風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -90ページ目


「あれが起こる前の世界だとか、時空のゆがみだとか、言葉の意味を飲み込めないのだが」

「先生が理解に苦しむのはよく分かります。けれど、先生の目の前に見えている町がすべてを語っているはずです。失われた町、21世紀のポンペイが目の前に広がっているではないですか。先生、軒下のタンポポに触れてください。思い切り空気を吸ってください。これが幻想ではないことが分かるはずです」



アンディは素直に言われたままにした。タンポポは確かにその存在を指先に伝えてきたし、地方の小都市の外れにあるこの町の匂いは、大都会東京のものとは明らかに違っていた。

「なぜ、俺を呼んだのだ」
「どこから話せばよいのか……」言葉が途切れ、遠くで車の走り去る音がした。アンディは声の主を捜すように、空を見上げた。

「先生は気がつきませんでしたか」
「気づく? なにをだ」
「この町の危険性についてです」
「分かっていれば知らせている。そのことに、君は気づいていたと?」

「はい。僕の出したデータが、微かではありましたが危険を知らせていました」
「では、なんで公表しなかったのだ」
「公表するだけの確証がなかったのです。それにここは、僕の故郷なんです」
また声は黙り込んだ。木の枝から雀たちが飛び立ち、静かな町にしばしざわめきをもたらした。



「父母と、弟夫婦と子供たちが住んでいました」
「うん」と小さく頷き、アンディは話を促した。

「姪っ子がふたりに甥っ子がひとりです。長女は小学校3年生でした。長男が小学一年生、次女が幼稚園の年中さんでした。可愛い盛りでした。友人たちも家庭を持って暮らしていました。だからこそ、否定したかったのです」

「話を戻そう。なぜ俺を呼んだのか、というところへ」
「先生はその道の権威です」
「そんなことはない。今回のことで、役立たずだったことを晒した未熟者に過ぎない」

「いえ、僕には先生の力が必要なんです」
「俺に何かしてほしいのか」
「はい。東京に戻って、僕の大学の研究室を訪ねて欲しいのです。もしも先生が、僕のデータと同じ事を口にしたとしたら、僕は公表に踏み切ったはずです」

「背中を押せと」
「はい。それをお願いしたいのです。先生がいまいるこの世界の日時は、僕がそのデータを眺めながら頭を悩ませていた時です」

「俺の車は、あるのか」
「いえ、先生の車は東京にあります。ですから電車で行って欲しいのです」
「分かった」これが夢の中の話だとはとても思えなかった。

「もしもだが、公表せよという俺の意見を、君が断る可能性もあるんじゃないのか」
「いえ、先生は僕の目標であり、憧れでしたから、自分のデータと同じ見解を持っていたとしたら、意を決することは間違いありません」

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僕が見ていないドラマシリーズ(3)
で、なぜか飛ばし飛ばしだけど見ているドラマ。

1996年4月15日~6月24日までフジTV放送。通称「ロンバケ」。落ち目のモデル南(山口智子)と訳あってルームメイトになる年下の瀬名(木村拓哉)との恋愛ストーリー。はじめは恋愛感情を素直に示せない南も、瀬名との同居生活の中で、お互いに掛け替えのない存在になって行く……。

これ、なんだか知らないけれど、昼下がりの再放送を見ていた記憶があります。
ずっとではないけど、割と見てました。なぜそんなに暇があったのかは忘れました。



山口智子、いい役者だなあ! と思いました。
木村拓哉は、このころから何をやっても木村拓哉ですね。しょうがないことだけど、まあ、役者ではないですね。

いいドラマだったと記憶してます。
特に山口智子の演技がね(笑)

山口智子
生年月日
1964年10月20日

身長
170cm(でかっ!)

血液型
A型

趣味
映画鑑賞

公式サイト
http://www.ken-on.co.jp/yamaguchi/



ロングバケーション
LA・LA・LA LOVE SONG / 久保田利伸



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─1─

外に出ると、静まり返った住宅地が広がっていた。人の姿は見えず、その向こうには萌黄色の山が連なっている。山が見えるということは、少なくとも東京ではない。

空はどこまでも青く、日差しは強い。家々から落ちる影の短さから昼頃と思われた。

ここは、どこなんだ。俺はなぜ、ここにいるんだ……。

あてどなく歩き出したアンディは、ふと立ち止まり、住居表示を見た。○○町2丁目。



全身の毛穴から冷汗がどっと噴き出す。それは背中を二筋三筋と虫のように這い伝い、悪寒を呼び、記憶をも呼び戻した。

恐る恐る背後を振り返った。その目に飛び込んできたのは、強く否定をしながらも、予測した通りのものだった。強いめまいを覚えてしゃがみ込んだときだった。

「お呼びたてして申し訳ありません」弱々しい声がした。
目を開けたアンディはアスファルトに落ちる自分の濃い影を見た。ふらつきながらゆっくりと立ち上がり、辺りを見回した。けれど、誰もいない。

「もう、お分かりですよね」
声はすぐ近くで聞こえるのに、やはり姿が見えない。

「誰なんだ」
「○○大学准教授の有森と申します」
会ったことこそないが、その名をアンディは知っていた。姿が見えない理由もそれで悟った。

「しかし、この景色は何だ。俺も死んだというのか」
「いえ、あなたも死んでいたら、僕の姿が見えるはずです。ここがどこであるか、もう察していただけましたよね」

「わからないはずがない。俺はこの町にやってきたんだ。だがしかし、これはいったいどうしたことだ」

「あれが起こる前の、町の人々が静かに暮らしていたころの世界なのです」
「で、どうして俺がそこにいるんだ」

「町の西の外れ、国道のそばに橋がかかっているのは知っていますよね」
「まさにそこを通ってこの町にやってきた」

「時空のゆがみが起こっている場所があります。失礼は承知で、そこにあなたを誘(いざな)ったのです。橋のたもとに」



アンディは思い出していた。橋のたもとに咲いていた見事な紫陽花を。仕事で来たにもかかわらず、惹かれるように車を止めてそれに近づいたことを。そう、確かにそこから記憶がないのだ。

─To be continued─

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僕が見ていないドラマシリーズ(2)(ほとんどだけど……)

「男女七人夏物語」
これって、明石家さんまと大竹しのぶが結ばれるきっかけになったドラマだよね。
それぐらいは知ってるんだ。

YouTubeを見て僕の頭は混乱している。
SHOW MEとcha-cha-chaって、どっちもこのドラマの主題歌だったの?
違うドラマだと思ってた……。

「男女七人夏物語」……え?! 「男女七人秋物語」もあったの?!
どっちがどっちの主題歌?

知らないって、こんなものなんだね。

でもこれって、もう30年も前のドラマなんだね。

このころはね、僕は赤坂で働いていました。
終電に乗るために、赤坂見附の改札を通り、いつもダッシュで階段を駆け上り、駆け下り、遠い永田町駅に向かったものです。

諦めて、みんなでよく酒も飲みに行きました。
居酒屋に向かう途中、ウォークマンを聞いているときでした。
「○○さん、何を聴いてるんですか?」
「サザンだよ」
「え! サザンなんて聴くんですか?!」

高校出たての女子大生バイトの言うことは、明らかにピントがずれていました。

き……君、きみ、君ぃ! 冗談はやめたまえ。サザンは、まごうことなく僕らの世代のアーティストなんだよ……。


男女7人シリーズOP(1987秋物語+1986夏物語)2本立て 1986年~1987年


休みのないシフトに突入していて、くたびれています。゚(T^T)゚。
それでもブログは書く、で、みなさんのブログにはお邪魔できないo(TωT )
ま、仕事だから、仕方がないけどね。


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「東京ラブストーリー」って僕は見たことがない。調べてみたら、1991年1月期に放送されたフジテレビ系月9ドラマらしい。もちろんドラマの存在も、その主題歌も知っている。

飲食業に携わっていたせいで、TVドラマというものを僕はほとんど見たことがない。もちろん、終電帰りや、朝帰りだったりしたせいだけど。

人生で、大事なものをたくさん見逃してきたような気がしてならないのは、ドラマを見ていないせいだと思うんだ。

喜びや悲しみや、驚きや落胆や……実生活で味わえなかったことを、もっともっと映像を通して味わってくるべきだったと、思うんだ。

まあ、リアルな生活は、ドラマよりドラマティックだったりもするのだけれど。




雨も上がって、また暑くなりそうですね。
皆さま、体調に気を付けてお過ごしください。


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その人の運気を見る人相は別として、性格は素人の僕でも分かる。
目と目の間が広い人はおっとりしているし、狭い人はどこか計算高く見える。

口角の上がっている人は円満な性格だし、口角が片方だけ上がっている人は、見るからに皮肉っぽい。

そんな中でも僕が嫌いな顔は、生意気そうな顔。

怖そうな顔してて、実はそうでもない人とか、気の弱そうな顔をしてて、本当はそうでもない人っているけど、生意気そうな顔をした人って、例外なく生意気。

KAT-TUNを辞めて、黒木メイサと結婚した、誰だったっけな……。
パッと見、あの手の顔は嫌いな部類に入る。

長く接客業を続けいていると、否が応でもそんな人と接することになる。そして僕は、よせばいいのに、たいてい内心で腹を立てることになる。

つくづく未熟やなあ ┐('~`;)┌

雨ですね。
梅雨寒か?


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コンセントピックス / 顔



僕は凄いことに気が付いてしまった。
それは何かって?

小田和正が70歳を目前にしていることにだよ!
ん? 君はびっくりしなかった?

今なんて言ったの♪

分かっているだろうけど、耳が遠いわけじゃない。
オフコースの「さよなら」と「YESーNO」 を耳にした時の衝撃は忘れないなあ……。

人生って、やっぱり短いんだね。

道理で僕も、疲れが抜けないわけだ。

オフコース - ベストアルバム『ever』



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たとえば海が、黄金に輝く水で満ちていたら、浮き輪を持って走り出した僕たちは、足を止めて戸惑うに違いない。

もしも日差しが赤かったら、色を識別できなくなった僕たちの心は火傷するだろう。

風に揺れる木々の葉がすべて紫色だったらとしたら、僕たちの心は永遠に癒されないだろうし、空が緑色に染まっていたら、僕たちの心が晴れることはないだろう。



これらの色は何気なくそこにある。
けれど、誰かが、何かが、まるで意志をもって作ったかのように、理に適って美しい。

だったら僕たちは、負けないくらいに素敵な色を作ればいい。どこにもない色を。

飽きることのない、心が落ち着く色をさ。


Flower / やさしさで溢れるように


うーん、みなさんのブログ頑張って訪問したけど、回り切れませんでした。
また明日ですね。


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梅雨が明けたら夏がやってくる。
プールや海に出かける年齢でもないし、取り立てて何かをしようというわけではないけれど、それでも僕は、夏が大好きだ。



願はくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ
─西行─

うーん……僕は夏に死にたいな。海は見えなくてもいいから、日差し降るTokyoの景色を見ながら、夏に死にたい。

日差しに抱かれて眠りたい。

そのときまでに、僕は何かを残せるのかな。


TUBE / 夏を待ちきれなくて


週末は気温が上がりそうですね。
ところで、梅雨時に寒さを感じない気がします。それに備えて、梅雨明けまで寝具から何から、例年冬バージョンのままなんだけど、梅雨寒ってなくなったんでしょうかね。


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