今まで仕事のことは、書いたことがありませんでしたが、
あまりにもめんどくさい仕事だったので、記録しておこうと思います(笑)
紳士のスラックスのウエスト出しです。
ウエストサイズ84cmのスラックス。古くて、しかもオーダーメイドの礼服のスラックスです。
あまりにも年月が経ち、あまりにも太ってしまった方からのご依頼で、
出せるだけ出してほしい!
結婚式で着たいから!…とのこと。
もともとのズボンは約84cmのウエストでした。一部ベルトループほどいちゃいましたが。



前側にタックが左右それぞれ2本ずつあります。
これをほどきます。
後ろ中心も少し出るので、ここも出しますのでいわゆる「ウエスト三方出し」です。
ざっくり計算すると12cmぐらいは出る感じ。
恐る恐るお客様のウエストにメジャーをあてると…
その方のウエストサイズ(服の上から)は
なんと100cmでした~💦
ま、100cmに満たない場合でもよい、とのことでしたので
めいっぱい出させていただきますね。
(あとは痩せてくださいね)
おわかりのように
100cm - 84cm = 16cm 
この方のウエストは、年月とともに 16cmも大きくなってしまったのでありました(笑)
そんなことはどうでもよくて、とにかくウエストを出して、履けるようにしなければなりません。
オーダーメイドの礼服っていうのは、作りが複雑で、中を見るとだいたいこんな感じ。

ちょっと年季のはいったおズボンですので、汚れもありますが、
腰裏の布がぐるりとついていて、
しかも、手まつりでいろんなところが縫い付けてあるわけです。
この腰裏の布のほとんどをほどき、ベルトループも何本かほどき、
表側のタックをほどけるように解体していきます。
楽しい?作業の始まり~(笑)
いや、今でこそ楽しいなんて言えるようになったけど、最初の頃は、解体しながら
これ、元の形に戻るんか??
と、すごい不安でしたね~(笑)
後ろ中心を4cm出して(→これは画像を撮り忘れた)
はい、4本のタックほどきました!



この時点で、メジャーをあててみますと、思ったより、タックの縫い合わせが深かったので、
計算よりもたくさん出せた感じ
約50cmあるので、まあまあご希望のサイズに近い数字になりそうです。
アイロンかけてみないとわからないけど…
表生地が出せて、次は腰裏布の処理です。
オーダーメイドのパンツはベルトが別生地になっていない一体型なので、てっぺんのところを
黒い表地と裏布を中表にして縫い合わせ、外したベルトループをつけて、腰裏布をまとめます。
まずは、あいだに挟まっている芯と、腰裏布をチクチク(表に響かないように)
縫いあわせます。
少し下に引っ張り気味にして、表から見たときに腰裏布が見えないように丁寧に縫います。


そして、各ポケット布に左右4cmぐらい?を縫い留めます。


最後、後ろ中心の裏側もまとめます。


全体にアイロンをかけたら
は~い、出来上がり!
なんとか100cmに近づきました



めんどくさかったな~(笑)
今回は、前タックが4本もあったから、かなり出すことができました。
タックがなければ4cmぐらいしか出せなかったと思います。
皆さん、礼服ってたまにしか着ないから、でも、急に着ないといけないときがくるから、
たまには履いてウエストサイズを確認しておくことをおすすめしま~す(笑)