何かないかなあと思ってYouTubeを見ていたらありました。
これです! 思い出しました!
僕はこの歌が大好きだったのです。
丸い眼鏡にタキシード。
懐メロ番組で直立不動で歌っていた姿が懐かしいです。
これはもう、今までのものよりも古い歌です。もちろん、今調べてわかったのですが……。
そしてもちろん、一時は「しょうじたろう」ではなく、「とうかいりんたろう」だと思い込んでいた子供でした。
そして今思い出しました。
小学校も低学年の頃、担任のおばちゃん先生に東海林太郎の話をしたのです。それほど好きだったのです。
そしたら、ああ、あのおじいちゃん? で終わってしまってショックを受けました。
まあ、子供がおばちゃんと思っていただけで若かったのかもしれないけど。
でも……心揺さぶるほど若くはなかったなあ……絶対。
しかし、東海林太郎を、ああ、あのおじいちゃん、の一言で片付けるとは、なんて貧相な感性なんだ!
国境の町/東海林太郎
橇(そり)の鈴さえ 寂しく響く
雪の曠野(こうや)よ 町の灯よ
一つ山越しゃ 他国の星が
凍りつくよな 国境(くにざかい)
故郷はなれて はるばる千里
なんで想いが 届こうぞ
遠きあの空 つくづく眺め
男泣きする 宵もある
明日(あす)に望みが ないではないが
頼み少ない ただ一人
赤い夕日も 身につまされて
泣くが無理かよ 渡り鳥
行方知らない さすらい暮し
空も灰色 また吹雪
想いばかりが ただただ燃えて
君と逢うのは いつの日ぞ
一つ山越しゃ 他国の星が
凍りつくよな 国境(くにざかい)
故郷はなれて はるばる千里
男泣きする 宵もある
想いばかりが ただただ燃えて
まだ幼かったのに、この言葉たちは僕の心に深く深く染み入りました。
意味もよくわかっていなかったはずなのに……。
いや、意味なんて分かる必要もなかったのかもしれません。
心が受け止めればいいのだから。
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