春の俳句というと、すっと浮かぶのがふたつある。偶然にもどちらも与謝蕪村の句だというのが面白い。
春の海 終日(ひねもす)のたりのたりかな

空は穏やかに晴れわたり、日差しを返す春の海には、のたりのたりと波が寄せては返している。
のたりのたりって、なんて素敵な表現なんだろう。心がほどけそうな言葉だ。
もしもこれが、のらりくらりとか、のろりのろりだったら、イラっとしてしまいそう。
いくらなんでも、そんな句はないかあ(笑)
菜の花や 月は東に 日は西に

一面の菜の花畑は夕暮れを迎えようとしている。月が東の空に登り、西の空には太陽が沈もうとしている。
月は東の空に昇り、太陽は西に沈む、という理(ことわり)の説明ではなく、それが同時に見えているという句です。
このシチュエーションに出会えるのは4月の末頃らしいです。
禁じ手とかセオリーとかまったく知らないけど、俳句もやってみると面白いんだろうな。
ではみなさま、コメントで一句どうぞ。
はい、来ないのは承知で書いてみました。
ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ


にほんブログ村