スパークル ─夢で読んだ言葉「2」─ | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」

あなたは忘れてしまっただろうけれど、再び舞台に上がりたいと思った事柄のひとつが、恋だ。

思いという目に見えないものがある。伝えたいと願う思い。言葉にすれども届かぬ思い。秘めた思い、すれ違う思い。戸惑い揺れる心。

思いは愛の始まりだ。

甘く、苦く、狂おしい。もう一度味わいたいと思うのは当然のことだろう。

その恋が実を結び、熟成されたものを、あなた方は愛と呼ぶ。愛は恋ほどのときめを与えてはくれないかわりに安定を受け取る。
ときとしてあなた方は、それを打算などと呼ぶ。けれど、どんな恋も愛も、それぞれに素晴らしく甘美だ。

その経験を再び味わいたくて、あなたはそこにいる。存分に楽しむがいい。なにを恐れることがあろうか。

死があなた方を分かつのは不可能である。

深い愛への道は険しく遠い。それでもわたしは知っている。いつかあなた方はそこに到達するだろうということを。純化された、利益を顧みない愛に。

あなた方は愛であり光だ。根底に愛を置いて行動しなさい。それが一番楽しく、一番楽に生きるコツだから。

今苦しいだろうか。それとも幸せだろうか。あなたの胸を満たすのは、不安だろうか、それとも恐れだろうか。

苦しみはどこかから降ってくるものではない。あなたがそう感じているだけのことだ。何かのせいでも、誰かのせいでもなく、あなたが決めるのだ。

逃げてはいけない。逃げれば追いかけてくるものはどんどんと大きくなる。まるで雪山を転げる雪の塊のようにだ。恐れず受け止めなさい。

あなた方は素晴らしい言葉を持っているではないか。
『ありがとう』と一歩踏み込んで笑ってみなさい。あなたを飲み込もうとする巨大な雪の塊は、あなたを祝福するかのごとく舞い飛ぶ、粉雪と変わるだろう。



だから、これだけは忘れてはいけない。不安と怖れはもっとも抱いてはいけない感情だということを。

わたしに名はない。自由に呼ぶがよい。
父とでも母とでも、兄とでも姉とでも、兄弟とでも。

ところで、こんなことを考えたことはないだろうか。このわたしにも、肉体を持つ今のあなた方のように、父母のようなもの、兄弟のようなものがいると。

なぜいないと考えるのだろう。いるかもしれないではないか。
その父母のようなもの、兄弟のような存在も宇宙を造っているかもしれないではないか。

そのなかで、わたしはもっとも幼い光だとしたら、あなた方が存在する宇宙は、初歩的なものかもしれない。



この話は一興にすぎない。柔軟な思考を失ってはならないということだ。けれど、導き出される答えはひとつ、無限なのだ。果てることのない広がりなのだ。

宗教というの名の狭い檻に閉じ込められてはいけない。あなた方はそんなに小さな存在ではない。これを読んだらわたしのことも忘れなさい。それでもわたしはここにいるのだから。

照るとき曇るとき。雨の降るとき雪の降るとき。風の吹くとき凪のとき。わたしは常にあなた方と共にいるのだ。

だからといって、わたしを崇める必要などない。わたしはかつて、あなた方に何かを求めたことはない。何かを禁じたこともない。

崇拝を要求する存在は疑いなさい。なぜなら崇拝は依存につながる道だから。あなた方は何かに依存するべきではない。

わたしは指図する者でも、救いの手を差し伸べる者でもない。
わたしはただ、あなた方の選択を尊重し祝福する光。すべてを包み込む波動である。

恐れるな。明日を思い煩うな。あなたとともに歩く人に感謝せよ。今すぐにでも相手が理解できる形の感謝を捧げよ。
遠い約束を、あなたの目の前の人も覚えていたのだから。

あなた方は計画を立てて生まれてきた。その内容はわたしの立ち入る範疇ではない。あなたのシナリオなのだから。

しかし、その計画が終わるのは明日かもしれない。いや、今日かもしれない。その計画を終えるのは、あなたかもしれない。相手かもしれない。

伝え忘れたことはないだろうか。あなたは十分愛しただろうか。役を演じるということに限りだが、あなた方にとっての時間は有限なのだ。

さあ、夜が明ける。あなたとともに幾世代も生きた目の前の人に感謝を捧げよう。心をニュートラルにして、日差しを浴びよう。

恐れのなかった海を思い出しなさい。心穏やかに眠りなさい。そして目覚めなさい。いかなる苦難も、わたしのもとへと戻る旅の物語にすぎない。

泣きなさい、笑いなさい。すべてはあなた方にとって貴重な体験だから。
わたしも、あなたとともにそれを味わう。泣いて笑うのだ。

あなた方は想像したかもしれない。しかし、わたしは天地などという微細なものは造ってはいない。わたしが造ったのは宇宙だ。それを貫く法則だ。わたしは、あなた方をも造ってはいない。

しかし、それを嘆く必要はない。なぜなら、あなた方は造形物ではない。形ではないのだ。そもそもが、わたしの大切な一部なのだから。

聞こえるか。わたしが打ち鳴らす手のひらの音が。
ハイハイをするあなたを見つめて両手を広げるわたしの姿が。

あなたはもうすぐ立ち上がり、自分の足で歩き始める。あなたを褒めて、あなたを抱きしめる瞬間だ。

あなたがたはこれから、もっともっと学ぶ。驚くべきこともあるだろう。並行する宇宙の話。あなた方が縛られ追い立てられる時間というものが、実は存在しないこと。
そこにいるあなたより、もっと大きなあなたが存在すること。

あなた方は知ってゆくだろう、想像もできない途方もない仕組みを。しかし、今はこれで十分である。

恐れるな、わたしはここにいる。心穏やかに、愛を胸に、わたしに還りなさい。


魂のルフラン/高橋洋子



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