No.954 一枚じゃ足りない!?(その1) | ryokukanetworkのブログ

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砂漠緑化活動を行うNGOのスタッフブログ。農村出身の若者達の日常がメインです。中国の農村の日常を綴ったブログはレアかも?まったりゆるゆる系でボチボチ更新します~!

みなさん、こんにちは。

うぇんじゅんです。

 

前回の緑化隊で初めて導入したドローン撮影ですが、今回のお話はまさにそのドローン撮影です。そもそもドローン撮影は、主に当会の緑化地の現状把握のために導入しました。グーグルアースなど無料で公開している衛星画像では、撮影時期が10数年前と古いものがあったり、冬の撮影で落葉していたりとリアルタイムの状況を把握することは難しい場所があり、何より画像の解像度が低く、林内の様子がはっきりわかりません。しかし、撮影距離が近いドローンで撮影すれば、現状を正確に把握することができます。

 

なぜ現状の正確な把握が必要かというと、今ある植生の利用の検討や再緑化の必要性を知るためであることはもちろん、空白地があれば、今緑化ネットワークが一番力を注いでいるニンティアオ造林ができる可能性があるからです。つまり、まだその土地を最大限使いきれていないかもしれないというわけですね。どれくらい使いきれていないのか、きちんと調べる必要があるわけです。

(そのとおり!)

 

 

でも、衛星と違ってドローンは撮影高度に限界があり、しかも搭載されているカメラの画角によって、ドローンの真下を撮影できる面積が限られます。そこで、実際に緑化地でドローンを飛ばして、撮影高度ごとの撮影面積を測定してみました。旗とメジャーを使い、どれくらいの距離まで撮影可能か、実際にドローンを飛ばして撮影してみました。

 

 

 

 

結果は、80mの高度では縦56m×横100m、100mの高度では67m×120m、120mの高度では84m×150mとなり、それ以上高く飛ばそうとすると高度限界と表示が出て飛べませんでした。

 

 

 

今回撮影した地点の衛星画像がこちらです。

 

 

 

 

これがドローンで撮影した、松の樹列全体が入っている画像です。

 

 

ただし、これは悪い見本です。斜めに撮影しているため、たとえば手前の樹木は大きく見えますが、奥は小さく、様子がよくわかりません。

 

 

松の樹列の底辺が三角になっている特徴的な地点を120mの高度から撮影した画像です。

このように、衛星画像の代わりとするためには、ドローンから真下を撮影しなければならないんです。

 

 

 

 

 

同じ場所の80m

 

 

どうですか?だいぶ違いますよね。

 

 

 

 

 

今回は無風状態での測定でしたが、高度120mでは少しの風でもブレが生じやすいことも分かりました。

できれば、この高度で撮影できると楽なんですけどね。。

 

 

安定的に測定するとなると、高度100mぐらいがちょうどいいのではと思いました。すると1枚で約8,000㎡の撮影面積となります。1ヘクタールが10,000㎡なので、約3,000ヘクタールを超える当会の緑化地全部を撮影するためには、膨大な枚数が必要となります。。

 

 

 

また、ドローンの撮影面積は小さいので、数十ヘクタール以上の面積がある緑化地は衛星画像のように1枚で全部撮影することはできません。では、何枚撮影すればいいんでしょうか?また、どのように撮影すればいいんでしょうか?これを次回お伝えします。

 

(つづく)

 

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