■ 第22週「嵐の気仙沼」

第108話感想


ついに最終週に突入したリアルタイムと浮世離れしてる感想ブログはこちらです(先々週の水曜回)。


最初はほんのひとことで始めて、感想残さなかった回もあるのに、35話あたり?から意味不なスイッチが入って、最大4週間遅れたのによくここまでやってきたなと自分を褒めておきます。


顔が見える人、目の前の人を落胆させる情報ばかりな現状に悩めるモネ。考えようでは不都合な真実なんだよね、気象予報って。

以前、朝岡が言ってたとおりだ。顔が見える人との仕事は逃げ場がない。いや、逃げようと思えば逃げられる。当たり障りのないこと言ってればいいから。まじめに真剣にやるから逃げ場がないんだ。シン・ガチ勢のモネだからもういまいる場所を離れるなどという選択肢はない。


前世でも同じ惑星に生まれて理屈ばかりほざいていたであろう光太朗も(好き)、それを分かってるから、自然を前にしたら無力だと言いながらも必死に状況整理してるモネに、「自分で選んだんでしょう」「それとも東京に戻りますか?」とドSで袋小路な言葉を投げる。もはやこのドラマの終盤においては、多くの人物がBUMP OF CHICKEN「なないろ」の子だ。


"躓いて転んだ時は 教えるよ

起き方を知っている事"


過度な干渉をしない。

答えを他人が示さない。

ちょっと整理してあげるだけ。


僕の人生も子育てや部下へ関してはこの「なないろ」的に気を配る夜を越えてきた旅だったから、大好きな考え方だし、最良な関係のあり方だと思うし、大好きな作風なんだ、本作が。


「わたしはここにいます」


このモネの短いセリフには、沢山乗り越えてきた夜が含有されている。

亀島に戻った日の友達の視線と埋まらぬ距離、ど素人の空回り、「橋を渡ってきた」、「東京の人」「テレビの人」「気象予報士さん」というレッテル、「まだ何もしていない」ほか、いくつもの景色の全てが笑ってくれるわけじゃないけどそれでもいいこれは僕の旅がパンパンに詰まっている。清原果耶さんをはじめ、確かな演技力があるからこそ、その実力を信頼しているからこその脚本であり全体構成だなと唸らされることが少なくない第3章。


東北に強風が吹く恐れを、野坂(久しぶり!沢渡からハラスメント受けてない?)に確認して裏を取る。これは高村の教えがモネに息づいている証だ。


災害時住民避難リスト!コツコツと作ってたんだ…(泣)

「お正月からすみません」の言葉にも、それでも言わなきゃならぬことがあるんだという腹の括り方が垣間見える。だが今すぐ戻るよう伝えてと言っても、船頭が判断するの一点張り。「しつこい」「しつこい」と言われて…

漁協にカチコミかよ!ここ、キレのあるホラー的な演出!


確かにモネは漁業のど素人だ。

でも、わたしは気象予報士だ!気象予報のプロだ!

本作史上MAXヒロイックな場面きましたね。本作らしく地味ながら、勇ましい。

不都合な真実を突きつけられてきた漁協組合長がついに、「しつこい」を「しぶとい」に言い直した。第3章が始まった時にテーマになるぞと思ったとおりだ。みんな思ってたことかな。


みーちゃんのお団子頭も可愛かったし、さっき来たとこと言いながらミルクティーほぼ飲み干してる演出goodだし、海から帰ってきたら話したいことあると言われたりょーちんがいい顔してる!ほんと心の底ではみーちゃんのことどう思ってるんだろう?まだ信用ならないぞ。





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