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 TODAY'S
 
 #やっぱり・・おばけくんおばけくん

 

嫌な予感のまま、診察室に入ると
美人の女医さんが、一枚の紙を私に見せた。
 
そこには・・まぎれもなく
私の右胸のしこりが、癌である」
ことが書いてあった
 
先生が
「ここはクリニックだから、詳しくは
がんの専門の大学病院でもう一度検査してもらって・・」
「今は、脱毛の時に良い、ウイッグなんかもあって・・」
とか、、なんとか。。
何か話していたが、、ほぼ覚えてない・・・
 
「がん?」
「今、癌っていわれた!?」
「脱毛って何?」
「なんかの映画で見たように髪ぬけるやつ?」
「そもそも、私、これから死ぬのか!?こんなに元気なのに。。」
 
とにかくこの場では、泣いてはいけない。
冷静にならなきゃ
良い病院を探さなきゃ
それだけを頭の片隅に、クリニックから出た。
 
クリニックをでたら、表参道
おしゃれな若者が楽しそうに街を歩いていた。
つい、このクリニックに入るまえまで
私もこの街の一員だったのに。
自分だけ違う世界の住人のように思えて
今、この目の前の世界が現実のものには思えない感覚だった
私だけ、モノクロの世界だ。
 
「がんになったことを家族に、親友に、恋人に・・・なんて伝えよう」
まず、そう思った。
「心配かけたくない。」
 
「癌だけど、私ね、大丈夫だよ。癌って最近は治る病気だよ。
私の癌、たいしたことないよ」
 
そう伝えたかった。
だから、癌についてしらべよう。
徹底的に調べて、大丈夫なことを伝えなきゃ。
 
気が付いたら、私はブックセンターにいた
ブックセンターで、がんの本をひたすら読みまくった。
 
考えると、うちは癌家系だ。癌の辛さ、怖さはみんな知ってる。
だからこそ、両親には無駄な心配をかけたくない。
 
そう思ったけど、癌の本を読めば読むほど
私の年での癌になるのは稀で
予後がよくないということばかり
目に入ってきたえーんえーん
 
結局その日は、伝えることができないまま大量の
「癌の本」を購入しておうちに帰宅した。
 
帰宅して気が付いたら、コートをブックセンターに忘れてかえってきていた。
極寒の日だったのに・・
薄いワンピース1枚で帰宅してた。
 
今思うと、気が動転していたんだと思う。
 
続く・・
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