【ネットドラマ】イスラエル史上最高の実在した伝説のスパイを描く実録サスペンス | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

CIA、KGB、MI6でも歯が立たなかったイスラエル諜報機関モサド。日本でも、もっと反日国の首脳達の考えていることがリアルに把握できれば、希望的観測などの場違いなやりとりに振り回されることなく、もっと有益なやりとりができるはず。

とにかく日本人は何でも見たありのままを信用しすぎで、相手が実利を持ってくる、行動で示す以前から相手を信用し、約束し、後でこんなはずではなかったと泣きを見てしまいます。

イスラエルのスパイ関係の書籍を読んでいると、時代を超えた忍耐力、その粘り強い実行力に驚き。各国のパワーバランスのカギを握るのが諜報機関です。周囲を敵に包囲されたイスラエルにとって国の存続を守るには、敵の動きをいち早く、正確に察知する事が何よりも必要です。

敵の情報獲得こそ国防の一大事と言われるくらいです。優秀なスパイは一個師団の兵力に匹敵すると言われますが、平和な国、日本に住む日本人だからこそ、憲法改正が求められている今、是非観ていただきたいドラマです。



★サシャ・バロン・コーエン、イスラエル史上最高のスパイを描く実録サスペンスに主演★

「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」「レ・ミゼラブル」の俳優サシャ・バロン・コーエンが、Netflixのミニシリーズ「The Spy(原題)」に主演することがわかった。



米ハリウッド・レポーターによれば、本作はイスラエル史上最高のスパイ、エリ・コーエンを描く6話構成の実録サスペンス。モサドのトップスパイだったエリ・コーエンは、1960年代にシリア政府に潜入し、国防大臣の任務をオファーされるほど信頼を獲得して諜報活動に暗躍したが、KGBによって素性がバレた後、シリア政府によって絞首刑にされた。この伝説のスパイを、バロン・コーエンが演じる。

大ヒットドラマ「HOMELAND」の原案であるテレビシリーズ「Prisoners of War(原題)」を手がけたイスラエル人監督ギデオン・ラフが、自らの脚本をもとにメガホンをとる。

バロン・コーエンは、Netflixの新作ドキュメンタリー「セス・ローゲンのヒラリティ・フォー・チャリティー」に出演しており、4月6日から配信がスタートしている。
http://eiga.com/news/20180430/4/



★日本が見習うべきモサド長官の言葉「007は幼稚園児の遊び」★ 

世界中がテロの脅威にさらされる中、日本でも首相の肝いりで「日本版CIA」構想などが検討されているが、作家の落合信彦氏は「諜報の世界は“スパイごっこ”ではない」と釘をさす。同氏はイスラエルのモサドなども含め、世界の諜報機関の人々とこれまでに何度も会ってきた。

日本は一刻も早く諜報機関を作らなければならない。私は30年以上も前から、そう指摘してきた。諜報機関は一朝一夕にできるものではない。内閣情報調査室や警察の公安、外務省で情報活動に関わる人材を集めてみても、CIAやイスラエルのモサドのようにはならないのだ。

「ミスター・モサド」と呼ばれた2代目長官、イサー・ハレルにかつてインタビューした時のことだ。私が、ハレルに対し冗談交じりで「ショーン・コネリーの007はどう思いますか」と話しかけると、彼はピクリとも笑わずにこう答えた。

「私の部下たちがやっている仕事と比べると、007なんて幼稚園児の遊びのようなものだ」

現実の諜報の世界は、「スパイごっこ」ではない。時には生命を懸けたミッションとなる。ハレルは、モサドにふさわしい人物像について聞くと、こう語った。

「自分から志願してくるような者はダメだ。ジェームズ・ボンドに憧れてモサドに入りたいという者は、仮に敵に捕まって厳しい拷問を受けたら、あっという間に吐いてしまう」

「まず必要なのは、人間としての尊厳と正直さ、そして何より愛国の心だ」


第一線のスパイは、「拷問の訓練」も受けている。どこをどう責めると、一番人間は痛みを感じるのか。日本人の中で、国のためにそんな訓練を受ける覚悟がある者がいるとは思えない。シリアにモサドのスパイとして潜入して多くの政府高官と付き合い、シリア国防相になる直前で逮捕されたエリ・コーエンは、全身をカミソリで切り刻まれるなど酷い拷問を受けた。

それでもエリは、「自分が死ねば、イスラエルは生き延びる」と考えていたのだろう。生命を懸けた愛国心である。さすが20世紀最高のスパイだ。

今の日本政府は「愛国心を持て」と言っているが、そんな掛け声で彼のような「本当の愛国心」を持てるわけがない。諜報機関を作り、人材を育てるには時間がかかる。だからこそ一刻も早く立ち上がらなければ、この国の未来は今以上に暗黒の淵に立たされるだろう。 
※SAPIO2015年2月号