がん闘病中のお話し
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#ウイッグでギャルに変身!?
抗がん剤も進んで、ウイッグやケア帽子の姿が
すっかり定番になってきた私。
抗がん剤中は、とにかくホットフラッシュという現象に悩まされた。
街を歩いていると突然、
外が暑いわけでも、熱がでたわけでもないのに
突然、カーッと暑くなって汗が噴き出てしまうんです💦
私は、そうなると、なぜか吐き気も同時にくるので
毎回、大変なことに
もう、ウイッグをかぶっていると、頭が熱くて苦しい
もうっ!!私の髪がないことが、ばれてもいい。
一刻もはやく、ウイッグを取りたいっ
気持ち的には、その場でウイッグを床に投げ捨て
おじさんが、おしぼりで顔拭くみたいに、
私も、ウイッグを投げ捨て、
つるつるの頭を、おじぼりで拭きたい~
という、欲望にかられるのですが、
そんな衝撃映像をこの平和な街中で見せるわけずに
いかないので
車いすマークのトイレに駆け込み
ウイッグをいったんとって、
頭をタオルで拭き
顔を水で洗って、熱さを冷やし
一旦気持ちをおちつかせ
またウイッグを被り
何食わぬ顔で、また、世を忍ぶ仮の姿へと変身をして
(はげ頭のがん患者→おめかしした普通の女子)
街を闊歩するのです
その日も案の定、デパートの中で
ホットフラッシュが
久しぶりのお買い物で、おめかししてきたのに。。
とにかく、這いつくばるようにして
車いすマークのトイレに駆け込んだ。
いつものように、沢山吐いて。
ウイッグを被りなおして、
どうにか、トイレから出た
トイレから出たら、ベビーカーを押す
若い2人組の女性が並んでいた。
と、その時・・その一人に
かなりドスのきいた声で
「ちょっと!このトイレは
あなたみたいな人が入るところじゃないですよ」
と怒られてしまったのだ。。
えーん
ここは、ベビーカーだけの場所でもないんだけどな。
「私、今、癌で、禿げ散らかしていて・・・・」
という説明するわけにいもいかず・・・
お待たせして申し訳ない気持ちもあって
少し腑におちなかったけど、
「すみません」とだけ言って
猛ダッシュでそこを去った
「ああ、このすぐ痒くなるウイッグも何もかも
捨て去りたい」
なんだかすごく、恥ずかしくて悲しかった。
かなりシューン。とした気持ちだった。
※お出かけの時に使っていたロングのウイッグ。
ロングは、ずれるし、熱いし痒いし💦滅多に出番なし
落ち着いて良く考えてみると
私は、怒られたことでなく
当たり前のように、権利を主張された事が
すこし府に落ちない気持ちになったのだ
妊娠したり、子供が小さかったり
私のように癌になったり、寝たきりになったり
そんな、人の助けが必要になったとき
どうするべきなのかな?
この事があってから、
私は、自分の事をかえりみるようになった。
「癌なんだから、優先してもらって当たり前」
「癌なんだから、当然の権利」
「自分だけが特別だ」
そう思ってしまってはいないか。
自分を戒めるようになった。
社会には、私が癌になるまで知らなかった
優しい制度が沢山あった。
でも、それは「当然の権利」ではなく
「ありがたい権利」なのだ
「自分だけが、特別大変だ!」なんて思い過ぎると
権利ばかりを主張して
単なる「わがまま」な人になってしまう。
人の見えない痛みに気がつく余裕もなくなってしまう
この日を境に
感謝の気持ちをもって、わがままを言う
「かわいいわがまま」を言う
がん患者になろうと誓った。
まぁ、わがままであることは変わりないんだけど~
その日の夜は、久しぶりに、恋人とデートの日だった
こんなことがあったんだよ~と泣きついた
「今日のウイッグ似合っているけど、
若いギャルみたいなウイッグだし
パッと見て癌患者には見えないし、トイレの中で
メイクでもしていたと思われたんじゃない?」
と一蹴
「え!今、若いギャルって言った~♡?」
「がん患者に見えなくて可愛いギャルに見えるって言ったぁ~♡?」
→(ウイッグがギャルっぽいと言われただけで、
誰も、私を可愛いギャルとは言ってない気もするが・・)
そんなに言うなら、
「私、がん患者を超えて、若い可愛いギャルなのかも~♡」
→(そんなに言ってない)
と、すっかりご機嫌になった
そんなこんなで、
「若いギャル」風ウイッグを被って
時々はごきげんにもなり
まだまだ治療は続く~
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