水の契り⑨ | 水底の月

水底の月

恋の時は30年になりました 

感じる、に

日常 と 非日常 の違いは多分にあるだろう

 

交わりは、相手により違う(当然か爆笑)し、時によっても違う

散文体で、あっさりと軽く書かれたもののような時もあれば

ただ、形だけ。サッサと五七五、みたいな場合も

伝わってこない文章を長々と綴られてもね・・・と温度差を感じたり


また、文学小説の濡れ場さながらのこともあったりするし

一夜のみ何にも制限されず欲望のみをぶつけ合う、スポーツ中継みたいなこともあるだろう

 

 

どれがいいか?ニヤリ

私は、欲望にも起承転結、いちいち理由理屈をつけたいタイプですからウインク

その場限りな浅い快感はいらない。

自己嫌悪に繋がるから。

 

 

 

身体は、言葉よりも正直に話すから

こんな時、雅治を理解するには、

言葉を連ねるよりも身体に聞いたほうがいい。

 

 

 

 

とろけていく身体を密着させ

けれど私の手はしっかりと雅治を捉え仰ぎ見る

 

もういい、もういいでしょう、ねえ・・・・

 

 

「・・・きて・・・雅治・・・きて・・・」

 

 

切れ切れな声を上げても、雅治は聞こえないかのように私を溶かし続ける

 

もう、どこに触れられても感覚は研ぎ澄まされ、これ以上は無いくらいで

 

でも、「きて」と伝えながらも、私の身体はさらに深く深く雅治の愛撫を求めていた。

もっと・・・細胞にまで溶け込んでいくように雅治に応えたい

もっと重なって、もっと深く、身体が全て入れ替わるほどに愛して欲しい

 

雅治はその熱を帯びる。

媚薬を嗅がされたかのように手を止めない。そしてもっと深く、私に淫らな声を上げさせていく

まだ、が解ってるから。

 

 

「ああ・・・・・sana、愛してる」


 

私の高ぶりに呼応するように雅治の声が上がった

 

まだ、まだなのに

雅治は、指先から唇から私を咀嚼し、私の熱を自分に取り込んでいく

 

私に声を上げさせ、同じ様に雅治の声が上がる

押し寄せる波を抑えきれないような、まるで私が感じている快感を自らも感じているかのような表情を浮かべ、私の反応に重なる


雅治の声に苦悶し、表情に鳥肌が立つ

 

他の人ではこんなこと無い。

私の中にまだいないのに、どうしてこんなに

 

 

「おねがい・・・もう来て・・・来て! 」

 

 

 

 

 

雅治は、肩で息をしながら私に真っ直ぐに向き、覗き込んでくる

 

潤いきった場所に、私は雅治に手を当て誘導する

 

雅治はぐっと膝を折った 

身体が近寄る

 

 

 

 

鏡のように静かな湖面だったはずが

 

その水面は可燃体、みるみる業火に変わっていく

 

 

 

 

 

 

 

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