風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -53ページ目

「木の陰はだめ。隠れられるのは10数えるまで!」

南中に昇る太陽。地面を切り取る濃い影。吹き過ぎる風。ざわざわササーッと葉ずれの音。

声を合図に、全員が散り散りに逃げ始める。
風に前髪を跳ね上げながら、鬼役のアキラが獲物の影にぐんぐんと近づいていく。狙っているのは、どうやら一番足の遅いやつ。

「あっくん、踏んだ!」アキラが高らかに宣言しながら走り過ぎる。
「あぁ~捕まっちゃったぁ」立ち止まったあっくんは、かわいそうなぐらい情けない顔になる。

「あっくんが鬼だ! 逃げろ!」アキラが再び走り出す。
あっくんの足は遅い。ウロウロ、オロオロするばかり。まるで出番のタイミングを失った幽霊みたいだ。

「あっくんの女走りー!」
「やだ、みんな待って」
「鬼を待つバカが居るかよ!」

あっかんべーをする者、突き出した自分のお尻を叩く者。立ち止まり、余裕しゃくしゃくで鼻をほじる者。

「あっくんは一生鬼だ!」
「やだ、やだ」あっくんはもたもたと走る。今にも泣き出しそうな顔。額には大粒の汗。

一人の少年が立ち止まる。
「あっくん踏め。俺の影」少年が手招きをする。
「ありがとヒロ君」たいして走ってもいないのに、あっくんはもうヨレヨレになっている。

あっくんがヒロ君の影法師をトンと踏む。ヒロ君があっくんの肩をよしよしと撫で叩く。

「うっしゃー! 行くぞお前ら!」
ヒロ君が右腕を上げて勢い良く走り出す。

「やべえ! ヒロシが鬼だ!」
全員本気で走り出す。

遠い夏の日の影踏み。


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影踏み/一青窈


僕は酒も飲めばタバコも吸う。
大酒飲みだし、ヘビースモーカーだ。途切れることなくタバコに火をつけるチェーンスモーカーとも呼ばれた。

出掛けには灰皿を台所に置く習慣がある。
まあ、火災になる恐れなどないのだけれど、そこはそう、心配性が顔を出す。

そしていつも3~4本しか吸い殻のないことに、ふうむと思う。
ヘビースモーカーなのに吸ってないなあと。

今夜は多分、お酒を飲みながら3本だ。
仕事に出かけるときは、僅かな時間で喫煙所に寄ったりして2本吸う。

これはやはり、ストレスなのだろう。
ストレスと戦うために、僕はタバコを吸うのだろうと思う。

もしも僕と会って、やたらタバコを吸う人だと思ったら、それはきっと、僕がストレスを感じているからに違いない。

逆に、あまり吸わないなあと感じたら、ストレスを感じていないということだ。それはとても好ましい。
きっと僕は、なんちゃってヘビースモーカー。

俺のあん娘はタバコが好きで いつもプカプカプカ
体に悪いからやめなっても いつもプカプカプカ

遠い空から降って来るっていう
幸せってやつがあたいに解かるまで
あたいタバコやめないわ
プカプカプカプカプカ


西岡恭蔵 with 大塚まさじ/プカプカ



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いや、2015年夏、20年振りの再結成LIVEを開催したから、再復活というべきか。

情熱大陸でやっていた。中学生の娘さんのいるNOKKOは53歳?
声量はそれなりにキープしていたのは嬉しいけど、少女もやっぱりおばちゃんになった。

周りのバンドメンバーなんて、誰? って思うぐらいに普通のおじさんだ。というか、哀れなほどに風采の上がらないおじさんたちだ。

見たいなあ、REBECCA。

懐かしい人達も多いよね?

知らない若者たちよ聴け!
これがREBECCA だ。

決して美人じゃないけど、恐ろしく魅力的な少女がNOKKOだ。

やっぱり、この『フレンズ』のNOKKOが一番好きだな。

REBECCA 『フレンズ』(1985.12.25渋谷公会堂)

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タイトルは知っていたけど、内容を全く知らずにこの本を購入した。もちろんBOOKOFFで。108円じゃなければ買わなかった類の本だろう。

著者紹介や解説を読むと、もともとは自費出版された本で100万部を突破したようだ。

手にしたときの感想は、すごいなあ、だった。自費出版から100万部とは。
そして、世間のひどい評価を知らずにページを開いたのだ。



読み始めてすぐに気づいたことは視点が崩壊していることだった。これでは感情移入ができない。いや、感情移入ができないとかの問題ではない。あらゆるところがおかしいのだ。

文章が稚拙、のレベルではない。これは小説であるかと問うことも恥ずかしい。もうツッコミどころ満載なのだ。

素人の書いたシナリオに感情とか比喩表現を入れるとこうなるのかな……違うかな。
ま、シナリオという物自体をよく知らないけど。

うん、自費出版だ。小説もろくに読んだことがないらしい。うん、しょうがない。
あらゆることに目をつぶって読み進めた。

しかし、と何度も思う。
何故書き直しをさせなかったのだろう、と。

早く終わらないだろうか。100万部も売ったのだからエンディングで凄いことが起こるに違いない。いつもの公園で走るように読み進めて、ようやく終わった。肩の荷が下りた。

ラストは、僕がいくつか予想したものの一つだった。もちろん、展開は違うけれどなんてこともなかった。

それから僕は、裏表紙をもう一度読んだ。

全国500万の〈佐藤〉姓を皆殺しにせよ!
──西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。

中略

奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの〈改訂版〉。


最後の三文字を読んで、僕は「なに!?」と強く呟いて、すっくと立ち上がった。先生に回答を求められた生徒みたいに。

改訂版だと! ……嘘だろ……。
ということは、自費出版版はもっとズタボロに酷いということになる。部屋に帰って調べてみた。テニヲハさえおかしかったらしい。

幻冬舎文庫か。編集者は何をやっていたんだろう。自費出版ならまだしも、なぜこんな本を世に出したのだろうか。

それはまあ、自費出版で20万部とあるから、内容はともかくとして、稀有な作品であったことは確かだろう。

BOOKOFFで本を買う僕が物申す資格はないけれど、出版業界、氷河の時代が長い。売れる本がほしいのは当たり前だ。

もしも、と思う。これを違う作家が書いたらもっと売れたのだろうか。いや、それでは中高生受けしないで終わったのだろうか。

この本を、なんというか、評価する気にはなれない。こき下ろす気もしない。怒る気もない。だって、文章のおかしさに本人が全く気づいていないはずだから。

ただ、もっともらしい解説には腹が立つかな。だって、解説を読んで買ったのだから。

これを読んでオモシロイと思った少年少女がおとなになって、もう一度読み返して、なんでこんなものを面白いと思ったんだろうと、気づいてほしいな。

山田悠介、原案者で終わるべきだったかな。でも、そこそこ地位は固めたんだろうな。


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上り坂、下り坂、胸突き八丁に今にも転げ落ちそうな坂。振り返れば辿ってきた道。

あるときは吹き上げる風、あるときは吹き下ろす風。
背中を押す風、向かい風。
傷つく風、癒やす風。
遥かに続く峠道に今日も風が吹く。

朝日に焼け始めた砂、遠く水平線、きらめく海面から穏やかで涼しい海風が吹き始める。

街灯り、寄せては返す波の音、やがて風が止む。人はそれを夕凪と呼ぶ。
海と陸の温度が逆転する頃、再び風が吹く。それを人は陸風と名付けた。

大地が暖かくなる昼間、陸地に発生した上昇気流が海風を作る。月が冴える頃、大地が海より先に冷えて、陸地に発生した下降気流が海に向かう陸風を作る。



風に向かい、風に逆らい人は生きている。人は傷つきながら生きている。

傷つくのなら、それは自分が気にしているからかもしれない。まったく気にしていないことでは人は傷つかないと思えるから。
それをコンプレックスと呼ぶのだろう。

人はだれも、地上で唯一の存在。人は個性で、その人たり得ている。人はみなダイアモンド。

なにを気にすることがあるだろうか。たとえ臆することがあったとしても、何を気にすることがあるだろうか。

海と陸のバランスを、いつも心に凪を。


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入道雲は、にわか雨の前触れ。でも、いつ降り出すかなんて誰にもわからない。
降るとは限らないし、降らないとも言い切れない。

晴れた空から降る、どこかやさしい涙雨。そう、狐の嫁入りの悲しい物語は、随分以前に書いたような気がする。

時雨(しくれ、じう)と呼ばれるのは、秋から冬にかけて降る通り雨。

夏の午後から夕方に降る雨は、積乱雲、いわゆる入道雲が降らせる夕立。

全部が驟雨(しゅうう)、にわか雨。

僕も君も、地表にいっとき降るにわか雨。
できうるならば、やさしい雨を降らせたい。


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宇多田ヒカル/真夏の通り雨



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空にはモクモク入道雲、木々を揺らして行き過ぎる風の音。木漏れ日、めまい、日差しの白。

葉っぱの切れ端、破れかけた虫取り網、ジーワジュワジュワと蝉の声。

そうめん、ひやむぎ、冷蔵庫のカルピス。
ヤブ蚊に団扇(うちわ)、メンソレメンソレちちんぷい。
耳の下が痛くなる酸っぱい夏みかん、畑から取れたばかりの生ぬるいスイカ。

ビール片手に夕涼み、群がる大人たちの腕組み、考えているのやら休んでいるのやら、縁台将棋。

プールにビールに子供を載せた自転車。

もうすぐ、夏がやって来る。

どの夏が、僕はいちばん好きだったろう。
一日だけ帰れるとしたら、僕はどの夏を選ぶだろう。

僕の時計は、いつ止まってしまったのだろう。


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TUBE/あー夏休み


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昨夜、キーボードが作動しなくなった。
ピグをちょっとやっつけてブログを書こうとしたら、全く反応しない。

ワイヤレスのUSBを抜き差ししてみるけど、直らない。そして気づく、あ、マウスは動くからそれじゃない、と。

電池だ。
引き出しを引っ掻き回して、新しい単4電池を装着した。
でも、うんともすんとも言わない。

Ctrl+Alt Delete でえいッ!
あれ、デバイスマネージャーがうまく表示されない。
何度やってもだめだ。

禁断の電源OFFもしてみた。

ついに業を煮やした僕はサインアウトをしてみた。
そしたら、サインインできなくなってしまった。(-"-;A

素人はろくなことをしない。

もう四苦八苦しながらなんとかアメーバにログインした。
その作業をしながら、ひょっとして、と思っていた。
MS-IME が表示されていないのでは、と。

以前にも書いたけれど、Windows10に切り替えたときからATOKがワード上でしか使えなくなったので、ネット検索やブログはMS-IME を使っていた。
MS-IME とは、ご存知のようにマイクロソフトが提供している日本語入力ソフトで、Windowsに標準で搭載されているものだ。

案の定だった。ATOKしか表示されていない。
でも、キーボードが動かない以上どうにもならない。
どうすればいい……。

画面右下にEスタートバーが設置されている。
試しにキーボードを打ってみた。

打てた!
ここだけはATOKが作動するみたいだ。よかったぁインストールしておいてо(ж>▽<)y ☆

「日本語入力ソフト」と打ち込んでみる。
正規のラインからMS-IME は入手できるだろうけれど、今はとりあえずなんでもいいや。
MS-IME がすごくいいってわけでもないし。

幾つかヒットした中で、「Google日本語入力ソフト」をインストールした。
知ってる名前のほうが安心だし、という安易な選択だったけど。

再起動をかけたけど、表示されなかった……そして諦めて寝た。
そして今朝、アメーバを開いたらGoogleが表示されているではないか。

やったぁ!(≧▽≦)

ブログ欄を開けて入力してみた。できた♪
でもテンキーが使えなかった。

帰り道に思った。さっきだけどね。
テンキーが使えないソフトなんてないだろう。もしかして、Num Lock 押してない?
案の定だった。素人はろくなことをしない。

そもそも、最初から変だったのだ。タップのスイッチを入れ、パソコンの電源を押そうとしたら、立ち上がり始めたからだ。

そして南の夜空に昇る月は、そろそろ満月を迎えようとしている。
ドラキュラが力満々になる。

ソウル・ドラキュラ/ホットブラッド
Hot Blood - Soul Dracula (1977)


ううむ、サインアウトの影響はここにも出ていた。
YouTubeのホームに入れなくなってしまった。
メールアドレスも、電話番号も拒否された(゚Ω゚;)

新しく作り直したら、メールが来ない。
あんなもの、すぐ来るはずなのに……。

もう、ええわ!

ほんと、素人はろくなことをしない。

しかし、この映像のドラキュラはお粗末だな。

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椎名林檎の歌がNHKの「みんなのうた」で流れていたことを知っている人はどれだけいるんだろう。僕はよく覚えています。

どうだろう、僕が住んでいる今の部屋に引っ越してくる前後ではないでしょうか。

表題曲「りんごのうた」は椎名がNHKの番組『みんなのうた』で放送したいと要望を出した曲のため、今までの楽曲とは一味違うアレンジが施されている。『みんなのうた』では2003年10月から11月にかけての間放送された。

─Wikipediaより─

「みんなのうた」で放送したいと曲を作った。そして出来上がったのが才能あふれるこの楽曲。その動機だけで、僕は椎名林檎という人間が好きなのです。

まあ、だからといって、僕が椎名林檎のコアなファンだとは、とてもいえません。誰かの熱烈なファンであったりはしないのです。誰が歌っているかではなく、どんな歌であるかが重要なのですから。

もちろん、NHKで放送されたのはこの映像ではありません。

作詞:作曲/椎名林檎 りんごのうた


わたしのなまえをおしりになりたいのでしょう
でも いまおもいだせなくてかなしいのです

はたらく わたしになづけてください
およびになってどうぞ おすきなように
5がつに はなをさかす わたしに にあいの なを

あけびが ひらいたのはあきいろのあいずでしょう
きせつがだまって さるのはさびしいですか

なみだをふいてかおをあげてください
ほら もうじきわたしも みをつくります
ふゆには みつをいれて あなたにおとどけします

わたしがあこがれているのはにんげんなのです
ないたりわらったりできることがすてき

たったいまわたしのながわかりました
あなたがおっしゃるとおりの「りんご」です

おしくできたみから まいとしおとどけします

めしませ つみのかじつ



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以前にもこの曲はアップした。
加藤登紀子の歌唱は素晴らしい。ウニヤ・ラモスの曲に日本語の詞をつけたのは彼女だから。

でも僕は、椎名林檎と長谷川清が好きなのだ。
いや、椎名林檎が歌う「灰色の瞳」好きなのだ。加藤登紀子の方が明らかに上でも、なぜか椎名林檎が好きなのだ。

埋め込み無効でアップできないのが残念だから、何度も確認してみる。でも、いつまで待ってもそれ以外はアップされない。とても残念だ。


泣きくたびれた僕の笛の音は、誰かの耳に届いているだろうか。



歌詞はコピペではないので、少しは努力も認めていただいて……

枯野に咲いた 小さな花のように
なんて寂しいこの夕暮れ
とどかない思いを抱いて

なんて寂しいこの夕暮れ
とどかない思いを抱いて

私の大事なこの笛のうたう唄を
あなたは聞いているのだろか
どこかの小さな木の下で

あなたは聞いているのだろか
どこかの小さな木の下で

澄んだ音色で響くこの笛
あなたは聞いているのだろか
泣きくたびれた笛の音を

あなたは聞いているのだろか
泣きくたびれた笛の音を



山は夕暮れ
夜の闇がしのびよる

あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今は途絶え

あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今は途絶え

山の坂道 一人で歩いて行った
あなたは今も歌っている
彼方の空に声が聞こえ

あなたは今も歌っている
彼方の空に声が聞こえ

一人ぼっちで影を見つめる
あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今は途絶え

あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今は途絶え


缶ごみを捨てに外に出た僕は、「はッ!」っと息を呑んだ。
南の空に月があったから。
久しぶりに月を見た。それだけでうれしかった。

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