知らぬが仏 | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」

「世の中で一番怖いのは人間だ」

友人の父親が口にした言葉らしい。

珍しい言葉ではないが、まだ中学生だった僕は初めて耳にしたし、正直ピンとこなかった。でもずっと覚えていたということは、当時としてはインパクトはあったのだろう。


知らぬが仏とは、知れば腹が立ったり悩んだりするようなことでも、知らなければ平静な心でいられるということのたとえ。

また、本人だけが知らずに澄ましているさまを、あざけって言うことば。

─故事ことわざ辞典より─


ご存知の方も多いでしょうが、筒井康隆の小説『家族八景』には、人の心を読めてしまう精神感応能力者(テレパス)である火田七瀬(18歳)という主人公が出てくる。

もしも彼女のような能力を持ってしまったら、人は穏やかには生きられないだろう。

なぜなら、どんなに仲が良くても、人は100%パーフェクトに人を容認することなど少ないと思うから。だから誰しもどこかで、悪口を言われていると思って間違いない。

たとえ話はこの辺にして、他人の悪口を聞いた第三者が、悪口を言われた本人に、それを告げ口することがある。

これは絶対やってはいけないことのひとつだ。知らぬが仏でいられたものを、善人面して地獄に落とすやり方だ。

告げ口をした人は最要注意人物である。

「ここだけの話」と断っていてもいなくても、第三者の情報を伝えてくる人がいる。
それは自分が信頼されているからだと思ったら間違いだ。

その人は、君の情報も流す。
ありのままならいざ知らず、尾ひれがついていたら大変だ。
だから、その人には絶対いらぬことを言ってはいけない。

これも要注意人物である。

だからといって、その人間が悪人だというわけではない。だから余計に見分けにくいのだけれど、必要以上に避けたりすることは危険だ。逆恨みをされたら何を言われるか分かったものではない。

普通に、ごく普通に接して、自分の思いや情報は一切流さないことが肝要だ。

人の心は、見透かすことのできない闇の部分だから。



人が集まれば、誤解や摩擦はつきものだけれど、特に口の軽い人間は怖い、と知るべし。

残念なことに、いま僕の周りに、気を付けている人が少なくとも二人いる。いや、それにプラス1かもしれない。

口の堅い人間を、僕は信じる。


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