「がん」の闘病記録
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#会社の看板を捨てた日
闘病が始まって、髪の毛が抜けはじめ
会社を閉める決断をしてから
その2か月後、いよいよ会社を閉める日がやってきた。
→脱毛が始まり、会社を閉める決意をした時の話
まさか、こんな日が来るなんて
悔しくて、情けなくて
そんな姿を誰にもみせたくなくて
私は、その日、ひっそりと、一人で事務所に行った。
※六本木にあった事務所の入ってたビル
すごく変わったエントランスでお気に入りだった♡
借りたときは、ガラス張りの内装が
おしゃれに感じて
まだガラーンとしたオフィスに入ったとき
こんな素敵な場所で、新しいチャレンジができること
これからはじまることに、ワクワクしていた
↑当時のお店のポスターと取り扱っていたドレス達
※ドレスのレンタルショップだった
自分の病気とは、ほど遠い・・・ごきげんな世界観(泣)
が、、今となっては、段ボールだらけの店内は
だだっ広く感じて、
ガラス張りの内装が妙に寒々しく感じた
その日も、抗がん剤の副作用で
吐き気とめまいが、微妙に続いていた
「ピンポーン」
ほどなくして
2トントラックが、2台やってきた。
ボーっと立っているだけの私を横目に
引っ越し屋さんは慣れた様子で
わずか数時間で、室内のモノを運び出していった。
店内の大きなシャンデリアも
ベルベットの長いカーテンも
ほんの一瞬で運ばれていった
・
・
「お客さん!看板どうします?
一緒に捨てて、大丈夫ですか?」
引っ越し屋さんの声が聞こえた。
・
・
思わず、はッとなり
「捨てないで」
自分でも驚くほどの
大きな声を出してしまった。
引っ越し終了のサインをして
ひとり、ガランとした室内にもどり
とり残された会社の看板をみながら
はじめてお客さんが来てくれた時のこと
買い付けにあちこち行ったときのこと
憧れの雑誌に載ったときのこと
8年間が長いか、短いかはわからないが
私の青春のすべてだった。
そう思った。
🍀
何かを始めるのも、続けるのも
すごくすごく大変なのに
終わらせるのは、あっという間なんだな
なんて、虚しいのだろう。
「私の挑戦も青春もここで終わり」
その日の夜、私は会社のブログを更新した。
”会社を閉めることになり
ご迷惑をおかけいたしました。
8年間ありがとうございました。
いつかまた、パワーアップした私で戻ってきたいです”
8年間の感謝も、沢山あったのに
そっけなく、短く書かれていた
もう、そう書くだけで精いっぱいだったのだと思う。
結局、私は、お店の看板をその数日後
粗大ごみの日に捨ててしまった
この後、社会と接点がなくなり
自分のアイデンティティが
迷子になっていく闘病生活になっていくのです
続く・・
🍀
がんになると、大切なものを、みんな何かしら
奪われた気になるかもしれない
私も、この日のことは
どうやってもユーモラスに書けないほど
いまだに、その虚無感は鮮明で
でも、命以外、がんに奪われるものなんて
本当は、ないのかもしれないんだけどねぇ
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