渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -266ページ目

同じ衣装でカムフラージュ

早朝、平日の品川駅には人があふれ、みなが同じ方向を向いて流れていく。これが本当の川であれば、向こう岸までたどり着くのは難しい。

それだけの幅を埋め尽くしたサラリーマンが、雑多なお喋りもなしにもくもくと歩いているさまは、一種雄大な感じを受ける。


そんな中、同じ衣装でカムフラージュする。こうした大河の一滴(いってき)になるには、どういうアプローチが要(い)るのだろう? と考えていた。

通勤シーンをなんどか繰り返し、そのたびに川に飛び込む自分はなんだか染まっていない。
そうした物静かなアウトロー状態で間違ってはいないはずだが、どうにかしてこの環境を生かしたい。

自由劇場

ここ数年は映画でも舞台でも面白いと思える作品がマジでほとんどなくて。それは自分のネガティブさを、相手を認めないことで救っているんじゃないかとか、自分のセンスが今の時代とかけ離れているんじゃないかって、悩んでもいた。


でも今日のはよかった。ふだんなるべく相手やその作品の良いところを見つけようって努力するんだけど、その必要がなかった。
それはトニー賞を8部門独占した作品で、従来のプロデュースという方法ではやっぱり難しい演出が、劇団という形式によってうまく調和しているのが解る。

日本人でもこんなにいい俳優がいたのか。

プロフィールを見ると多くが幼い頃からミュージカルや、歌唱、ダンスに慣れ親しんでいる、いわゆるお坊ちゃんお嬢ちゃん。個人的にはもっと内面的な情動を期待していたが、それでも充分に楽しめた。

医療系チャンネル

来週から医療系専門チャンネルのドラマ撮影。患者さんとふだん疑わずに交(か)わしている治療で、お医者さん自身が見落としているコミュニケーションはないか? といった内容。

映像監督であっても、作品を見てもらう機会がそれほど多くなければ、自分を売り込みにいく力が必要なのはほかの職種と同じ。か、それ以上。
ともすれば、演出力以上に問われるのが、普通だ。

そうした中で、こうして純粋に監督としての力が高い知り合いがいるのは、少ないながらぼくの財産だと思う。かれはむしろ海外のほうで知名度が高く、現在でも各国で上映されている。

普段からなるべくポジティブな言葉を使うのを心がけているし、相手のいいところを見つけ出そうと努力しているが、ぼくはお世辞(せじ)が得意ではなく、その上、映画や舞台を面白いと思わないことが少なくない。
その中で、自分が一目(いちもく)置いている数少ない人だ。