評価 クソ特撮
得点 8点
・スーパー戦隊シリーズ第47作品。5人の王様が復活した悪の王国、地帝国バグナラクからチキューを守るために戦うというあらすじ。賛否両論沸き起こる本作だが、自分はあまりノれなかった内容の戦隊に感じられた。
問題点はこのようなところ。
①キャラの性格や言動に難がありすぎる
・ヤンマやヒメノを初め主要人物である王様はヒーローとしての価値観や言動があまりにもズレていて共感しづらく、好感が全く持てない上にヤンマは特に群を抜いてヘイトを稼いでいたため、更に好感度が下がる一方だった。(リタもまあまあイラついたキャラではあるが)ギラはレッド枠なのにキャラが弱く敵対勢力のシュゴッダムの王ラクレスと比べて存在感が薄い、リタとカグラギ、追加戦士枠のジェラミーは存在が薄い等まだマシな部類に入る主要キャラすらも尽く魅力が感じられない。国民たちの自分勝手さからや真の黒幕である宇蟲五道化のダグデドのご都合キャラ感からも余すことなくキャラ描写の酷さを感じさせられる。
②ストーリーがグダグダ
・第1部はグダグダ感こそあったものの考え方の異なる王達の結束を描けていたのでまだマシな部類に入るが、2部以降のテコ入れでの作風変更や制作側のウケ狙いによる暴走で劇的につまらなくなる。ひたすらやられる展開や単調で面白みのない会話劇の連続、設定の形骸化、キャラ崩壊の寒いギャグの連打…制作陣の描きたい事と本来描かなくてはならないような物語のテーマが乖離してしまっており、仮面ライダー響鬼の後半路線変更問題のデジャブかのような右肩下がりを見せる。
③バトルや演出が単調
・また、戦隊では半ばおなじみではあるロボットを利用した戦いもゴッソリ減ってしまっており、さらに本作では守護神という名目で扱われているためかストーリーからの絡みも外されており、ロボット戦が見られなくなったことで設定的な意味でもバトル的な意味でも盛り上げ方がおざなりになってしまっていた。
擁護できる点もある。
①戦隊のビジュアル
・昆虫モチーフ、王様モチーフと言うだけあって共通の意匠であるマントを着たスーツ(ハチオージャーは和装風のビジュアルでマントのイメージも異なるが)というデザイン性は素晴らしいと感じられた。
作品としてのクオリティや制作側の自分勝手が災いしてしまった駄作。残念ながらおすすめはできない。
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