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#先生から残念なお知らせ胸の手術問題の巻
家族や友人を頼りながら
自分を甘やかしながら
なんとか、抗がん剤治療に励んでいた
そんな時
乳がん患者になると
おそらく多くの人が悩む問題。が私にもやってきた。
そう・・・
胸の手術問題
温存したり、全摘したり
同時再建という胸を取った後にそのままシリコンを入れたり。
色んな手術方法があるという
私は、先に抗がん剤をしていたので
胸にずっとしこり(癌)があり、それを手で触れられてしまい
(乳がんってさ、恐ろしいことに唯一がんの中で、癌を指先で触れられちゃうのよね💦怖っ)
抗がん剤をしても
一向に小さくなる気配のない癌のことで頭がいっぱいで
一刻も早く、癌を取り除きたかった。だから、
胸がなくなるのも
ヤムナシ〜だなと思っていた
が・・
「同時再建」という言葉を聞いたとき
そっか!
胸がなくなってもシリコンを入れられるのかぁー
と、すっごく前向きな気持ちになれたのだ
だったら、これを機に、せっかくなので
「両胸共、シリコンで大きくしちゃったりして~」
「私!今後の人生、巨乳ちゃんとして、生きていきま~す」
くらいに、前向きに考えていた。
が・・
そんな折、主治医から残念なお知らせが
私の癌は散らばっている上に
脇の方やらなにやらに転移してるので
すぐに再建は難しく
手術方法は全摘のみ!とのこと。なのだ
ガーン
この病気、何度ショックを受ければいいの。
おうちに帰って、自分の体について考えた。
私は、自分の体形が特に好きではない。
でもその中でも唯一
自分の胸だけは、結構気に入っていた。
(特別なものでは、決してなかったですが)
そう思うと・・
胸がなくなったら・・なくなったら
「一体、私、これから何で勝負したらいいの~!!」
「女性として私、どっこも、いい所なくなっちゃうじゃーん!」
誰に勝つためなのかもわからないし
胸で勝負した記憶など一度もないがw
そう思った。
手術後、胸が無くなったとき、自分が
ひどく落ち込むだろうことは、容易に想像できた。
・
・
2日ほど、落ち込みまくったあげく、考えた。
だったら・・
その喪失感を少しでも減らすために
私は、自分の体のお気に入りの箇所を、手術の日までに
新たに作ることにしたのだ
他にお気に入りの部位があれば
胸が無くなることの悲しさが緩和できるはず!
その日から、私はその新たなチャームポイントを
「ウエスト」に焦点をあて
「くびれの女王」になるべく
とにかく、ウエストをねじってねじって
ねじり倒した
体調がいい時は腹筋も頑張った!
結果、胸が無くなったときを思い出すと
さほどの喪失感はなかった。
それどころか
検査の時とかに裸になるたびに
「私のウエスト細っそ~い♡」とうっとりできた(笑)
※自分比です
※治療中の私。手術前はもう二度と着れなくなるからと思って
肌が見えるワンピースでお出かけ今、見ると抗がん剤で顔だけ少し黒いし
(ファンデーションで白くしてたけど)ムーンフェイスで腫れてる
何よりも、癌をしたきっかけで
自分の体に好きな部分が出来たということや
ささやかだけど、治療中でも何かをやり遂げた!事が
本当に嬉しかったし、自信になった。
(今は、元のウエストに戻ってしまていることは内緒)
癌という病は
髪がぬけたり、胸が無くなったり
体がむくんだり、黒ずんだり・・
変わりゆく容姿に対して
これでもか!というほど、毎度毎度
女性としての尊厳を奪われる気がした。
鏡を見るたび、惨めで
町を歩けば周りの女性が羨ましいと感じてしまった。
でも今思えば、結局そんな物差しって
自分が決めて、自分が納得するかなだけで
自分の気持ち次第でどうにでもなるのかもしれない。
この病気の経験のおかげで
年齢とともに変わりゆく体型や容姿を
今までよりはナチュラルに受け止められている
(気がする)
↑
昨日も明日も一年後もダイエットしてたり
若く見えると言われたりすると、喜び隠し切れない自分もいる気もするが・・
そんなわけで、
毎度毎度、診察室では「残念なお知らせ」ばかりで
その度、
メンタルを頑張ってあげようと奮闘するのだが
叩きのめされること多数。
まだまだ治療の道のりは長い。。
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