9月3日、TACHIKAWA STAGE GARDENであった「Hello! Project 2023 Summer CITY CIRCUIT  BEYOOOOONDS CONCERT TOUR「NEO BEYO」ENCORE」に行ってきました。

途中に武道館公演を挟んで春から練り上げてきた「NEO BEYO」もこの日が千秋楽。前週の立川公演が中止になったことから、最初のMCで平井美葉ちゃんがそのことに触れていたのをはじめ、メンバーが何度も「12人揃って千秋楽を迎えられたのがうれしい」と言っていたのが印象的でした。

「求めよ…運命の旅人算」で始まったコンサート。DJみいみ(岡村美波ちゃん)と清野桃々姫ちゃんのトークボックスによるジャンクション(つなぎ)から「Hey!ビヨンダ」に繋がる流れが、ステージにテクノで近未来的な雰囲気を作っていきます。演劇のオープニングにも見える楽しさがビヨっぽい。
最後のMCで平井美葉ちゃんが明かしていましたが、「Hey!ビヨンダ」の間奏で桃々姫ちゃんのダンスを見て他のメンバーが踊るところは、毎回即興だったとのこと。「千秋楽バージョンか何かわからないけど、今日は激ムズじゃなかったですか?」と美葉ちゃんが言うと、「自分でも覚えていない」と桃々姫ちゃん。「でも、カッコ良かった」と美葉ちゃんが言っていましたが、確かに良かったと思います。
続く「英雄~笑って!ショパン先輩~」は、あの「TEPPEN 芸能界ピアノ頂上決戦」を見た後なので、これまで以上に小林萌花ちゃんのピアノをありがたく聞いていました。

春ツアーであったコミカルなバレエのパフォーマンスはなくなっていました。
他に春ツアーからの変更点は「Now Now Ningen」(春は「元年(5年)バンジージャンプ」)が入り、「眼鏡の男の子」がタイムトラベラーVer.になったこと。
春ツアーは配役をチェンジしたパラレルワールドVer.をやっていましたが、今回は途中で1990年代にタイムトラベルして、「お嬢様風のお嬢様」2人がギャルになり、「彼と一緒に長野オリンピックに見に行きたいわ」「今夜もASAYAN見なきゃ…」などの台詞が飛び出します。
後半はVTR(サヤーズ・ブートキャンプ)が少し変わり、「激辛LOVE」~「アラビヨーンズナイト」~「ハムカツ黙示録」のメドレーと「Never Never know~コメ派とパン派のラブウォーズ~」「こんなハズジャナカッター!」にかわって「フレフレ・エブリデイ」と「ニッポンノD・N・A!」が入ったこと。そして、ラストの「恋する銀河」が加わりました。

「サヤーズ・ブートキャンプ」のVTRの間に衣装チェンジしたメンバーがステージに戻ってきて、カスタネットを使った「アツイ!」「涙のカスタネット」でコンサートはさらに盛り上がります(そして、今回もやっぱり、カスタネットを忘れる…)。
中盤のMC明けに移った「夢さえ描けない夜空には」は、平井美葉ちゃんから「みなさんも一緒に歌ってください」との曲振りがあり、歌の後半でビジョンに歌詞が映し出されて、メンバーの呼びかけで会場一体でのアカペラの大合唱になる感動的な演出でした。
その後のMCで「泣きそうだった」「ちょっと危なかった」とメンバーが口々に言う中で、高瀬くるみちゃんに「ちょっと危なかったよね?」と振られた一岡伶奈ちゃんが「全然…」と答えるさすがのリアクションで、会場が笑いに包まれました。

ラストスパートでは、「恋愛奉行」で夏フェスでの盛り上がりを思い出し、「ニッポンノD・N・A!」で久しぶりの声出しになった5月の武道館公演を思い出していました。
D・N・A間奏の主張は、
清野桃々姫ちゃん「みなさんに『た』から始まる三文字、言って欲しい」「なーに?」「(桃々姫ちゃんが花火の音を模写)」「たまや~っ!」
平井美葉ちゃん「みんなに聞いて欲しいことがあるの」「なーに?」「千秋楽、12人揃ってよかったーっ!」
そして、小林萌花ちゃんのピアノでアカペラから始まる「虎視タンタ・ターン」へ。

最後のMCでは、山﨑夢羽ちゃんが回し役で「NEO BEYOは『眼鏡の男の子』を新しくした感じが楽しかったし、思い出が詰まってます…、(他のメンバーに促されて)詰まってるんだぞい。今日は来てくれてありがとうございました。12人でパフォーマンスできて幸せでした」と最初に挨拶しました。
小林萌花ちゃんが「ツアーで出身地に行った時にメンバーが『おかえり』と言ってもらっているけど、東京出身なので言ってもらえない」と言い、立川公演ということで、東京出身メンバーの「ただいま!」に観客が「おかえり!」を返しました。口々に「うれしい!」「こんなにうれしいんだ」と言うメンバー。
「今回、すべての公演を全員が揃って出ることができなかったんですが、今日は全員が揃って、みんなが揃った時の幸福感が相当だなと思いました。これからも、『優しい世界』だとか、ただただ幸せをお届けできるようがんばっていきたいと思いました」と平井美葉ちゃん。
「夏は終わってしまいましたけど、秋はタイに行ったり、舞台があったり、また遊びに来てもらえたらうれしいと思います」と挨拶する一岡伶奈ちゃん。「最後の曲です」と紹介して、ファンから「えーっ!」の声を受けると「いや、いきます!」とリアクションする様子が、いっちゃんらしい。
そして、最後は「恋する銀河」でコンサートを締めくくりました。

会場と一体で作り上げた、ただただ楽しい「優しい世界」は、ビヨにしか生み出せない唯一無二のエンターテイメントでした。

セットリスト
01.求めよ…運命の旅人算
ジャンクション(DJみいみ、トークボックス・清野桃々姫)
02.Hey!ビヨンダ
03.英雄~笑って!ショパン先輩~
MC
04.Now Now Ningen
05.眼鏡の男の子(タイムトラベラーVer.)
*メドレー
 06.GOGO大臣
 07.ビタミンME
 08.Go Waist
VTR(サヤーズ・ブートキャンプ 江口、西田、山﨑)
09.アツイ!
10.涙のカスタネット
MC
11.夢さえ描けない夜空には
12.フレフレ・エブリデイ
MC
13.恋愛奉行
14.ニッポンノD・N・A!
15.虎視タンタ・ターン
MC
16.恋する銀河