等質な二度目 -9ページ目

等質な二度目

最短距離がベストじゃない。目指すは安住の地
there is no reason when we think about friends    by k.yokoyama

中谷美紀主演作。

「できしな」と世間で呼ばれるほどだから、関心度が高かったのでは。

恋愛指南役からスパルタ方式で、高校の同級生と結婚しようと、てんやわんやの展開で、おかしかった。

ドSの藤木さんの役も、ツボに入りました。

脚本、プロデューサー、演出が女性。

当たり前ですが、男性がやったところで、伝わらないでしょうね。

そうそう、回想シーンのドラマの完成度が高かったですね。

あれで一つの作品ができそうです。

終盤は、ちょっと無理くりだったかな。

お疲れ様でした。



宮藤官九郎脚本。

ゆとり世代に切り込んだ意欲作。

世間ではゆとりゆとりと揶揄されている今日、どんな話になるか期待して見てました。

ゆとり世代にも、段階的に世代が、一次二次と分かれているらしく、世代ごとに、これまたややこしくなっていました。

頭から理解できないと思っていた世代、初回からなるほどなるほどがイッパイ。

柳楽さんのキャラクターがすごくよかった。

正論をいうが、人生をドロップアウトした難しい役を演じてましたね。

そんな彼に、沁みる台詞を言わせるクドカンの力量を見せつけられました。

彼は、彼等を見捨てていないんだって。

頭ごなしはダメだったんだって。

ジェネレーションギャップで片づけてはいけない時代に来ているんだって、気づかされました。

もちろん笑いは健在。

たたみかける台詞の応酬。

山岸という、特異なキャラクター。

でんでんさんの昭和世代役。

後半の勢いも良かった。

松坂さんの、性教育授業でまとめる演出。

素晴らしかった。

お疲れ様でした。


伊勢志摩サミットから出てきた言葉。

この言葉で、あらゆる発言を変えてしまえる。

かつて発言した言葉も、昨日発した今日発した言葉でさえも。

沖縄の地上戦を凄惨と発した言葉も。

沖縄の基地負担軽減という言葉も。

発した言葉が、全てがなかったかのようにひっくり返り、消滅していく。

末恐ろしいことを思い付いたもんだ。



希望が、ゆきわたる国へ?

どんな希望が、どこへゆきわたるのかな。

暴走する政府の中にいて、ブレーキ役にもならないなんて。


辞職した都知事に投票した人達、ちゃんと責任取ってくださいよ。

それも込みの選挙権ですからね。

有権者なんて、そうやって希望を抱いて託して、失望して、学習するしかないんですから。


東野圭吾原作。

二宮和也主演。

宮藤官九郎脚本。

良質ミステリーに、クドカンの笑いが融合、面白くないわけがない。

毎回コント形式で笑いを見せて、並行して謎解きが進む。

並行する二つの線が、所々交差する展開はスゴイ。

主人公三兄弟は、詐欺師という設定。

人の弱みにつけ込んでカネを騙し取る。

被害者遺族でも、それはダメだろ。

でもそれが後半になって、納得いくんですよね。

ギャンブル好きの父親の借金。

父親は、命とも言うべきレシピを売ろうとする。

カネはものすごく大事なんだけど、同時に最も軽薄なモノというメッセージを、そっと盛り込ませている。

原作の中か、脚本で練られたものなのかは、判別できないですけど。

終盤の「カネなんかのために殺したのか」という、二宮君の台詞。

そんなカネをむしりとっていた三兄弟。

例えそれが正義だったとしても。

モヤモヤを残し、エピローグへ。

多分、エピローグはクドカンが入れたのかも。

モヤモヤを残して終わるのが東野作品ですから。

お疲れ様でした。



ヘイトスピーチへの抗議デモ。

ポツポツとプラカードを持った男女。

表現の自由を謳い、支離滅裂な破綻した演説。

近くで座っていて、お隣さんのおじいちゃんに話しかけました。

「この演説、理解できます?」と。

「わかりやすい」と仰いました。

ちょっと深い話をしたんですが、おじいちゃん、一生懸命話してくれました。

おじいちゃんは戦争体験者。

だから戦争は絶対やっちゃダメと、そこは頑なに仰いました。

中国に対しては、真実を語れとも仰いました。

「それって何?」って聞くと。

「共産主義」がダメだと。

「力には力」で出る場合もあるとも。

「対話による手段は無効?」。

南沙諸島の中国の侵犯も脅威とも。

日本は自衛の権利はあると。

では、米軍はいなくなればいいですよね?

「虐殺魔」、「強姦魔」と、外国人によるヘイト、それに対抗する日本人のヘイトはOKで、その矛先を何故米国に向けないのか。

それは同盟国だと。

でも一般市民を殺したのは、米国でしょ?

おじいちゃん、いろいろ言葉を選びながら、自己矛盾を解消しようとするんですが。

おじいちゃんも、出発点は戦争反対。

三谷作品の「12人の優しい日本人」よろしく、なんとなくフィーリングなんですよ。

右も左も、確たる持論がなく、なんとなく分かりやすい感覚の方に共感してしまう。

だから話し合いの余地はあるんじゃないかな。

力を力で抑え込むのは違うんですよね。

ヘイトスピーチに対してのカウンターも、その場の抵抗としては、非常に有効なのかもしれないけど、ヘイトする集団を、力づくでどうにかしても、何も生まれないですよ。

とにかく考え、考えさせる力が、今必要なんだと思います。

美辞麗句を並べる政治家や軍事評論家の言葉には、分かりやすく耳に心地いい。

でも、優しい日本人の心の中には、戦争の惨禍を知り、誰も殺そうとは思ってない。

中には、人の傷みが分かる人も必ずいるはず。

詰まるとこ対話の繰り返しだと思うんです。

ようやく鴻上さんの舞台の感想が書けた気がします。




貴一ちゃん最新作。

今回は、志の輔らくごの劇場版。

最初から最後までドタバタで笑わせてくれました。

型にはまった喜劇でした。

座長の貴一ちゃん、盤石な芝居で安心感たっぷり。

舞台に近い席で見れて感激です。

落語を意識してか、江戸っ子の喋り方がよかったです。

阿南さん、最高な笑わせ方で場面をさらいましたね。

一人二役もなんのその。

役者さん達は、頑張ってました。

裏方さん、もうちょっとプロを意識して下さい。

少々雑な感じでしたよ。


総理答弁を、こんなに変えても自身は何食わぬ顔。

国民にウソをついているのに。

よくもまぁ、悪びれもせず。

官僚が耳打ちして下手な知恵でも付けた感じ。

そろそろ潮時かね。

遅かれ早かれ権力は崩壊するから。

その時のアイツの顔をよーく見てやる。



錦戸亮主演作。

アイドルが極秘結婚して巻き起こるドタバタ。

錦戸君が錦戸自身を演じているので、演技の質が良いか悪いかは、彼が一番よく知っているはず。

TBSとジャニーズをフル活用して、イケイケの展開が面白かったです。

練られた脚本が素晴らしかった。

アイドルの無茶なワガママを、懸命に収拾しようとする、涙ぐましいスタッフたち。

財前さんの、いそうでいなさそうなマネージャー。

八嶋さんの役、一番カッコ良かった。

人のために、ここまで頭を下げれる仕事って。

関ジャニと苦楽を共にしてきた自分の仕事に、誇りをもっている、オイシイ役でしたね。

逆境を乗り越えていく正統派ドラマ。

分かりやすく面白い、そして伝わる。

盛りだくさんでした。

お疲れ様でした。