だから、ケンとの事は出来るだけ未来を見ないようにしていたのか、
それとも、よくあるように、自分の事となると、よく解らなかったのかも知れない。
アキを連れて海に行くと、行く前から波のサイズまで言い当てる事が良くあった。

帰りの高速道路が事故で渋滞する事も言い当てた。迂回したおかげで、
スムーズに帰れた事に皆で感謝したものだ。


ぼくは神仏や霊については、信用していないが、彼女の予知能力だけは信じていたのだ
。霊を信じないのは、子供の時からお化けが怖かったからかも知れない。

でも、超能力は怖くない。
「よし、今日は三人でカズマの残念会バーティーや」
ケンは、楽しそうに言うと、早速アキに電話した。

ケンは本当に楽しそうに笑う。ケンのこの笑顔に、女たちは参ってしまうのだろう。


その日は、サーフボードが1本売れ、ウェットスーツのオーダーが2件、その他小物が
結構売れた。シーズンなので、ボード修理の依頼が4本も来た。
ケンは何かと忙しそうだったので、ぼくがボード修理を全部引き受けた。
「リベアーの神様に修理してもらえるなんて、今日の客はラッキーやな」とケンが言った。
ぼくは、子供の頃から手先が器用で、絵を描いたり、工作するのが得意だった。
ボードの修理も、工作のようなものだ。
夢中で修理に没頭して、すべて終わった頃には日が暮れていた。

次回につづく
今日も良い日でありますように

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