お彼岸に入りました🪷🙏
週末には、お墓参りや法事で忙しくなりそうです。
「柳は緑、花は紅」
これは、私が大好きな禅の言葉です。
柳は緑で、花は紅い、という当たり前の事を言っているのですが、実はこの「当たり前」をあるがままに見るという事が難しいのです。
特に家族を亡くした人にとっては、死を受け入れる事がなかなか出来ません。
いつまでも嘆き、悲しみ続けて、生きている周囲の人達にも迷惑をかけて、自分自身も滅ぼしてしまう。
人間の悲しい一面です。
お釈迦さんの逸話をお話ししましょう。
子供を亡くして半狂乱になった母親が、仏陀のもとに「どうか子供をいき返らせて下さい」と頼みに来ます。
さすがに仏陀ですね。
「そんな事は出来ません。死んだ人は生き返らないのです」
なんて事は言いませんでした。
「ひとつだけ人を生き返らせる薬草があります。
それはほとんどの家にあるだろう。
ただし、今まで一度も死人を出した事のない家からもらって来るのですよ」
と仏陀は言いました。
母親は大喜びで村のすべての家を訪ねました。
残念ながら、どの家も必ず過去に誰かが亡くなっていたのです。
これは当たり前の事ですね。
人は必ず死ぬのですから。
多くの家を訪ね歩いた母親は、その事に気がつきました。
そして、半狂乱の悲しみは少し落ち着いたのです。
母親が少し落ち着きを取り戻したところで、仏陀は優しく母親を諭し、なぐさめました。
「人は生まれて、生きて、老いて、死ぬ」
これは、失恋にも当てはまりますね。
「出会いがあれば、別れがある」
柳は緑、花は紅
今日も読んでくれてありがとう🙏😊💕