■最終週「あなたが思う未来へ」
116話

モネの放送を聞きながら、光太朗とりょーちんが笑って語らう優しい世界やっとキタ。
それを恥ずかしげ(嬉しげ)に下から目線で見やるモネがかわいい!ほんと、清原果耶さんの言葉にならない感情を表現する演技まじ演技モンスターなんだよ!

初めて島に来て、緊張で吐きそうな光太朗をりょーちんが「耕治さんやばそう!」と煽る。だが光太朗はほんとに成長した(こういう事に関してのスタート地点が低く遅い前提)。

揺らぐほど自信がないわけじゃないけど、共有していた時間を経験してないと、その不安みたいなものを自己分析する。幼馴染、言い換えればソウルメイトとの間に横たわる圧倒的な壁ってあるもんなあ。羨ましがったり嫉妬したりしたってどうしようもないからそういうわけではないんだけども、心許なさから不安になるの凄く分かる。がんばれ光太朗!

りょーちんから、そんな大事な人をいつか失くすかも知れないって怖くないのか?と問われ、冷静に言葉を紡ぐ光太朗がまじ俺たちの菅波だ。

怖いですよ
残念ながら不可抗力で突然失う恐れをゼロに出来ない
未来に対して無力
だから目の前の人を最大限大事にするほか、恐怖に立ち向かう術はない

守るものがない人は強いと言うけど、
守るものが出来た人の強さはまだおぼつかなくても、それなりに勇敢だ。がんばれ光太朗!

僕はどうやら、光太朗を応援したりイジったりすることが、本作を視聴するモチベーションになっていたのかも知れないといま気がついた。

ここからは、永浦姉妹の決着へ向けた話し合いが同時進行する。

喫茶店で待つみーちゃん。黄色のセーターがよく似合うー!

相手が漁師なら待つのが仕事
楽に笑いたくて一緒にいるんじゃない

そんな言葉を受けたもんだからりょーちんも本気本音全開で来た。

時々俺より苦しそう
それは他の奴には絶対わからない
分からなくても俺は想像できる
心の底から笑えるように出来るのは俺しかいない
いつか笑えるようにしてやる
波に揺られながら、みーちゃんに会いたいと思ってた

ああ、みーちゃんがやっと報われる日が来た!
涙するみーちゃん、抱き抱えて「手あて」するりょーちん。なんて美しいシーンなんだろう。どこかの国立博物館で保存してやってください、泣くか怒るかだと言われてどつく女の子とそれを受け止める漁師の春を。ついでに、指が隠れてるセーターの袖を。かわいすぎてAEDが必要だ。

一方、姉。利益出せてないのかよとイジられても相手にせず今日の本筋へ話を戻す成長ぶり。
家族を不安にさせないにはどうしたらいいのかと軽めに狼狽してる光太朗に(がんばれ光太朗それでいい)、魔法みたいな言葉をリマインドする。

「一緒にいるとは、一緒に2人の未来を考えること」

私たちを説明するには、いつか光太朗が語ったこの言葉で十分だと。2人で答えを出していく、そんな先生だからいいのだと。
どっちかが引っ張るのでもなければ、どっちかがついていくわけでもない。平等だとか上下とかって言葉がどれだけ手を伸ばそうと届かない場所で彼ら生きていく。

それでも、行かなきゃダメかなと怯む光太朗がどうしようもなく愛しく感じるんだ、同性でも。そこはホームのモネが引っ張る。

この姉妹の同時進行エピソードの終わりに「なないろ」被せる、まるで最終回みたいな演出!!
主題歌を背にしながら、おかしなこと口走りはじめたら全力で止めてくれと言う光太朗、どうやら緊張してるらしいモネに(かわいい)、「緊張してらっしゃる?」のコメディ台詞…やはりこの2人最高だ。そう聞かれたモネが目をまんまるにして唇を少しはむってするような演技を清原果耶さんがしたけどかわいすぎて一回死んだ。

その最終回的な演出を、まだ4話あるぞとばかりに物理的に止めにかかったのが耕治だ。
成人の日なのに銀行で何があると言うのだ。
「逃げたんだろ」by龍己…