うまい棒とドラえもん | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」
<前回からの続きです>

 1979年の発売から、昨年(2022年)までの42年間、1本10円(消費税込)をキープした奇跡の「うまい棒」の発売元は……

 東京都墨田区にある「やおきん」です。自社工場はなく企画販売を中心に行う、駄菓子の「トータルプロデューサー」として、年端もいかない少年少女を惑わし、心を鷲掴みにしてきた罪深い会社なのです。



 ちなみに「うまい棒」の製造は、茨城県にある「リスカ株式会社」です。詳細はあとで書きます。

 それよりなにより「うまい棒」のキャラって、藤子不二雄の代表作「ドラえもん」のパクリじゃないのか、と誰もが疑っているのはご承知のとおりです。



「ドラえもん」が世に出たのは1970年(昭和45)。小学館の学習雑誌「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」~「小学四年生」の6誌に1月号より同時連載され人気を得ました。

 テレビアニメになったのは1973年。日本テレビ系で半年間放映され、1979年よりテレビ朝日系で放映されて大ヒットします。当初は10分枠の放映が1981年から30分枠になりました。


「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」2023年

 一方、うまい棒が発売されたのは、前述のとおり1979年7月から。パクリ疑惑が生じるのは当然ですね。でなければ、藤子不二雄先生がパクったことになってしまいますヾ(;´▽`A“

 これまでさまざまな番組でツッコミを受けたようですが、以前たまたま何かの放映を見たことがあります。

「ドラえもんのパクリじゃないですか?」
 というテレビの取材(打ち合わせ済みでしょう)に対して
「いえ、違います」と「やおきん」の担当者が真面目に答えているのを見たことがあります。

 詳しいやり取りは忘れましたが、堂々と笑いにしようとしている節があって面白かったです。まあ、作者(著作権者)が訴えなければ問題なしですしね。そんな時代だったのかもしれません。

 うまい棒のキャラクターにはきちんとした名前が無かったようですが、2017年に、名称が「うまえもん」になりましたと公式で発表されました。描いたのは水口幸広さんという、漫画家・イラストレーターです。愛称は「画伯」だそうです。

 あ、うまえもんの妹は「うまみちゃん」です。百均のダイソーとかの大袋じゃないとお目にかかれません。
 (_≧Д≦)ノ彡☆ウマエモン&ウマミチャン!

※「ドラえもん」「パーマン」「キテレツ大百科」などを描いた藤本弘さんは、藤子・F・不二雄として漫画活動を展開し、1996年9月23日に62歳で他界しました。↓↓




※安孫子素雄(あびこもとお)さんは藤子不二雄Ⓐとして「忍者ハットリくん」「怪物くん」「プロゴルファー猿」「笑ゥせぇるすまん」「まんが道」などの作品があります。昨年(2022年)お亡くなりになりました。↓↓



 おふたりの名が知られるようになったのは、合作の「オバケのQ太郎」です。アニメ化とともに大ブームを起こしました。

 コンビの名前で発表していましたが、書いた作品は別々のようです。作風が明らかに違いますしね。1987年にコンビを解消しました。合作は「オバケのQ太郎」だけのようです。

 きりがなくなる……。

 製造元の「リスカ」はみなさんおなじみだと思います。看板商品の「ハートチップル」のほか、セブンプレミアムの「チョコ棒」や「めんたいリング」「サクッとしっとりチョコ」「しっとりいちご」なんかも作っています。




「蒲焼さん太郎」「キャベツ太郎」もやおきんが発売元ですが、製造元は株式会社菓道(かどう)です。太郎が付くのは菓道と思って間違いないです。



 またまたとりとめのない話になりました(;´Д`)
 では、また。