渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -298ページ目

苦手なもの

ぼくは、セリフを覚えるのが得意ではない。

どういうことかというと、ツマラナイ、興味のないものはどんなに頑張っても、脳みそが拒否してハナから頭に入ってこない。
主役を引き立たせるためだけのセリフやご都合主義、説明セリフなんて受け取った日には、目の前が真っ暗になる。

素晴らしい、傑作だ! と世界に謳(うた)われる作品よりも、数百倍の努力、才能がいるのは間違いない。


今は映画、舞台ともいいシーンに参加できている。しかも、ぼくがキャスティングされた後にできあがった。

こういうときじゃないと、こんなこと書けない。

朝焼けの靄(もや)

今どきの早朝にお似合いな白い靄が、ロスコ社のマシンから吹き出ている。

開店前の某(ぼう)商店街を借り切っての、アクション撮影。ひじひざ脊髄(せきずい)のあたりをプロテクトしていて動きづらい。
横を見ると、露出したカウンターから酔っぱらいが出てきてスタッフのひとりに文句を言っている。どうも朝靄(あさもや)のせいではなさそうだ。

いかにものアクションは見てもやっても冷めてしまうものなので、シンプルな振り付けのあとはわりと自由に動かせてもらえる。今回は殺陣師(たてし)の好みとも合致(がっち)している。

結果、相手は指を痛め病院へ搬送(はんそう)され、じゃあ残りはまた今度、となった。自分もいくつか傷をつくってしまったが、どちらも後遺症(こういしょう)にはなりそうもない。

演技もアクションもカメラも演出も。

リスクを負(お)わないシーンはすぐにバレる。それが映画さ、と言ってしまえばそれまでだが、日本ではあまり見かけないシーンが生まれたはず。
ちなみにリアルで危険なだけではダメだ。その頃合(ころあ)いをセンスという。

それにしても、なんであの“世界前哨戦”がゴールデンなのに1回戦とはいえ“DREAM”が深夜なんだ。キャッチーなタレントも揃(そろ)っているのに。

ところで控え室まで戻りわき腹の傷を見せると、特殊メイクの女の子がデジカメを持って飛んできた。メガネの奥をキラキラとさせて。

走る爆弾

環七、環八、山手通り。。。それ以外にも、都内にはいくつもの大通りがある。通勤ラッシュ時には半クラッチで、一本橋を渡るように車の波を掻(か)き分けていく。

ぼくのCB400SF(NC31)はそれでも大柄(おおがら)で、スーツを着た女性のスクーターのほうがスイスイと前へ進んでいく。肩幅さえあればくぐり抜ける。そう、まるで猫のように。
バイク便は一番安定しているが、自分が安全だからといって周りが安心しているとは限らない。が、歩合(ぶあい)であれば、そんなことは言っていられないんだろう。
またぼくが乗っていたころとは違い、最近はビッグスクーターがとにかく普及している。他人ごとながら、タンデムの女の子を怖がらせてまですり抜け飛ばすそれは、こちらまで同じ気持ちになる。

車で移動していたころは気づかなかったが、ライダーの視点で見ると本当に多くのバイクが走っている。
中には車がちょっとハンドルを切ったら、吹っ飛ぶような乗り方をしている人も少なくない。

自分がドライバーで引っ掛けたら大変だ。あれで事故ったら、さんざん文句を言うんだろう。走る爆弾だ。

でも怪我をしたら、相手に文句を言って治るわけでもない。自分は気をつけよう。