこへ行ったのだろうか。厳しさの中にこそ愛があるのだろうか。それとも警官殺しで動揺していたのか。
答えは風の中である。
ちなみにキムは縦列駐車に苦戦し、運転免許の試験に何度か落ちている。
このシーンは免許取得のためのスパルタ訓練という見方もできるようになっている。
このキムの免許取得の練習は、軽い災害レベルなので、周辺地域の住民にとってはたまったものではないが、ここでも笑いが止まらない。

そしてさらになんやかんやあって、ラストの主犯のテロリスト(前作で息子を殺されてリベンジしたい人)とキムの父が対峙するシーン。お互いに父親ということで、シンパシーを感じたのか、人間凶器であるリーアムニーソンの心の押入れの中にガラクタのように捨てられていた“慈悲”が少し顔を出すのである。怯え切った敵を前にリーアムニーソンは許しを与え、銃を捨て、その場を去ろうとする。それを見た敵は、銃を拾い、息子のかたきに向けて引き金を引くのである。しかし、お約束のようにその銃には弾は込められていなかった。

カチ...

という乾いた音が鳴り響くと同時に振り向くリーアムニーソンは、まさに鬼であった。脳内補正によって半笑いにすら見えた。
慈悲と言えど、押入れの奥から出してきた“それ”は、ガラクタであったのだ。
むしろ、絶望をより際立たせるための道具として慈悲を使うあたり、やはり鬼である。
持ち上げて落とす。
鬼である。

この映画の監督であるオリヴィエ・メガトンという人。
正直に言って全く知らない人だが、今作においては拍手喝采を送りたい。
というのも、この映画。とても笑える。
最近流行りの「バクマン。」の言葉を借りると“シリアスな笑い”である。

上で書いたようなキムの手りゅう弾事件や鬼畜免許取得訓練、鬼の鬼畜感。
どれもシュールだ。

さらに人の描き方も秀逸だ。
正直、誰も特に描けていないのだが、それが今作ではむしろ功を奏しているように思う。
上で述べたように、キムが手りゅう弾を投げまくる場面があるのだが、繰り広げられる場所が屋上とかは関係なく、地上にも人がいる気があまりしないので、

「まぁ...大丈夫だろ(´▽`)」

という気にさせてくれる。ここで人の存在を感じさせるような描写が続いていたとすれば、笑えるシーンにはなっていなかっただろう。つまり人がいないような気がする非現実的な空間であるからこそ、非現実的な行為(手りゅう弾を投げまくる)で笑えるのだ。
この映画では、リアリティラインをそういう部分に引っ張ってくれるので、ずっと続く鬼畜にも笑えるのである。

しかし、描き切れていないだけでは無いのがこの監督の面白いところ。
というのも、この監督。地味なところで人を描いてくる。

例えば、手りゅう弾のところでキムはタンクを破壊してしまうが、そのタンクから漏れた水をテーブルゲームをしているっぽい人々が被るシーンをわざわざ挿入してくる。「ここはわざわざ描くのか」と、地味に面白い。ドリフ的な何かを見ているようであった。
そして、この映画。要所要所でタクシー運転手に迷惑をかける(アクション映画ではよくあるね)のだが、特にキムとリーアムニーソンの同乗カーチェイスシーンに用いられる車を奪われるタクシー運転手の描写が、これまた「そこ描くんだ(笑)」という感じで地味に面白いし、なぜか一言二言でタクシー運転手に共感させ、その人の人生を想像させてしまう描写の秀逸っぷり。これがめちゃくちゃ面白い。大爆笑。

そんなこんなでこの映画。ここまで述べたような感覚で観ることさえできれば、傑作であるように思う。
最高に笑えるし、アクションもそこそこかっこよく、なんやかんや言った手りゅう弾事件も笑い以外のところでもめちゃくちゃ楽しい。そして時間も90分程度といい感じ。

悲劇と喜劇は表裏一体とはよく言ったもんだ(´_ゝ`)

つまり、題名でも述べたように

スーパーウルトラスペシャルギャラクシーメディカルスペースファンタスティック娯楽映画なのである。

「96時間 レクイエム」ではタクシー運転手にでもリベンジされるのだろうか。

旧作扱いになったら観ようと思います(*‘∀‘)