龍が如く8の個人的評価 神ゲー | りょうぴーの自由奔放批評空間

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評価 神ゲー

対応機種 PS4、PS5

段階 13

評価点 歴代最高レベルのボリューム感

・シリーズでは初の外国舞台、更には最大規模のマップであるハワイが新たに登場、街並みの美しさと開放感溢れる雰囲気を自由に移動でき、探索の楽しみが増える。異人町、神室町ももちろん登場する。

・スジモンと呼ばれる敵キャラを仲間にし共に戦わせる「スジモンバトル」、「ひらけ!ポンキッキ」のマスコットキャラクターであるムック、ガチャピンと共に荒れ果てたリゾート地を取り戻す「ドンドコ島」などのサブ要素も面白く、前作で遊べた要素も一新されて新鮮な気持ちで遊べるように。

・戦闘システムはまだまだ荒削りだった前作と比べて快適に。絆を深めることで連携攻撃が可能になり、ハワイでの新しいジョブの実装でキャラの使用感が更に上がった。

・桐生のみの限定要素として、「絆覚醒」と呼ばれるアクション要素が登場。過去作のアクションゲームだった龍が如くが復活し、一定時間とはいえ桐生を過去のシリーズのように動かせる。

・「エンディングノート」と呼ばれる本作で還暦近くを迎え、ガンで余命わずかとなった桐生の思い残しを解決するための要素が追加された。過去シリーズの桐生の活躍を振り返れるだけでなく、伊達の手引きによって過去作に登場した様々なキャラクターの現在を知れる「エンディングドラマ」も登場。シリーズファンなら歓喜するようなネタが盛り沢山。


不満点 シナリオ部分は消化不良、後味の悪い所も

・新キャラのトミザワに関しては第一印象が小物臭いチンピラ、ナンバとキャラが被るという欠点はあれど差別化要素はあって魅力的には感じられるが、千歳についてはトミザワに輪をかけて酷い第一印象に加えて本編中の行動で色々と擁護できない部分が多く、キャラとしていい印象は抱きづらかった。また、そのほかの新キャラや7外伝に出てきたキャラも扱いが不遇気味で、特に花輪に関する扱いに関しては7外伝を遊んだ身からすれば不満しかない。

・一番編のシナリオは春日一番という人間の人柄の良さや義理堅さの表れている部分を押し出したシナリオで、一番の出生に纏わる物語は面白かったものの、全体通して一番たちが追い詰められるシーンが多くカタルシスのなさが7と比べて不快に感じた。また、Vtuberのデマ告発を見せられてそれに便乗した動画配信者が一番や桐生たちを追い詰めるという不愉快な場面も多く、シナリオの盛り上がりをさほど感じられなかった。


総評 桐生の物語の完結編、シリーズ随一のボリュームという部分はとても良かったものの、一番の新たな物語としては粗が目立つ、前作の綺麗な完結から蛇足のような内容となった所など問題に感じる部分が多く、ゲームとしては文句なしの傑作だが、シナリオの酷さが大きく足を引っ張る形となってしまった作品。ゲームシステムは過去一楽しいと思えるレベルでよかったのに肝心のストーリーが擁護できるところもあるとはいえ致命的なレベルで酷いのはさすがに擁護できない。ともあれ桐生の物語としてはこれが完結編になると思われるので、ひとまずは長いこと主人公を務めてきた桐生さんに感謝を表したいと思う。