アメリカが誇る文豪、ヘンリー・ミラーの著書に「描く事はもう一度愛する事だ」という素晴らしいエッセイがあります。
「画家が見たように見えるようになるのは、我々が愛情のこもった目で見るときをおいてほかはない」
絵を描き始めて画家の眼で物を見るようになると、ずっと見慣れていた物やありふれた物が、突然、まったく別の物のように、愛情溢れる脅威の対象となって見えるようになる、と言うのです。
私は物心ついた頃から、絵を描いていました。
そして、小学校時代、あまりに腕白だったので、好きな絵を習わせたら、少しは落ち着くだろうと言う事で油絵を習い始めたのです。
小学校5年生の時だったと思いますが、50号の大作を日展に応募して、大人の部に佳作で入選しました。
その絵は小学校の講堂に、20年近く飾られていました。
(プチ自慢が入ってしまいました)
当時、指導していただいた先生と、よくスケッチ旅行に出かけたのですが、奈良の若草山でスケッチしていた時の事を今でも良く覚えています。
なんの変哲も無い、禿げ山の若草山が、描いているうちにどんどん友達のような感覚になって、様々な色で語りかけて来るような気がしたのです。
感じるままに色を塗っていくと、山も空もまったく違った、七色のような色彩になっていたのです。
それまでは、正確に見たままを描く事が巧い絵だと思っていた私に、大きな変化が訪れたのです。
その絵を見た先生が、とても褒めてくれて、大切な事を教えてくれました。
「良く見て描いてご覧。空は青いだけではないのが分かるだろ?」
山は緑で、空は青、という先入観が子供心にも定着してしまっていたのでした。
こういう経験があったので、ヘンリー・ミラーのエッセイが強く私の心を打ったのです。
当時の絵の先生が、典型的な貧乏画家だった為に私は中学に入ると油絵をやめてしまいました。
当時流行しかけていたイラストに転向したのです。
そして美大受験に失敗して、普通の大学に行きながらデザイン学校にも通いました。
大学を卒業してデザイン事務所に勤めましたが、商業デザインも何か違う、と見切りをつけて、広告代理店に入社しました。
こうして、絵の世界から完全に遠ざかってしまったのです。
「描く事はもう一度愛する事だ」
この言葉は、私の人生でもう一度、「絵を描く事」について考えさせてくれました。
そして、「童謡アートセラピー」が誕生したのです。
ゴッホが絵筆をとったのは、空の青さに感動して、その事を愛する人に伝えようとしたからだ、という話があります。
絵を描く喜びを五感で味わい、自由に表現する事で、素晴らしいヒーリング効果が現れます。
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