劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉の個人的評価 神映画※微ネタバレ注意!  | りょうぴーの自由奔放批評空間

りょうぴーの自由奔放批評空間

どうもりょうぴーです。このブログは僕の好きなゲーム、アニメ、音楽、映画、特撮に関するレビューが中心です。
度々酷評もあるので悪しからず。
コメントはリブログのみで受け付けます。

評価 神映画

備考 ※微妙にネタバレが含まれています!

得点 72点

・人気メディアミックス作品、「ウマ娘」の映画化。最強を目指すウマ娘、ジャングルポケットを中心にライバルとの戦いと葛藤を描いた物語。個人的には3期から大分改善された部分も多く、こういうのが見たかったと思わされる作品に感じられた。

評価点はこのようなところ。
①レース描写の白熱した演出
・レースシーンは劇場版というだけあって描き方が非常に熱く、スパート部分の光るような演出や最終直線での競り合いは本作屈指の見どころ。激しい光と共にスピード感を上げて全速力で駆け抜ける姿は、演出的に迫力が凄まじく見ていて興奮させられる。また、ラストの方では恒例のウイニングライブもあり、そちらの作画も楽曲も印象に残る。

②魅力を感じられる主人公とライバル
・本作の主人公で取り巻きと共に仲良くつるむ粗野な言動にレースへの期待とライバルへの好奇心を秘めるジャングルポケット、狂気的なまでの研究好きで圧倒的なスピードを見せつけるアグネスタキオン、ポッケがトゥインクル・シリーズ(端的に言うとウマ娘世界における国民的な人気を誇るレースの総称)に参戦するきっかけを作ったウマ娘のフジキセキと、主要格となるキャラクターの見せ方は上手くなっている。勝ちたいという理由付けやライバルとしての強さが明確に描かれているためか、キャラへの愛着やストーリーへの移入しやすさがスムーズに描かれている。

不満点はこのようなところ。
①掘り下げきれていないキャラ
・主要人物で比較的出番が多かったウマ娘は掘り下げられていたが、ポッケの友人の1人であるダンツフレーム、アグネスタキオンと言葉を交わす事が多いマンハッタンカフェの2人は掘り下げが少なく、見せ場となるレースでも活躍場面が印象的とはいいがたいもののためか、見せ方はあまり良くなかった。RTTTのキャラも出番が非常に少なく、特にテイエムオペラオーは予告では最凶のライバル感を出しつつも序盤と終盤にしか見せ場がないという微妙な存在感で、映画では尺が足りないことを嘆くしかない。

②中だるみが目立つ
・ストーリーはポッケの日本ダービーまではテンポよく進んで尚且つ強敵との遭遇と勝利もきちんと描かれていて面白かったのだが、日本ダービーが終わって以降の展開は進みが遅く、会話や無言で尺稼ぎする所が多かったためか、途中から失速したように感じられた。

尺やスポットの当て方で不満は残ったが、ストーリーやレースの熱さが戻ってきて見どころが大いに増えた良作。RTTTと同じく本作は本作で独立しているので、まだアニメウマ娘を見ていない人や3期に失望して離れた人もぜひ見てほしい。