最終決戦に残るための戦い | RYO The Fish Worker

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ひょんなことから多忙だった男が海に通いつめる日々になってしまった…。そんな面白おかしい日々を書きまくります。千葉の北総エリア(銚子・旭・匝瑳)や茨城の波崎~鹿島エリアでの釣りについてなどなど。

ついにこの日が来た…


10月22日(日)

真鯛ダービーin梅花丸

最終決戦に向けたラストチャンスの日


船宿の受け付けには現在の順位表があった。

16位は14.43kg

オレが3.1kgを釣れば最終決戦に残れるかもしれない。

目標はとにかく4kg。


急に冷え込んだ10月下旬
今シーズン初のウィンタースーツを着込んで梅花丸に乗り込んだ。



オレの釣り座は12番
オレが2番目に好きな右舷ミヨシの2番目だチョキ爆笑


 
スタートはレンジセッターの13号
ロングハリスをつけて、
ボトムステイ~テンヤ動かさないver.~
を展開する。

小さいやつはいらない
今日は徹頭徹尾ボトムステイにこだわって釣りをする。


この日は北東風6m。
波はそこそこある。
船の上下でテンヤが動かないように、細かくロッドを動かして波の上下とラインを同調させる。
傍から見るとロッドをかなり動かして誘っているように見えるはずだ。
だけどそれは違う。
テンヤを動かさないためにロッドを動かしている。
ビギナーが胴の間でボトム放置した重いテンヤに警戒心の強い大鯛が食いつくシチュエーションを意図的に再現する。

この日、根掛かりでラインを切ることじつに4回。
普段だったら間違いなくイヤになってテンヤを浮かすところ。
折れない。とにかくボトムステイで大鯛を狙う。


すると…
ガツガツガツ!っとバイトがでる!
合わせを入れると中々の重量感。
首を振って叩く感じが鯛っぽい!
3kgちょいくらいあるかな~っと思っていたら…

上がって来たのは、60cmを超えるニベえーん


お前じゃない…


10時。

前回7.11kgをかけたのも終盤の時合い。
集中力を高める。

ロングキャストして着底させた瞬間。

ガツガツガツ!

ヒット!
3段引きが真鯛を予感させる。
…しかし、軽い。



真鯛1.7kg




そして無念の沖上がりを告げるチャイムがなる。


届かなかった…。

オレの最終結果は
4.32kg+7.11kg+1.7kg
13.13kg
真鯛ダービー最終決戦に残る夢は儚く消えてしまった。



チャンスはあった。
1度ドラグを引き出す強烈なアタリがあったが、合わせを入れるとすっぽ抜け…
悔しくて船べりをバンバン叩いた。
船中で4.8kgが上がっていた。
本当はあれはオレが釣らなきゃいけなかった。


オレのようなド素人が最終決戦に残ろうなんて儚い夢だったのだ…。

それでもやり切った。
徹頭徹尾ボトムステイさせて大鯛のアタリを待った。
根掛かりしてはラインシステムを組み直す。
それでも信じた。
大鯛は必ず来ると。

下船すると妙に清々しかった。
あそこまでやり切って釣れなかったんだから諦めがつく。

思えばこのラストチャンスの日まで、眠りは浅く、仕事もどこか手につかず、入れこみすぎていた。

呪いが解けた。

本当にそんな印象だ。

釣りは大会とかダービーとかに参加するのは辞めようと思う。
入れ込みすぎるオレには向いてない(笑)

それにもし最終決戦に残って、来週もまた釣りに行くとなったらあまりにも家庭を蔑ろにし過ぎだ。
今日は奥さんが仕事で、オレは代休だったから1日ずっと愛といた。
愛を抱っこしていると、オレにとってこの時間がどれほど大事なものなのかを実感した。

呪いが解けた。

やはりそうなのだ。





……


………


でも本当は半分ウソ。
今ブログを書いていて悔しくてしかたない。
あの時のアタリを早合わせしなければ…
もう少し根掛かりを避ける動きは必要だったのに…
そんな思いが募る。

くやしい。

それはオレがいかに釣りが好きかを表している。

その想いがオレをまた海へと駆り立てる。

呪いは解けた。

次回は「楽しむ気持ち」でテンヤタチウオしに行こう。

応援して下さったみなさん!
ありがとうございました立ち上がる愛飛び出すハート