初心者が俳優事務所に入るとき(1/全10回)
なにもないひとが、いきなり俳優の事務所に入るのは難しい。
もうすでに何十通と履歴書を送ったかたも少なくないだろう。
スタッフにとって、無条件で俳優をひとり抱えるということは、すなわち投資を意味する。
それならなにがあれば、事務所に入れるのか。
若さ、ルックス、キャリア……
なかには、演技力なら自信がある、というひともいるに違いない。
しかしマネージャーがプロフィールを持ち歩いて、それだけを頼りに制作を説得することは非常に困難だ。
それにスタッフは時間をかけて、きみにどのくらいの力があるのかをみる必要がある。
しかし、その時間さえ費用がかかるもの。
つまり志願者全員に、それをするわけにはいかない。
それで前述の…、ということになるわけだ。