【香港デモ】まるで中国の警察! | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

中国の意に沿わない人物が、犯罪者に仕立て上げられ、中国本土に移送されるという逃亡犯条例の改正案に反対の意思を示す香港の老若男女による(とくに若い学生)大規模な100万人以上のデモが話題を呼んでいます。

香港政府は「移送対象は殺人などに限られ、政治犯は含まない」と強調しているようですが、数々の国々を手玉に取り、欺いてきた黒歴史のある中国共産党のいうことなど誰も鵜呑みにしていないと思います。運用にあたり、不当な介入は絶対にあると断言できます。

しかも親中派がトップの香港政府は、今月中の採決を目指しており、可決される可能性は極めて高く、中国政府は改正を支持しています。


写真は8日、香港で改正案に抗議して鎖で拘束されるデモを行う学生(2019年、ロイター/Tyrone Siu)

これに伴い中国がもともと一国二制度の適用を想定する台湾でも、この香港デモを支持する集会が行われたとのこと。

香港、台湾の若者達は本当にしっかりしています。

それに比べ、子供の人権ばかり優先され(虐待云々の法整備は別にして)、親に過保護に育てられ、教育はズタズタ、きれいごとに、まんまと乗せられ、人に依存するばかり、闘争心なし、人生の修羅場を全く経験していない甘ったれた日本の若者は、いざ我が国に同じような事態が起こり、巻き込まれた際に同じように戦えると思いますか?

今の現状では優しさ、思いやり、ということ、きれいごとだけが最優先で叩き込まれ(もちろん最も重要なことですが)、誰も危機から自分で自分の身を守る、理不尽と戦う、ということを教えない。よって、強い子供に育つわけがありません。

文武両道こそ、真の教育。

日本も遅いか、早いかだけで、いずれこのような危機が訪れるでしょう。政治屋が、あまりにも無能すぎます。

これは明日の台湾、日本にも言えることであり、カウントダウンはもう既に始まっています。

香港では過去にも、中国国歌を侮辱する替え歌に対し、侮辱行為を禁じ、違反した場合は最高で禁錮3年の刑罰を科すことなどを盛り込んだ条例案が制定されました。香港の自由が急速に奪われ始め、共産党化しています。日本も対岸の火事ではありません。

ということで私達日本人が国を護るためにできること、今後、重要になってくるのは、私達の1票、やはり選挙なのです。きちんとした国家観、国を護るという気概、思想信条、なおかつ鋭い経済情勢の先見性をもつ政治家を選ばなければいけません。

私が絶対に1票を投じられない、信用できない政治屋は、口だけ達者で思想がなく、私利私欲で動き、人としての道理、筋、芯がなく、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、首尾一貫していない発言に重みのない風見鶏人間です。思想なき人間は何がしかの餌を与えると必ずゴキブリホイホイのゴキブリのように罠に吸い寄せられます。簡単なお話で、お金でどうにでも転ぶ人間なのです。

一番よくわかるのは、その人間の周囲にいる人物が、どのような人間性をもつ人物が集まっているかを観察することですね。






★香港に新たな海外移住ラッシュが到来か★



かつて「東洋の真珠」とうたわれた香港は、生粋の香港人の目には、もはや昔の輝きが失われつつあると映っているようです。香港人は中国共産党の圧政のもとでなすすべがなく、抗議活動の制圧もありふれた光景となりました。返還後50年間は香港人による香港の高度な自治が行われるとされ、期限まであと29年が残されていますが、香港に新たな海外移住ラッシュが到来する兆しが見られます。

1997年の香港返還前、未来への恐れと不安から、香港では5年間にわたり移住ラッシュが起こり、少なくとも50万人が海外に移住しました。

途中で香港人の「香港回帰」現象も起きましたが、返還から20年が過ぎた今、香港の現状に幻滅している人は少なくありません。

ウォールストリート・ジャーナルは先日、市民の自由や生活水準、生活の質に対する人々の憂慮が高まるにつれて、新たな移住ラッシュが起きる兆しがみられると報じました。北京当局が2014年に起きた民主化要求デモ「雨傘運動」の関係者を抑圧して以来、すべての香港人が、抵抗しても無駄だと認識していると報じました。

前香港立法会議員 単仲偕(シン・ジョングカイ)氏
「民主化を勝ち取ろうと、4年前に雨傘運動が起きたが、香港人にも不可能だった」

香港大学の学者、葉兆輝(ポール・イップ)氏は「1997年までは、人々は主権が移譲される前の「不確かさ」に対して憂慮していたが、現在はその不安が「確かなもの」になったために香港を離れようとしている。彼らは経済の繁栄が多くの人に恩恵を与えないことに希望を失った。もしくはこの都市で絶えず変化する政治情勢に絶望を感じている」と語っています。

ギャラップ調査による昨年の調査で、香港の希望指数が35ポイント下がり、「世界で最も悲観的な地域」ランキングで5位になったことが明らかになりました。

また、ウォールストリート・ジャーナルはデータを分析し、カナダに移住した香港人の数が過去10年で2倍になったと指摘しています。

さらに香港のある大学の最新調査により、調査対象者の1/3が、チャンスがあれば海外へ移住したいと答えたことが明らかになりました。この中の16.2%はすでに海外移住の準備を始めているといいます。

中国で政府に対する陳情を行い、その後香港に移住した湖北省襄陽市(じょうようし)出身の王艶(おう えん)さんは、現在の香港は以前の香港ではなく、段々と中国本土のようになってきたと語っています。

香港に移住した湖北省出身の王艶さん
「香港の法律も、裁判所も、警察であろうともみな共産党だ。デモも大きく変化し、参加者も前のように多くない。彼らはデモに参加して発言しようとする人たちを統制している。彼らに起訴されて裁判になったら、すべて投獄される。かつてセントラル(中環)を占拠して民主活動を行った学生はすべて仕返しされている。主催者だった戴耀廷は投獄されそうだ」

前香港立法会議員の単仲偕(シン・ジョングカイ)さんは、カナダや英国、ニュージーランド、オーストラリアへの移住のほか、台湾への移住を希望する香港人も少なくないと述べています。単(しん)さんは新たな移住ラッシュは、香港人の逃避行為とも、新たな活路を見出す行為とも言えると考えています。

前香港立法会議員 単仲偕(シン・ジョングカイ)氏
「主な理由は、過去20年で一国二制度が香港人の中で崩壊してしまい、香港の未来は悪くなる一方だと感じていることだ。中国共産党は香港にさまざまな影響を与え、香港にもともとあった核心的価値観を破壊し、汚職問題によって法治体制も破壊された。中国当局が香港に与えた影響で、香港人の抱える不満が極限に達してしまった」

ウォールストリート・ジャーナルは、中国当局の影響力はいたるところで日増しに高まり、当局を批判する書籍が書店から次々と姿を消していると指摘しています。また、香港交易所の上場企業の大部分が中国資本で、北京官話(かんわ)が広東語を凌駕しているとも報じています。

過去2年間で香港政府は議事の手順を理由に一部民主派議員を議会から締め出し、次に香港民族党を取り締まり、民族党のリーダーを招聘した西側のジャーナリストを追放しました。また、香港政府は過去数年にわたり一貫して、最終的には「基本法」23条を制定すると示唆しています。反体制派や異見者を取り締まる為の法律であるこの23条をめぐり、過去には香港人50万人がデモに参加し、抗議活動を行いました。

こうした状況の中、香港の不動産価格は値上がりを続け、打つ手がない状態です。香港の不動産価格水準は世界トップクラスです。

前香港立法会議員 単仲偕(シン・ジョングカイ)氏
「香港の若い世代は、特に仕事や住宅を探すのがとても難しい。すぐに解決できるとは思えない」

51歳のクリス・ローさんは台湾移住を申請した理由に、香港政府が2014年の雨傘運動で譲歩を拒否したことを挙げ、「1989年に香港で天安門事件への抗議活動に参加した時、中国共産党は遠く離れたところにあると感じていたが、ここ数年で北京がだんだん近づいている。希望は日に日に消えていっている」と語っています。

香港のヘッジファンドマネージャーで民主活動家の銭志健(エドワード・チン)さんは「鄧小平の『返還後50年間は、香港は変わらない』という発表は幻だった。邪悪な腕が伸びて香港に災いをもたらしている。返還前には移民ラッシュが起きたが、現在の香港人は疲れはてて逃亡ラッシュを起こしている。香港に対する未練を捨てる決心がついたなら、海外に行って、香港のために声を発してほしい」とメッセージを発しました。