今日は最終日。
ホテルに荷物を置いてチェックアウト。
そのままクリニャンクールの蚤の市へ。
郊外にあるそこは、移民の人達が多く住む場所。
当然公共サービスが行き届いている様子はなく、ゴミなどが散らばっていました。
パリ市内とは雲泥の差です。
完全に放っとかれている有様。
蚤の市の周りにもたくさんの衣料品などが所狭しと売られていて、明らかにバッタもんでした。
こちらの蚤の市の方は、業者向けというか、扱っているものがデカいし、種類も豊富。
ここでは最初から何も買う予定がなかったので、グルグルまわって帰りました。
ルーブル美術館へ足を運び、画家ラ・トゥールの絵画だけ見る。
ろうそくの炎とその光が手の隙間から漏れている描写は、見事としか言いようがありません。
じっくり見たところで早めの夕食。
パリで有名な大衆食堂、シャルティエへ。
場所柄、大衆食堂なので相席が基本。
結構、席が空いているのに相席にされるとは、なんて思いながら、相席にされる御夫婦に笑顔で挨拶。
ここではアボカドのサラダ、豚のローストを豆のソースで仕上げたもの、鴨のコンフィを。
で、御夫婦に社交辞令で二、三会話してたら、奥さんの方が日本好きみたいで、川端、三島、安部、大江、村上と、日本人作家が出るわ出るわ。日本食も好きで、焼きそばを食べたとか。
歌舞伎や能にも触れたことがある、ビックリするくらいの日本好き。
旦那さんは、英語があまり使えないので、奥さんが翻訳して全員とコミュニケーションをとってくれました。
もちろん映画の知識だって感嘆するほど。
話題は政治の話に。
日本人がフランスの憲法を全く知らないのと同じで、フランス人もまた日本の憲法を知らない。
日本は憲法上、軍隊を持ってはいけないと話したところ、「軍隊持ってないのか?」と旦那さんビックリしてました。
実はお互い知らないことばかり。
互いを知るために重要なことは、もちろん言語ですが、それと同じくらい大切なのが文化です。
文化交流がなかったら、いつまで経っても理解できないし、間違った情報を鵜吞みにしてしまうかもしれないし、そしてその間違えを正す知識と場所がないわけですし。
そのための言語だったりするんです。
自分の思いが伝わることなんて、滅多にないです。
でも文化の中には、自分の思いを補完できる要素を多分に持っているのです。
文化に優劣は存在しないし、否定するものでもない。
受け入れられなかったら否定をせず、黙っておきなさい。
時が来れば分かることだってあるから。
自分の認識不足かもしれないし、それなりの理由だってあるかもしれない。
今、日本では大江健三郎さんが、御老体に鞭打って、今の政権に対して戦っている、しかもそれは市民目線の抵抗運動であると。
これからの日本に注目していて下さいといって、お別れしました。
全くの偶然から始まった交流。
大事にしたいです。
オペラ座近くのバス停、ロワシーバスに乗り、空港へ。
第一ターミナルで乗り過ごし、大失敗。
第二ターミナルからシャトルバスでなんとか。
焦りました。
ウチらの旅は走ることが多いですね。
もちろんドーハでも走りましたよ。
帰りの飛行機は、ほぼ寝てました。
良い旅でした。
