風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -82ページ目

昔の山手線は全身が緑色だった。
懐かしいなあ。



「ああ~山手線の、外回り?」中国人スタッフが右手でくるくると円を描く。
「うん」
「あれ、どっちが外か内か」



ははあ、外回りと内回りが分かっていないようだ。

「んんとね」僕は一瞬考えた。
「渋谷から新宿に向かうのが外回り」
「ああ」
「うん、新宿から池袋に向かうやつね」
「じゃあ、反対が内回り」

「そそ。間違えても乗ってりゃ着くけどね」
「ふふ、それは知ってるよお」



僕はこの質問の答えを考えたときに、渋谷駅の山手線外回りホームを思い浮かべた。そう、新宿方面に向かう電車。離れて長いのに不思議なものだ。



人は教える時に、自らが学ぶということをよく経験するんだね。だから僕は、内回りと外回りを間違えることは、今後ないだろう。

僕は最後に付け加えた。
「正式には、やまのてせんだからね」


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びざやのじょざい

???????????

なんじゃそりゃ

お客さんが、それはないかと言っているらしい。

びざやのじょざい?

一瞬の隙を見つけて短い休憩をとっていた僕は答えた。
ない、と。

じょざいは錠剤のことだろう。
錠剤とあえて言うからには、主としてドリンクが存在するのだろう。
で、僕は、ヘパリーゼの錠剤はないのかとの質問と受け取った。
ヘパリーゼとは、ゼリア新薬が発売しているお酒を飲む前のドリンク剤だ。



ウコンは錠剤ではなく顆粒だ。
アリナミンをあえて錠剤とは言わないだろう。
それに、びざやとアリナミンは遠すぎる。

僕の答えは合っていたのだろうか。

外国人スタッフに囲まれていると、こんなことがしょっちゅう起こる。
休憩中だろうが、退勤の時間を過ぎて発注を急いでいようが、必ず僕を呼ぶ。

も、ええて。


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頭の中で音楽が鳴り続ける現象を、イヤーワームと呼ぶらしい。
これを止めるには、嘘か誠かガムをかむといいらしい。

でも僕は、止める必要を感じないのだけれどね。

本日の曲は、これ。

やさしいKissをして-Dreams Come True-


風邪をひいてしまいました。
まだ休みは巡ってきません。

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朝のことだ、一駅乗ったところで、混雑する電車におばあちゃんが二人乗り込んできた。曲がった腰に、杖を突いている。いかにもおばあちゃんらしいつば付きの帽子をかぶっているから、顔は見えない。
駅以外では目を閉じる僕は、電車に揺られながら声だけを聞いていた。

「ああ、ああ、すみませんねえ」
耳が遠くなってきているのか、おばあちゃんたちの声は大きい。

「電車だと一駅だけど、バスだと倍かかるからねえ。目医者に行った帰りに服屋を覗いてさ、○○から○○まで歩いて帰ったもんだ。夢みたいだったね」
「うん、夢だ」

私鉄と違って、JRの一駅間は長い。おばあちゃんたちの感覚ではつい最近まで、杖なんて使わなくてもしっかりと歩けたのだろう。
ふたりは友達だろうか、それとも姉妹だろうか。

年齢的にはどうだろう? 70代後半ぐらい?
だとするとどうだろう。ビートルズやボブ・ディランを知っている世代ではないだろうか。
 
一駅乗ったふたりは、杖を突きながらホームを歩いて行った。
うん、夢だ、と断定したおばあちゃんの声は、僕の頭に残り続けた。


そこでふと、こんな本を思い出した。
「わたしを見かけませんでしたか」コーリィ・フォード著


“近ごろでは、むかしよりも階段の勾配がきつくなった気がする。
電話帳もこまかい活字になったし、家から駅までの距離が倍になったのは言うまでもなく、靴ひもを結ぼうとすると、足元がむかしよりも遠くなってきている―。”

中年男性諸氏にとってあまりに身につまされる話のために、何人ものにわか作家による盗作騒ぎがまき起こった、幻の名作「あなたの年齢当てます」のほか、手にとったあなたに、思わずチェシャ猫の笑いを浮かべさせる日常生活のスケッチ19篇。

しゃれ笑いにごぶさたしているあなたに、笑いの達人コーリイ・フォードからの最良のプレゼントをお贈りしましょう。

─「BOOK」データベースより─

なぜこの本を買ったのかも、その内容さえも詳しくは覚えてはいないけれど、時々クスリと笑える本だった気がする。こういうたぐいの本は、一気読みしても面白くもなんともないに違いない。

思い出したように、一話ずつ読むのがいいのかも。


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人の言葉で、ひどく傷ついた人がいる。
どうしてそうも、完膚なきまでに叩きのめそうとするのか僕にはわからない。

僕は知っている。
その人たちだって打ちのめされたことがあるのを。

のど元過ぎればなんとやらではないけれど、忘れてしまうのだろうか。
それとも、一種の仕返しに近いのだろうか。

言葉は人を刺殺しもすれば、生かしもする。
それを理解せずに人の上に立つのはご法度である。

つい最近入ってきた新人女性がいた。
高校生といわれればそう見えるし、中学生といわれればそう見えるような女性だった。

一生懸命笑おうとしている姿が、微笑ましくもあり、痛々しくも映った。
まるで我が子を見るようであった僕は、この子を可愛がってあげようと思っていた。

その子が今日、欠勤した。携帯電話が鳴っても応答がないらしい。

漏れ聞いたところによると、昨日ひどく叱責を受けたらしい。
出勤してくれれば何とかしたいと思っているのだが、無理かもしれない。

最初に登場した傷ついた人は、おばちゃんだ。

「どうせあたしなんか……」
その言葉を聞いたとたんに僕は振り向いた。
「そんなことないよ!」
「○○さん、世の中色んな人がいる。気にしちゃだめだよ。人は人、我は吾なんだから」
僕は背中を叩き腰を叩き、包むように両肩を叩いた。
「ね」と。

この人、僕が入金に行かなければならない状況だと判断したら、退勤が遅くなるのを覚悟で自ら入金をして、全部終わったからね、と言ってくれる人だ。

なぜそうしてくれるのかは知らないけれど、僕は、ありがとう、助かります。いつもそう声をかけている。なぜなら、退勤後に入金に出かけることもあるからだ。

言葉は、人を生かしも殺しもする。

新規店舗オープンのあおりを受けて人手が少ない。駆り出される人が多いからだ。各店舗の責任者クラスは、みんなどことなくイラついている。とげとげしい。

「何! 何! なに!」
「ああ、すみません○○です」
「今、忙しいんだよ!」
「ああ、すみません」
僕は責任者クラスの人間が持たされている携帯電話を切った。

おばちゃんを傷つけたのはこの人だ。

僕はこの人が不遇だったころをよく知っている。
力になろうとしたことが何度もある。

こんな中、いったい誰が正気を保っているのだろうか。

明日も人手が足りない。
「○○明日は休みか!」シフト表を見た僕は声をかけた。

「ああ、うう~」中国人のその男子がシフト表を見る。
「ああ、うう~」

「16時から22時までなら出ます」
「おおー悪いなあ! 助かるよ! 悪いな○○」
「人がいないの大変だから」
そう、この男子も苦労をしている一人だ。

僕は何度も礼を言って、店を後にした。


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知ってる人は死っているこの言葉。
そうそう、図書館とか本屋に行くとトイレに行きたくなる現象ですね。

1985年、椎名誠が編集長を務める『本の雑誌』第40号の読者投書欄に「青木まりこ」という名前で投稿された体験談が発端。反響を呼び次号の第41号で「いま書店界を震撼させる「青木まりこ現象」の謎と真実を追う!!」という特集が組まれ、便意を催す現象が「青木まりこ現象」と呼ばれるようになった。
─Wikipedia より─



主に便意を指していますけど、この原因は、はっきりとは解明されていないようですね。
みなさんは、なりますか?

僕はなりませんけど、本屋のトイレが混雑しているのかどうかは気になります。


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キーボード入力はどっちを使ってますか?

訓令式の方が簡単だから、僕はそっちです。要は学校で習うローマ字ですね。

chiba tiba 千葉
chiketto tiketto チケット

うん、後者の訓令式の方がはるかに楽だ。

cha cyu cyo  tya tyu tyo こっちは明らかに前者の方が打ちやすいからそっちを使ってるなあ。
僕が初めてパソコンに触れたのは、もう20年ぐらい前になるかな?
ホームポジションなんて知らずに、右手の人差し指一本でひらがな入力をしていたものです。

あ、そうだ。ウィンドウズ95に感動したのだからもっと前だ。

本屋で、超初心者向けっぽい、絵本みたいな教則本を買いました。おかげさまで、僕の入力速度は比較的早い方に入ると思います。
絵本がよかったような気がします(笑)

そうだ、道路標識などは、英語の読み違えを防ぐために、すべてヘボン式になっているんだよね。

もっと書きたいことがあったはずだけど、眠いです(θωθ)/~


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昨夜、久しぶりにサプリメントを買った。
買わなくちゃと思い立ったのは、やっぱり疲れているから。

休んだのは7月のいつ頃だったろう。
今週も来週も休みがないようだ。
一度も休まないうちに、夏が終わる……。

昨日なんて、ふと目が覚めて、まだ夜も明けぬうちにパソコンを立ち上げようとしていた。そのせいでもないけど一時間近く寝過ごしてしまった。

でも、目覚ましは早めに設定しているので、仕事には間にあったのだけれど。
ここ2.3日、何時には寝なくちゃ! という感覚がどうも薄れている。ぼ~っとした感じかな?

7時間半は寝たいタイプだけれど、6時間が限界。
少ない時はもっと少なくて、5時間とか4時間半。よく眠る僕にはなかなか辛い日々が何年も続いている。

以前は欠かさず飲んでいたサプリメント。最近トンとご無沙汰だったのでマツキヨに寄った。
とりあえず、必要最低限にしておこう。

マルチ・ビタミンミネラル
コエンザイムQ10
EPA・DHA
この三点だな。店内を歩く。

↓↓↓↓うんうん、これもずっと飲んでた時期があるな。値段も手ごろだったような気がする。



↓↓↓↓これを見つけたときはいい買い物をしたと思った。
なにせ、アミノ酸が入っている。でも、凄い欠点があった。
他のサプリメントにもビタミンが入っている。それ、いらないんじゃないの?


そしてこれを見つけた。
管理栄養士推奨 matsukiyo LAB

↓↓↓↓パッケージに惹かれて手に取ったのだけれど、家に帰り着いてからマツキヨブランドだと知った。
残念ながらEPAメインの商品はなかったけど、DHA・EPAを購入した。
Q10は100㎎で還元型はナイス!


効いてくれよおo(;△;)o


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恋人のマフラーを首に巻いて飛び立った男がいる。
搭乗した戦闘機は一式隼。陸軍少尉、二階級特進でのちに大尉。

その名は、穴沢利男。



第20振武隊として知覧より出撃、享年23歳。
その日、知覧の空は青かった。

*僕の短編小説「陰りゆく愛に」でも書きましたが、海軍は神風特別攻撃隊、陸軍は振部隊と呼ばれました。
今は特攻のすべてが「神風」と称されます。

*手紙の最後の方だけ掲載します。

当地は既に桜も散り果てた。
大好きな嫩葉の候が此処へは直に訪れることだろう。

今更何を言うかと自分でも考えるが、ちょっぴり欲を言って見たい。

1、読みたい本
 「万葉」「句集」「道程」「一点鐘」「故郷」

2、観たい画
 ラファエル「聖母子像」、芳崖「悲母観音」

3、智恵子。会いたい、話したい、無性に。

今後は明るく朗らかに。

自分も負けずに朗らかに笑って往く。

昭20・4・12
智恵子様
     利夫



一番手前、恋人のマフラーで首元が膨らんでいる穴沢少尉。




知覧を出撃する穴沢機。

東京大空襲の混乱の中で、電車は大混雑しています。恋人の智恵子さんは具合を悪くして、途中の池袋駅で降りることになりました。

それが二人の最後の別れになりました。




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特攻によって与えた損害は、さほど大きくなかったというデータも見かけたりします。
しかし、彼らの与えた精神的ダメージは、計り知れないものがありました。

「crazy!」
米兵たちが恐れおののいたように、自らが爆弾の操縦者となった彼らは狂っていました。

それは、大君のためとか、祖国を守るなどという大義名分ではなく、生まれ育った故郷を守るため、父母兄弟を守るため、許嫁を守るため、妻子を守るために、彼らは正気を保ったまま、狂気の沙汰を実行したのです。

大局で見れば、大東亜戦争は日本の独立を死守するためのものでした。戦わざるを得なかったのです。



戦争はよくないことです。彼らとて、当然生きたかったはずですから。
それゆえに特攻を美化してはいけないという風潮があります。僕もそれに反対はしません。

けれど、よく考えてみれば特攻で生き残った方たちの言葉は聞けるけれど、死んでいった人たちの言葉は誰も聞けません。

彼らは、それぞれのやり方で運命を飲み込み、散っていったに違いありません。
それぞれの思いや、それぞれの覚悟の決め方はあったでしょう。

出撃前夜、「かあちゃん、かあちゃん」と叫びながら、木立を軍刀で切り付ける若者がいました。
ただじっと目を閉じて口を開かぬ若者もいました。

彼らは出撃前の水杯と共に、何を飲み干したのでしょう。
すべては想像の中ですが、僕たちができるのは感謝だけであることは、確かです。

沖縄へ向かう特攻機の中から、若者たちが見た最後の本土は、九州最南端、薩摩富士と呼ばれる開聞岳でした。

開聞岳は今、何を思うのだろう。



もう少し時間がほしいテーマでした。


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