ブログネタ:好きな絵本 参加中100万年もしなないねこがいました。100万回もしんで、100万回も生きたのです。
りっぱなとらねこでした。100万人のひとが、そのねこをかわいがり、100万人のひとが、そのねこがしんだときなきました。
ねこは一回もなきませんでした。

ある時は王様に飼われている猫だったり、船乗りに飼われていたり、サーカスのねこだったり、泥棒だったり、一人暮らしのお婆さんに飼育されていたり。
彼は100万人の人と共に暮らしました。

飼い主になった人たちはいつもねこが好きで、彼が亡くなる度に、みんな悲しんで涙を流しました。
でも、ねこはただの一度も飼い主を好きになりませんでした。
そしてある時、彼は初めて、誰にも飼育されていない「のらねこ」になりました。
ねこははじめて自分のねこになりました。 ねこは自分がだいすきでした。
生まれかわった彼の元に、たくさんのメスねこ達がやってきて、仲良くしようとしました。
けれど、その中に100万回生きたねこに見向きもしない白いねこがいました。
「おれは100万回しんだんだぜ!きみはまだ1回も生きおわっていないんだろ」
ねこ問いかけに、白いねこは「そう」と素っ気なく答えるだけでした。
幾度も空しい問いかけをしたあげく、彼はついに「そばにいてもいいかい」と尋ね、白いねこは「ええ」と答えます。
白いねこと暮らすようになった彼は、多くの子猫たちに囲まれて過ごし、やがて、年老いた白いねこは死にました。
100万回生きたねこは100万回泣きました。そして、彼はその後を追うようにひっそりと死ぬのです。
「ねこはもうけっしていきかえりませんでした」
100万回生きたねこが再び生き返らなかったのは、初めて愛することを知った白い猫のいない世界に意味を見いだせなかったからなのか、あるいは、自分を愛してくれた100万人のかつての飼い主の悲しみが分かったからなのか。
謎を残したまま絵本は終わります。
1977年に出版され、どちらかというと大人に大人気の絵本ですね。作者の佐野洋子さんは2010年11月5日に72歳でお亡くなりになっています。
もう一本。
幼い頃、いわば年相応な時期に大好きだったのは、オスカー・ワイルドの「幸福(しあわせ)の王子」
街に建つ銅像の王子と、その願いを聞いているうちに渡りの時機を逸して死んでしまうツバメの物語。
町の空高く、高い柱の上に、幸福な王子の像が立っていました。全身うすい純金の箔がきせてあり、目にはふたつのきらきらしたサファイアが、また大きな赤いルビーが刀の柄に輝いていました。

布団の中で娘に読み聞かせをするときも、ところどころ声の詰まる本でした。でも、意に反して娘は違う物語が好きでした。
もしかしたらこの絵本、僕の人格形成に多大な影響を与えているかもしれない、と感じたりする一冊です。
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