風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -120ページ目

「春の曲」といえば何が思い浮かぶ? ブログネタ:「春の曲」といえば何が思い浮かぶ? 参加中

余談から始めていい?

梅の花 一輪咲いても 梅は梅

こう詠んだのは新撰組副長の土方歳三

季語である梅を三回も使うのは、その道の専門家にダメを出されるだろうけれど、思いや景色を伝えるのが言葉ならば、これは充分に果たしている。
それも、恐ろしく単純に、馬鹿とも思えるほどに美しく

僕にはこれが、勝機なきまま函館五稜郭へと向かい、明治2年5月11日、新撰組の象徴〝誠〟の旗の下に銃弾で散った土方の生き様を思わせるのです。

それが最初の一輪なのか最後の一輪なのかは読み手の浮かべたままでよいのでしょう。
人は自分以外の誰にもなれないから。

ずいぶんと以前の超短編小説「この木の下で」に書いたけど、葉桜の季節に幹からちょこんと咲いた桜が僕は愛おしい。

「春だったね」
作詞:田口叔子 作曲:吉田拓郎

僕を忘れた頃に
君を忘れられない
そんな僕の手紙がつく

くもりガラスの窓をたたいて
君の時計をとめてみたい
あゝ僕の時計はあの時のまま
風に吹きあげられたほこりの中
二人の声も消えてしまった
あゝ あれは春だったね


作曲は吉田拓郎だけど、作詞の田口叔子って誰だろう?
気になって調べてみたけれど全くヒットしない。
この方素人さんかもしれませんね。

春だったね/吉田拓郎

70年代初頭を代表する名曲、春だったね。
僕はメインをなしている詞より、風と香りと思いが見えるこの部分が好きです。

風に揺れるタンポポをそえて
君の涙をふいてあげたい



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誰しもそうだけれど、親子になったからには何らかの意味、縁、繋がりがあるのだろう。

繋がりがあるから好きになるというものでもない。
事実、僕は父が好きではなかった。


「ほら今換わるから、○○話せ」
受話器の向こうから兄の声がする。僕はその声に応えた。
「いや、いらない」
「今隣にいるから、ほら、なっ、話せ○○」
「いや、話さない」

「そがん言わんで」
「もう、親でもなければ子でもない。それは親父の方が分かっているはずだから」
「隣で正座してるから」
「遅いから。口から出た言葉は戻らないんだよ」

兄の吸った息が、ため息混じりの鼻息となって耳元でボロボロと音を立てた。
「そうか」

「二度と会う気はないから」
「そうか」
「親父が死んでも帰らないよ」


その数年後に父は死んだ。言葉通り、僕は葬儀にすら帰郷しなかった。


僕は今、ふと思い出した。
父に買ってもらったプラモデルで無心に遊んでいる場面を。

開けた引き出しに何かの板を立てかけて、ぼくはそれを手で押したり畳の上を走らせたりした。

季節は初夏だろうか秋口だろうか。感触的には厚着でも、さりとてさほど薄着でもない。
外は眩い日差しがあったけれど、蛍光灯を点けていない居間は薄暗かった。

後に父と一緒に修復をすることになるひょうたん形の池と、縁側のある庭が見える。


気になって調べてみた。
僕が手にしていたのはサンダーバードの2号機だった。
今知ったということがすごいけれど、そもそもどんな設定の物語だったかすら覚えていないのだから仕方がない。

21世紀を舞台とした、世界各地で発生した事故や災害で絶体絶命の危機に瀕した人々を、国際救助隊[IR](International Rescue)と名乗る秘密組織がスーパーメカを駆使して救助する活躍を描く物語である。
─Wikipedia─より抜粋


なぜだか、どんどんと流れ込んでくる父との記憶。
2号機の発進シーンを見ているわずかな間に、僕は父のすべてを許容できた。

僕は父にとって可愛い息子であったろうかと考える。
書き始めはこんなブログになるとは思いもしなかったけれど、
何かが僕を、サンダーバード2号に導いたのかもしれない。

長い長い葛藤が瞬間で終わった。
そうだ。母が愛した人を僕が愛せないはずはないのだ。

そして思い当たる。
父の写真すら持っていないことに。

「よか」
どこかから声が聞こえた気がした。



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パンパースCM


〝感動の涙〟というものを、
子供は流せないと耳にした記憶がある。
それはやはり経験の少なさゆえなのだろう。

それを表すかのように、
〝歳を食うと涙もろくなる〟というのがある。
誰しも口にすることだし、僕も実感する。
これは前者とは逆に経験を積んできたからであろう。

我が身に降りかかる、辛いことも悲しいことも、
悔しいことも苦しいことも乗り越えてきたからこその、
〝共感の涙〟に違いない。
だからこそ、人の悲しみや喜びに涙する。

頬を伝う涙と言うけれど、
一気にあふれ出た涙は瞬時にあごまで伝って透明な雫となる。

人は苦しむためじゃなく、悲しむためじゃなく、
感動するために生まれてきた。
僕にはそう思える。

君のあごで光る涙が、感動のものでありますように。


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ふにゃ?
二度寝に罪悪きゃん?
何を言っているんだろう……
意味が分からない……何だろう……


チチチチッ! チチチチッ! チチチチッ!
バシッ!

んにゃ!?
にょぉおぉぉぉ、ブログネタを書いてる夢を見た。
壁掛け時計をちらっと見て、布団を引き上げ目を閉じる。

二度寝に罪悪感って、
さっぱり分からない……とんと意味が……



チチチチッ! チチチチッ! チチチチッ!
バシッ!

2台並べた目覚まし時計のどちらが鳴っているか分からず、闇雲に両方バシバシ叩くこともある。

1台目は5分おきに鳴る。僕はこれを30分繰り返す。
ということは7回目覚ましを止めることになる。
5分経過、10分経過、15分経過。
意識があれば壁掛け時計を見る。
そのときに10分経過ぐらいだと、まだ寝られる喜びにニマニマしてしまう。


それで起きなければ35分後、トドメの目覚ましが鳴る。
チチチチチチチチチチチチチチチチ!

ぬぁ、何が起こった! んぬぁにがぁ!

目覚ましと気づきグワッと手を伸ばして、これは後ろのメインスイッチを消す。

このように往生際悪く、僕の一日は始まる。

普通に考えれば早めにセットしないで30分寝てればいいじゃん、って事になるのだけれど、
目覚ましが鳴った時が起床時間なんて切羽詰まった状況は、僕としては受け入れがたい。
それに、目覚ましを止めて寝る瞬間が誰しも同じで至福なのだ。

言葉を換えれば二度寝三度寝をしたいがために早くセットしているとも言える。

最近はトドメの目覚ましを止めて寝ていることがある。
僕の場合これを本気の二度寝と言う。
もちろん、誰も起こしてなどくれない。

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二度寝は罪悪感ある? ブログネタ:二度寝は罪悪感ある? 参加中

私はない派!





二度寝は罪悪感ある?
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RAM WIRE/名もない毎日 「鉄拳パラパラマンガ付き」



鮭(サケ)と鱒(マス)の違いって何だか分かる?

実は鮭と鱒に明確な区分はないんだよ。
川から海に降りて生活するものをサケ(サーモン)、
そのまま川に残ったのをマス(トラウト)って英語では区別してるけど、
同種でも海に行くのと川に残るのがあったりするんだよね。

もっといえば英語圏でキングサーモンはサケに区分されるけど、
日本では同じ魚を鱒之介(マスノスケ)と呼んでマスに分類してるしね。

ヤマメが川に下ったらサクラマスになる。ヒメマスはベニザケになる。

サケもマスも、海と淡水域の双方を生活圏にしている特殊な魚なんだね。


海に下ってもいいし、川に残ってもいい。

海を目指した個体が勇気があって、残った方が意気地なしというわけではない。
どちらかがいいとか悪いとかではない。

大いなる海原に夢を馳せるのも良い。
山あいの、木漏れ日揺れる穏やかな水面に泳ぐも良い。
時に渓流に逆らってみるのも良い。


スナフキンも言ったじゃないか、
嵐の中にボートを出すばかりが勇気じゃないんだよ
って。

人には持ち味があるんだ。誰が良くて誰がダメってないんだ。

君は君で、いいんだ。



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テレビが運んでくる世界はとても騒がしくて、
目を背け、耳を塞ぎたくなることで溢れている。
けれど、僕たちにはどうにもできないことばかり。

だから僕は、
静かに眠る君の寝顔を見ているだけで心が救われる。

人はひとりになるから寂しいんじゃなくて、
思いが届かないと感じたときに孤独が染みるんだ。

こんな僕の思いは、届いているだろうか。



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来生たかお/Goodbye Day

人間万事塞翁が馬禍福は糾える縄の如し浮世の苦楽は壁一重
先達はさんざん経験してこんな言葉たちを残してきたね。

そう、人生にはいいときもあれば悪いときもある。
何をしても上手く回る時期もあれば、何をしても裏目に出る時期がある。

良いときはたいていのミスは挽回できるけれど、悪いときは少々の失敗が命取りになったりする。
それも、自分の責任とも言えないことだって理不尽にも引き受ける羽目になる。

報われない時期、
人は意識するしないにかかわらず縮こまっている。


自分で確認してごらん。
ほら、肩は凝らない?
周りは見えてる?

そんなときはね、僕のオリジナルなんだけどこう唱えることにしてるんだ。
自信満々! 自信満々!」って。

すると視界がすっと広がる。
肩の力が抜けて頬がゆるむ。
動きや呼吸がゆったりとする。

結果、立ち居振る舞いが変わる。
背筋すら伸びた気がする。

君もやってごらん。「自信満々! 自信満々!」って。
「かかってきなさいよ」ぐらいの気持ちで余裕を持って。

縮こまってたっていいことないのさ。
別に命まで取られやしないんだし。

声に出さなくたっていいんだよ。僕はそうしてるんだ。
自信満々! って呟きながら歩いている男は想像するだけで怖いしね。
すごく簡単だけど、効果は僕が保証するよ。

周りに振り回されることなく、歩め、歩め、君らしく。

RAM WIRE/歩み

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窓から見える遠くの景色がキリリと澄んで、ひやりと冷たい空気が鼻の奥をツンとさせた。

浮かぶ雲、遠くの山、家々の屋根。
体育の授業中か、外から声がする。

「じゃ、前に出て」
指名された何人かが、渋々、あるいはそわそわと前に出る。

「○○さん」
先生に指されて答えが分からない君は、制服から伸びた指先で袖口をつまんだまま、眉を八の字に曲げて無言で佇んでいた。
分かりませんぐらい言えばいいのにと、僕は胸が苦しくなる。


夏の日差しの校庭で、何周遅れか分からない君は、それでも一所懸命に走っていた。腕を前後に振れない不器用な走り方で。

僕は春も夏も秋も冬も、ハラハラした。

君が僕の一番のファンで、僕が君の一番のファンで、それはお互い分かっていただろうに、自信が持てなかった日々。
だからついぞ、名前を呼ぶことも、好きだと告白することもなかった。


初めて恋をする年齢というのは人によって違うのだろうけれど、小学生の頃が一番多いらしい。
人によっては社会人になってからの初恋もあるようだ。
恋をするのに年齢はないからいつでもいいのだけれどね。

たまには思い出してみるのもいいね、初恋の頃。
それは晴れた秋空の運動会かもしれない。
冬の寒い教室かもしれない。
春の放課後の校庭かもしれない。

心を少し、洗濯してみようか。
何もかもが新しい発見だったあの頃。
胸がキュンキュンした初恋の日に戻って。


そういえば、今年舞い込んだ年賀状にはこう書いてあった。

お元気ですか
つッついに
○○ ○○れちゃいました!!


相変わらず…
字…汚いなぁ…子供みたいで…。
困ると眉を八の字にする癖は今も残っているのだろうか。



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村下孝蔵/初恋

降り出した雨は昼下がりの渋谷を煙らせ、東急プラザ前の信号を渡る君と僕の肩を濡らした。

地元に帰って食べたお蕎麦は思ったほど蕎麦の香りがしなくて、僕たちはがっかりしたね。
でも、渋谷で食べたパンケーキは美味しかったから、まあいいとしておこうか。


早くやってきた雨雲は早く去り、日の落ちた池袋の街は、ひんやりとする空気で満ちていた。

時間が来てドアの閉まったバスは走り出し、スモークガラスの向こうに見えない君に向かって上げた僕の右手を残して、明治通りに入ってすぐに、ビルの影に飲み込まれた。

信号を渡りながら通りの先をしばらく見つめた僕は駅の階段を下り、改札を通ってホームに立った。

左に君がいないことを上手く飲み込めない僕は振り返る。
もう一度振り返る。君が迷子になってやしないかと。
僕たちの47時間は終わった。君と二人で通った道を僕は一人で帰る。
君の残像を探さないように心に蓋をして。

僕は君が近くにいてくれるだけで満ち足りているのだけれど、だからこそあまりはしゃいだりはしないのだけれど、君がそうではなことは僕が一番分かっている。だから僕は、僕なりに苦しんでいる。

君はもう、僕の住む街へ、僕の隣へ来ないのだろうかと夜空を見上げた。

そうだ。君のスマホのイヤフォンは部屋のどこにも見あたらなかったんだよ。



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バッハ「G線上のアリア」 Bach "Air on G String"

誰にでも特別な人がいたりする。
夫婦や恋人同士であるならパートナー。あるいは我が子。
長い友人、道を教えてくれた恩師。
人によっては初恋の人だったりするのかもしれない。

どうも、忘れてしまいがちになるのだけれど、
世界で唯一の特別な人は自分なんだよね。

我が儘や自分勝手、自己顕示の固まりでは困るけれど、
自己否定
したりしないでまずは自分を愛してあげなければいけないね。
心も身体も魂も。

誰も認めてくれないけど、頑張ってるな〝自分〟
苦しいけど、辛抱強くやってるな〝自分〟
悔しかったね。悲しかったね。でも、乗り越えてきたよね〝自分〟

思い出せばいろいろあるね。
辛かったこと、惨めだったこと、悲しかったこと、寂しくてたまらなかったこと、苦しさにめげそうだったこと、罪悪感に己を責めた日。

そして今、仕事や人間関係のストレスに苦しむ自分。

達成できなくたっていいじゃないか。頑張ったことを褒めてあげよう。
頑張れなかった日だって褒めてあげよう

泣き言を言う日があったっていいじゃないか。
それでも、偉いぞ! 偉いぞ自分!

他者の期待など満たす必要はないってアドラーも言ったじゃないか。

そして自分に感謝を伝えよう。

ありがとうね〝自分〟



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Bobby Caldwell ・ Special To Me