今日は責任者が不在になる店にヘルプに出た。
すべてのことを把握しているわけではない店舗への手伝いも大変なのだけれど、不在の間に、自店の売り場がズタボロになるのが目に見えている。
抜ける時間が長いのか短いのか、店舗の責任者さえわからない状態で、僕のヘルプは結局4時間半にも及んだ。
帰ってみると案の定というか、予想以上のありさまだった。
まあ、それはしょうがない、僕が一人分人員から減っているのだから。
修復に走るけれど、なかなか進まない。
時間だけがどんどんと過ぎてゆく。
今日は(まあ、昨日だけれど)いつもより終業の時間が一時間半遅いシフトだったにも関わらず、追いつかない。
手を止めて発注もしなくてはならない。
そして、その手を止めて売り上げの入金にもいかなければならない。
ん百万というお金を小さなバッグに入れて、それを左手で無造作に下げて店を出る。
大事そうに小脇に抱えたら、スッと抜かれてしまうから、左の指先を巻き込むようにして掴んで繁華街を歩く。
急ごうにも人通りが多すぎて思うように進めない。
入金を終えて店に帰り着いたときは、リミット10分。
無理だと思ったけれどタブレットを手に必死で打ち込んでいく。
「Excúse me」声がかかる。
もう僕はExcúseなんてされたくない。
それでも僕は、はい? と口角を上げる。
ヘルプに出たおかげさまで、休憩が取れていない。
お腹がすきすぎて気持ちが悪い。時間だけがどんどんと過ぎてゆく。
乗ろうと思っていた電車はあきらめた。
次の電車が8分後、これが最終最後のリミットだ。代わってくれる人はいない。
そのとき、ストアコンピューターがうるさく音を鳴らす。
何かの承認が取れていないらしい。
僕は自分の暗証番号を打ち込み、一面一面承認をしていく。
時間がない。
店は騒がしい。夜中にもかかわらず、会計の行列は延々と続く。
すべてが僕を追いつめていくようだ。
今日の退勤から明日の出勤まで10時間の猶予しかない。
僕の命の時間が失われていく。
それでも僕は、ブログを書く。
自分の生きている証のために。
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どうしてこんなに悲しいんだろう/ 吉田拓郎










