以前でいうなら新宿コマ劇場、今でいうなら新宿東宝ビル。
そのすぐ近くにゲームセンターがあった。
いまは、きずな寿司かな、名前に自信がないけど、お寿司屋さんがある。
そこにゲームセンターがあった。行くとジュークボックスでたいていこの曲が流れた。
ジュークボックスを掛けたのかって?
ううん、貧乏学生の頃だからそんなお金はない。
でも、これを聴くためだけに、無駄に使う電車賃なんてない僕ははるばる新宿まで歩いた。
歩いても歩いても着きはしない。それでも歩いた。
な、なんだこの甘ったるい匂いは?
工場みたいな建物だ。

やがてロッテと書いてあるのが見えた。
あの、ロッテか? お口の恋人ロッテか?
それが新大久保だと知るのは僕がだいぶ大人になってからだった。
僕はマジで、この曲を聴きたいがために凄い時間をかけて新宿まで歩いた。
それほど衝撃的な曲だった。
帰り? もちろん歩いた。
音楽は、人間が作り出したもっとも凄い言語だと思う。
Superstition / Stevie Wonder
迷信 スティービー・ワンダー
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