全ての出来事はタペストリーのように一面に同時に存在している | 意識が世界を創っている

意識が世界を創っている

心と身体のつながりを日々研究中
面白いことをみつけたら不定期でつぶやいています

昨日、テレビをつけっぱなしで料理をしていました。

 

やがて、画面には何やら白衣を着た人たちが登場

 

どうやら、ある人の症状を聞いて病名を当てる番組らしい

そして回答者は研修医

 

ふ〜ん、こんな番組があるんだと思ったが

換気扇を回していたので音声も聞こえず

内容は全くわからない

 

時々チラ見しながらの料理続行

 

そこに突然、画面いっぱいに映し出された

頭のCT画像

 

反射的に台所からテレビの前にワープ!

(いえ、小走りにテレビに飛びついただけですニコ

画面には次々と輪切りの画像が映し出されていく

 

そして

「なんだ、出血も梗塞もないじゃん」

と独りごとを言ってハッと気付く!!

 

なに飛びついてんの!滝汗

しかも菜箸持ったまま!真顔

 

思わずセルフ突っ込み爆  笑

その瞬間、蘇った場面

 

電子カルテに映し出された画像を

医師と一緒に見ながら話し合っている自分

 

 

 

地方の総合病院では常に医師不足

救急センターといっても、都内のように

潤沢なマンパワーがあるわけでもない

 

ファーストタッチは概ね研修医上がりか

バイトに来ている若い医師

 

もちろんそのパフォーマンスには

ピンからキリまでの大きな差があって

 

ペアを組む医師によっては

「今日はなにがあっても大丈夫ビックリマーク」な日と

反対に

「どーかややこしい症例が来ませんように笑い泣き

と祈る日と・・・。

(もちろん、医師側からしてもそうでしょうが)

 

昼間は専門の科が機能しているから

「これとこの検査はしておいたよ〜

あとはシクヨロ〜」で丸投げできる

 

問題は夜真顔

 

様々な問題は夜おきる

 

もちろん重症度によりますが

若い医師が上級医に相談しにくい事例

というものがあります。

 

教科書通りの症状ならばいいけれど

落とし穴はいくつもあって

「これ(病名)でいいと思うけど

こっち(違う病名)だったら即入院だよね〜

でも、決め手(明らかにその病気だという

指標となる症状など)がイマイチはっきりしないあせる

 

患者さんは帰りたがっている

(なんなら『明日も仕事があってドクロ』くらいのたまうショボーン

病棟は急変した患者さんの対応で走り回っているし

空きベッドもない

もし最初の病名なら一旦帰宅してもらい

翌朝、一般外来で充分OK

でも反対だったら・・・

「疑わしきは入院で」と思っても

諸事情がそう簡単にはいかないものです。

コストの問題もないといえば嘘になるし・・

 

上級医に相談したくてもさっき緊急 オペで

ヘロヘロになって帰宅した午前2時汗

若い医師の今夜の相棒は

長らく救急センターで働いてきた

おばさん看護師(つまり私ね真顔)と

キャピキャピの若い看護師 の二人

 

何度も医師と画像をにらめっこ

文献も引っ張り出して

検査データを見なおして診察の時の症状も確認して

「いいんだよね、何もなければこっちなんだから」

とお互いの不安を解消すべく頭を寄せる

 

 

そして患者さんの強い希望もあって帰宅となり

「お家に帰ってこれこれの症状があったら

すぐにおしらせくださいね!それがなくても

夜が明けたら必ず専門の外来にいらしてくださいね、んねっ」

と念を押し帰宅してもらってからの夜は長い

 

翌朝、電子カルテでその方が無事に

受付を済ませたことを知って「良かった〜笑い泣き

窓の外の朝日が眩しかったこと

 

またある日は

重症の交通外傷が運ばれてきて

 

気道確保の介助をしながら

点滴・採血と輸血を取りに行くことと

傷の処置を同時にしたくて

いっそ分身の術を使いたいと願いながら

まっくらな院内の廊下を猛ダッシュしていたこと

 

またある日は

CTを撮ってる最中に病変をモニターで見つけて

「先生!◯◯だよ〜」と連絡して

待機してくれていた他の救急スタッフも神対応で

その後の処置がめちゃくちゃスピーディに進み

ご家族と共にホッと一安心したこと

 

そんなこんなが一気にどわっと蘇ってきて立ち尽くした

 

菜箸を持ったままテレビを覗き込んだその腰の角度

首の位置、目線の持っていきかたが

電子カルテを覗き込む懐かしの仕草だったことから

一瞬、想起されたのでしょうね

 

救急センターで経験したいろんなことが

全部いっぺんに同時に思い出されるなんて

これは俗に言う「走馬灯のように」という状態かしら

 

私もうすぐ死ぬのかなニヤリ〜と笑ってしまった

土曜の午後でした

 

時間軸って本当はその人の頭の中だけで

後付けされているって本当です。

 

よぉ〜く考えてみてください

未来も過去も

その出来事、予測される出来事

全部あるのは

頭の中だけです

 

その出来事にどういう感情やストーリーを

くっつけるのかはその人次第

できたらその感情やストーリーは

自分にとっていいものドキドキをくっつけていきたいです

 

くっつけるのは自分だから

何をくっつけるかはどこまでも自由ですOK