YouTubeで公開中の、映画ヲタクを主人公にしたコメディシリーズ「映画かよ。」


このブログは、その第6話を題材にした、ファンメイドコンテンツです。


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6話、本編のあらすじ


自分が勧めた映画を忠実に観る弟子を取って、どこか鼻高々のミノル。

それを心底羨ましがる亜美。

オトは、「誰かに勧められた映画より、偶然出会う映画のほうが印象強くない?」という。

そんなオトの前に、#ミスト  #ダンサーインザダーク に興味を示すユイが現れて


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このブログは、「映画かよ。」の大ファンであるお前さんが、第6話を見終えた旦那さんを訪ねる場面から始まります。


それでは、どうぞ!

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「お邪魔しますー」

……そやから先週も教えたやないかそれ」

「? お邪魔しますー」

……そーやーかーら、安っぽいと言われようが音楽を自作してるのはカーペンターで、映画史においてパンツ泥棒を初めて撮ったのはデパルマ!」

「?旦那さん何を怒鳴ったはるんやろ?おーじゃーまーしーまーすー!」

「ああもう、あんた破門!」

「え

「うわっ、なんやお前さん来てたんかいな」

「へえ。あ、あの、旦那さん、いま出ていった人は?」

「いやな、#映画かよ の第6話見てからワシも弟子欲しくなってな。さっそく、飲み屋の女将さんが紹介してくれた映画好きの男子を弟子に取ったんやが、ろくに映画も見んとネットで情報拾っては知識ばかり詰め込んでるもんやさかい、ちょっと俺ジナル映画検定問題やらせてみたら、#ジョンカーペンター 作品に#エンニオモリコーネ はつきものだの、つけ回した女性が捨てたパンツを主人公が拾ってポケットに忍ばせるシーンは #デヴィッドクローネンバーグ #ビデオドローム における名シーンだの、もう、わざとか?ていうぐらい間違いだらけで、どれだけ映画を実際に見ろ見ろ言うてもネットで間違った情報拾う癖が直らんから破門にしたんや。あーあ」

「旦那さん、そういう別れ方したら、おたがい寂しくなりますね」

#ニキータ かよ!」

「あはは。ちょっと言ってみたかっただけです。て言いますか旦那さん、第6話いかがでしたか?」

「お、おうよ、面白かったわー。分身みたいに忠実な弟子を取って、なんや嬉しそうなミノルワロタがな」


「わかります!それ、表情だけじゃなく、仕草にも出てましたよね。わたし、伊藤武雄さんのコメディ演技めっちゃ好きなんでさあ旦那さん!」

「おお、早くも乗ってきよったな!」

「へえ!で、亜美ちゃんが心から羨ましそうですよね。亜美ちゃんって普通の感覚を持ってる人で、友達はそこそこいそうですけど、こと映画の好みに関しては分かり合える間柄の人がいないっていう乾きを表現した演技、上手かったと思います!」


「ワシ亜美ちゃんの友達になってもええんやが」

「あはは。むしろ弟子になりますか?で、その次にオトが言うセリフがなかなかよくなかったですか?」

「なんやったかいな、"悪態つくならドイツ語よね"やったかいな?」

#ラブソングができるまで  #ドリューバリモア かよ!」

「ちごたかー」

「ちゃいますよ。"誰かに勧められた映画より、偶然出会う映画のほうが印象強くない?"ですー」

「そやったそやった。いやな、ワシそれわかるわー。何年か前、映画館に着いたら見たかった映画がもう上映開始時間過ぎてて、最初の5秒でも見逃すのイヤなワシやさかい、ええいもうなんでもいいやと5分後に上映始まる別の作品選んだら、内容なんにも知らんかったのに、その映画がワシの人生を大きく真っ直ぐに歪めてしまったんやさかいな」

「え、なんですのんその話」

「わはは、アンサング旦那さんストーリーってこっちゃ。それ以来、予告編でさえ目をつぶるようにしてんねんで」

「それはまた極端な。そういえば、先月2回見はった、#君を想いバスに乗る も前日までタイトルすら知らん映画やったって言うたはりましたねー」

「おうよ、それが見事にワシの好みにドンピシャで、2回乗車したがな」

「へー、そのへんの話、またそのうち聞かせてくださいな。えっと旦那さん、第6話に話を戻しますけど、そんなこと言ってたオトが偶然にも弟子を取ることになりましたね。ユイちゃん」

「ユイちゃんっていうんかあの子。#ミスト #ダンサーインザダーク を見たところ、バッドエンドとかトラウマ映画が好みやと気づくことになって、オトのススメを忠実に見ていくに連れて



「オトに春がキター!ってぐらい、映画鑑賞がほぼデートしてるみたいでしたよね」

「そやったなー。あの子な、話し聞くときええ具合に顔を寄せてくるんや、オトやなくてもそらええ気分になるわなあ」





「ですけど、他の人のオススメにも耳を貸すのがユイちゃんで」




「うむ。ミノルの弟子、テルも同じやったな」

「へえ。映画オタクって興味の範囲広いですから、無理もないですよね」

「まさにミノルたちがそうなんやさかいなあ。で、あの結末や。哀れオト。哀れミノル。そう簡単にオタクに春が来るわけないってな」


「へえ、あらためて、ミノルたちは映画に選ばれてしまった存在であることを滲ませるエピソードでしたね。恋が邪魔する余地がないぐらい映画に支配された人生」

「うむ。ワシの場合は、カミさんが出て行ってからお前さんとこうやって映画語り合う時間が増えた。もしかしたらワシ、カミさんやのうて、映画に選ばれてしまったんやろか


-to be continued -


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