渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -85ページ目

初心者が俳優事務所に入るとき(5/全10回)

ささいなことに思えるかもしれないが、1歩目がないのだ。

初心者にとっては、致命的かもしれない。

かりにほかに良い仕事をもらったとしても、現場で失敗したら、もう二度と呼んでもらえないのだから。

職人でなくても、初日に初めての仕事で、ベテランのようにうまくいった経験はあるか?

いままでのアルバイトでさえ、難しかったのではないか?


フォローしてもらえるだけのマネージャー陣が、揃っていればいい。

しかしそういうところであれば、慢性的な人手不足によりおおくは期待はできないだろう。


いきなり、高いハードルを飛べ! ということだ。


初心者が俳優事務所に入るとき(4/全10回)

だからと言って、その事務所がかならずしも悪いわけではない。

その代わりに、きみへかかる経費は、極力きみへ迷惑をかけずに処理している。

ただ、そうしたなか冒険するだけの予算を捻出(ねんしゅつ)できない可能性がある。


たとえば、映画やドラマに出演したいのに、事務所にとって割のよいCMだけに特化しているとか。

エキストラでもいいから、最初は現場を経験していきたいと思っていても、事務所的に儲からない仕事は請け負わないとか。


俳優としての未来がないとは思わないか?



初心者が俳優事務所に入るとき(3/全10回)

それに、個人的な経験で言えば。


どこかで無料の条件で契約したあげく、おそらく塩漬けになる。

事務所にとっては、マネージャーを増やせば予算は増えるし、俳優を放っておいてもべつにデメリットはない。


つまり、きみはデメリットがないのではない。


その契約で、スケジュールを渡してしまったのだから。

無料で契約できたのは、むしろ事務所のほうなのだ。

ダメならまた、新たな人材と契約するだけ。


事務所に入れない俳優は所属者をうらやむが、この厳しい業界では、ほとんどがじつはそうした境遇にある。