渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -345ページ目

アリス

事務所の女優が初舞台を踏むというので、数年ぶりに新宿『タイニィアリス』へ。シンプルだが使い勝手の良さそうな美術。脇の劇団員が巧みで、主役の新人を盛り立てていく。

とかく抽象的になりそうなモチーフだがよく練(ね)られ、とくに舞台独特のセリフが美しい。上演2時間と言われ覚悟したが、必要な長さだった。


様々な出身の俳優が寄り集まる「プロデュース公演」が主流になって久しい。それでも俳優一人一人をマネージメントしていくには向かないかもしれないこの方法は、劇団のアンサンブルやカラーをとても贅沢に感じさせた。

始めの方の読者

ぼくは俳優を、わりと早い段階での脚本の読者、だと思っている。もちろん感性・個性も大事だが、それゆえ読む力を最優先と考えている。

俳優が、自身のキャラクターでその場を凌(しの)がなくてはならない脚本に出ることは、決して幸せではない。そしてそういう企画ではほぼ、良い結果を得られない。

また、一方向のキャラクターのみを続けて求められることもあるが、それさえ売れるにしたって最悪だと思うタイプだ。

だれにも似ていない

そんな理由だけで、自信が左右されてしまうのはつまらないことだと思う。

もし自分と同じ人間がいても、それだけではきっと、安心にはならない。