恋愛関係が始まってから3年も経つと、お互いの欠点が見えるようになるのです。
もちろん欠点は誰にでもあるのですが、ふたりの関係に慣れてきたところで、それまで好意的に受け取れていた癖や言動が、妙に気に障るようになったりするのです。
当初は自分をよく見せたいと「狐と狸の化かし合い」が繰り広げられるせいもあり、そのギャップが幻滅を生んだりします。
そして恋が冷めてしまう。やがて4年目には、お互いに対する情熱が薄れ、愛情が消えていくのです。
ところが、ふたりが同じように冷めて、背中を向けて歩き去るのならまだいいのですが、そうでもないことも多かったりして。それがまた、恋やら愛やらの難しいところですね。
「スピッツ 楓」
忘れはしないよ 時が流れても
いたずらなやりとりや
心のトゲさえも 君が笑えばもう
小さく丸くなっていたこと
作詞:作曲 草野正宗
2005年リリース
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。
結婚してからは片目を閉じよ」
イギリスの神学者トーマス・フラーの言葉です。フラーは興味深い言葉をたくさん残していますので、いくつかあげてみたいと思います。
「愛とかゆみと咳だけは、どんなことをしたって、隠し通すことのできないものである」
「男は火であり、女は麻布(あさぬの)である。悪魔がやって来て彼らを燃え上がらせる」
「結婚生活に幸福を期待しすぎて、失望しないように気をつけなさい。ウグイスは春に2、3ヶ月だけは鳴くが、卵をかえしてしまうと、あとはずっと鳴かないものだ」
「愛する喜びは、愛される喜びよりも、はるかに優るものである」
「私たちは泣きながら生まれ、不平を言いながら生き、落胆のうちに死ぬ」
さて、恋が始まり燃え上がる要因となる物質があります。

男女が出会い恋に落ちると、脳下垂体からPEA(フェニル・エチル・アミン=フェネチルアミン・Phenyl Ethyl Amine)という物質が分泌されます。
PEAは快楽を司るホルモン「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の濃度を上昇させるため、性的興奮と快感を感じやすくなります。
さらに、ドーパミンの分泌で神経が興奮し、脳の視床下部にある性中枢を刺激します。

男に比べ、女はこの性中枢と満腹中枢の距離が近いため、性的にときめいた際に満腹中枢も刺激されることになります。
加えてノルアドレナリンは、脂肪の分解や燃焼を促進する働きがあり、脂肪代謝を活性化し、エネルギーを作り出します。
つまり、痩せやすくなるのです。恋煩いなどするタイプだったらなおさらです。
PEAは、覚せい剤「アンフェタミン」に似た働きをします。体からはエネルギーが溢れ出し、気分も高揚した状態になります。
余談になりますが、覚せい剤には、アンフェタミンとメタンフェタミンの二種類があります。現在国内に出回っている覚せい剤のほぼ100パーセントがメタンフェタミンです。
「3年目の浮気」という言葉をご存知かと思います。

恋をして浮かれている間は、相手の欠点が見えなくなってしまいます。逆にその欠点すら愛おしく感じたりもする、いわゆる「恋は盲目」、恋に溺れた状態になります。
これを作り出すPEFを脳内で分泌し続けるのは、3か月から3年ぐらいまでといわれます。つまり3年くらいで、恋に落ちたころの高揚感は失せていくのです。

しかし、人間とはよく出来ているもので、別の脳内物質が分泌されるようになります。
「セロトニン」です。
脳内にそれが少なくなると不安になり、うつ病を発症したりします。そのため、抗うつ薬にはノルアドレナリンやセロトニンをコントロールするような成分が入っています。
「幸福ホルモン」とも呼ばれるセロトニンは精神を安定させます。家族と平穏に過ごすことで幸福感を得ることができます。
もうひとつ心強い物質があります。
苦痛を取り除くときに最も多く分泌される「β-エンドルフィン」です。「脳内モルヒネ」 の異名で知られるエンドルフィンには、気分を高揚させたり痛みを鎮めたりする効果があります。
エンドルフィンには「α=アルファ」「β=ベータ)「γ=ガンマ」がありますが、エンドルフィンといえば、通常「β-エンドルフィン」を指します。
いわゆる「ランナーズ・ハイ」が起こるのは、走っているあいだの苦痛を軽減しようと、脳がエンドルフィンを分泌するため、といわれます。
エンドルフィンが分泌されれば、脳がドーパミンを出しやすくなるのです。

恋愛関係を長続きさせるためには、お祭り状態の後に見えてくる、お互いの欠点を受け入れることが大切になります。
○お互いの欠点を受け入れること
○相手を理解するためにも、
お互いの考えや気持ちを話し合うこと
○お互いに愛情表現を忘れないこと
※関係を良好に保つために必要なことです。
お互いの欠点を受け入れるには
○心の余裕を持つこと
○相手の欠点を理解すること
※自分自身も欠点を持っていることを認めること。
○相手に対して、自分自身も改善する努力をすること
○お互いに感謝の気持ちを伝えること
※思っているだけでは伝わりません。
欠点はおいそれと直るものではありません。であるならば、お互いが受け入れていくことによって、関係が改善し、欠点が直ることもあるかもしれません。
長くなったので、この辺りで切ります。
では、また (*ˊᵕˋ*)੭ ੈ
─To be continued─