「ツナグ」で思い出した小説たちがある。
その前に、小林麻央さんお亡くなりになりましたね。
ブログを見るにつけ、なんてすごい人なんだろうと思っていました。34歳、お若いです。
けれど、それもこれも、おそらくは自分で決めてきたこと。いや、自分たちでと言った方がいいでしょうか。
残った御家族は、これからもたくさんのことを学んでいくのでしょうね。そう、普通では学べないようなことを。そのための序章なのかもしれません。麻央さん自らの手で緞帳(どんちょう)を上げたような気がします。
ご冥福をお祈りいたします。
「地下鉄(メトロ)に乗って」 浅田次郎著
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170622/23/ryosuke-u/39/22/j/t02200309_0338047413966700545.jpg?caw=800)
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。
─「BOOK」データベースより─
「流星ワゴン」重松清著
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170622/23/ryosuke-u/c2/94/j/t02200310_0354049913966702253.jpg?caw=800)
死んじゃってもいいかなあ、もう…。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして―自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか―?「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。
─「BOOK」データベースより─
上記二作は間違いなく傑作ですね。「ツナグ」も及びません。
死者に出会うという設定ではないから、番外として、「椿山課長の七日間」 浅田次郎著
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170623/00/ryosuke-u/a2/58/j/t02200310_0354049913966710770.jpg?caw=800)
働き盛りの46歳で突然死した椿山和昭は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて七日間だけ“現世”に舞い戻った!
親子の絆、捧げ尽くす無償の愛、人と人との縁など、「死後の世界」を涙と笑いで描いて、朝日新聞夕刊連載中から大反響を呼んだ感動巨編、待望の文庫化。
─「BOOK」データベースより─
笑わせて、ほろりとさせる浅田節、かな。
小説は読んでいないけど、たぶんDVDを借りて見た、「異人たちとの夏」 山田太一
1988年製作。
あの夏、たしかに私は出逢ったのだ。懐かしい父母との団欒、心安らぐ愛の暮らしに――。感動と戦慄の都会派ファンタジー長編。
片岡鶴太郎が父親役だった。ちらりと見たけれど、母親役の秋吉久美子も息子役の風間杜夫も若い。
山本周五郎賞の第1回受賞作品だったらしい。印象深い映画だった。
異人たちとの夏-予告編-
この予告編、あまり評価は高くないようだ。
ところで、生者と死者の境目は何だろう。
生きているか死んでいるか?
そのもとになるものは何だろう?
うん、やはり肉体だ。
肉体に宿ったものを生者、肉体から去ったものを死者と呼ぶ。
僕たちの肉体は仮のものに過ぎないことを思い出そう。
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