アメリカによる戦後日本の解体 | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

戦後日本の解体は『菊と刀』から始まった。GHQ占領政策の実態です。アメリカが如何にして日本人を骨抜きにしてきたか。

こちらの続きです。
http://ameblo.jp/ryobalo/entry-11874173382.html



日本が2度と立ち上がれないようにアメリカがやってきたこと。こうして日本人は国を愛せなくなった。

●アメリカの対日政策に影響を与えたベネディクトの日本研究


私は『菊と刀』の歴史的評価は、アメリカの戦前・戦中・戦後の対日政策の連続性の中で捉え、位置づける必要があるのではないかと考えています。

これまであまり知られていませんでしたが、ベネディクトの「日本人の国民性」研究は対日政策に非常に大きな影響を持ちました。

それは戦前・戦中・戦後にわたるアメリカの「日本計画」のベースとなり、OSS(戦略諜報局)OWI(戦時情報局)の対日政策、CIE(民間情報教育局)による戦後日本の教育改革に受け継がれていきました。

つまり、戦後日本の教育改革のおおもとにベネディクトの研究があったといってもいいのです。したがって『菊と刀』を評価するには、その原型となった論文にも注目し、ベネディクトの「日本人の国民性」研究がどのように受け継がれていったのかを包括的に捉える必要があると思うのです。

とくに彼女の研究がOWIの「対日心理作戦・文化戦略」にどのように影響し、それがアメリカ国務省やGHQの対日占領政策にどのように受け継がれていったかを明らかにする必要があります。

その前に、まずベネディクトの略歴を振り返っておくことにしましょう。

ルース・ベネディクトは1887年にニューヨークで生まれる。

1909年にヴァッサー大学という名門女子大を首席で卒業しました(この大学には今、ベネディクト文書が保存されています)1923年にコロンビア大学で博士号を取り、その後研究助手になって34年に『文化の型』という論文を書き、高い評価を得ました。



43年にはOWIの海外情報部文化研究基礎分析課の責任者として赴任しました。

翌年6月には外国戦意分析課の主任アナリストと兼任になり、日本人の国民性の研究を依頼されます。

そして45年に『日本人の行動パターン』という論文を3カ月で完成させ、46年に『菊と刀』を発表します。48年7月にコロンビア大学教授となりますが、同年9月17日に61歳で亡くなっています。

ベネディクトの『菊と刀』は

「異様で、風変わりで、当惑するような」日本文化に注目して書かれたものですが、その土台となったのは、イギリスの社会人類学者ジェフリー・ゴーラーの論文『日本人の性格構造とプロパガンダ』と、それを要約した『日本文化におけるいくつかのテーマ』でした。

ベネディクトは1935年にゴーラーと出会いました。

ゴーラーはベネディクトが着任したOWI(戦時情報局)の外国戦意分析課の主任アナリストの前任者でした(OWIのジョージ・E・テイラーに雇用を断られたために、戦時情報局の他の部署で働き、その後イギリス大使館に勤めることになった)彼の推薦によって後任としてベネディクトが選ばれたのです。

★対日宣伝活動のバイブルとなった『日本人の性格構造とプロパガンダ』★

日本人研究がアメリカで集中的に行われるようになったのは1942年からですが、同年に書かれたゴーラーの論文『日本人の性格構造とプロパガンダ』は、そのパイオニア的役割を果たしました。

アメリカ政府はその前年の7月にCOI(情報調整局)を設立し、同年12月から翌年6月にかけて、対日心理戦略すなわち「日本計画」という日本打倒のプランを準備していました。この「日本計画」の基礎となったのが、ゴーラーの『日本人の性格構造とプロパガンダ』です。



42年6月、「日本計画」を立案したCOIはOSS(戦略諜報局)とOWI(戦時情報局)に分かれます。

そしてOSSは「ブラック・プロパガンダ」という「情報の出所が非公然で偽のメッセージ」を使った敵国への宣伝活動を担当し、OWIは「ホワイト・プロパガンダ」つまり「情報源が明らかな広報的宣伝」を担当することになりました。

プロパガンダにおけるOWIとOSSの違いを示したイラストを見てみると、このような解説がついています。

「中央の日本人は背後のアメリカの大きな手に支えられている。この日本人は日本本土からビラをかざして左上の同国人に降伏を勧告している。その日本文はビラを持つ日本人が書いたものではなく、背後に隠れているアメリカ人が創作したものである。中央の日本人はアメリカ人の操り人形にしかすぎない。しかし頭を抱えた日本人は、ビラをかざし呼びかける日本人のうしろにいるアメリカ人を見ることができない。日本人を操るアメリカ人はブラック・プロパガンダを担当するOSSに当たり、まさに黒子であった」

この図は、OSSがホワイト・プロパガンダとブラック・プロパガンダの違いを関係者に解説するときにつくったもののようです。

戦後の日本の教育改革を主導したのはCIE(民間情報教育局)という組織です。

その中心的任務は「情報・教育」となっています。

後述しますが、戦後の教育改革の大きな目的は日本人の「精神的武装解除」を行うことでした。その方法として、このブラックとホワイト、2つのプロパガンダが使われました。

そして、その一番のバイブルになったのがゴーラーの『日本人の性格構造とプロパガンダ』でした。この論文がパイオニア的な役割を果たして、COIの初期の日本打倒プランである「日本計画」に反映され、その基盤となりました。


またベネディクトの『菊と刀』にも影響を与えたという意味では、ゴーラーの論文こそが対日政策の土台となったといっていいでしょう。

ちなみに、ジョン・ダワーは先にあげた『容赦なき戦争』の中で、このゴーラーの論文をアメリカで戦時中に発表された「唯一最大の影響力ある学問的分析」と高く評価しています。COIのドノヴァン長官も「これは実に面白く役に立つ研究だ。われわれの仕事に役立って嬉しい」と手放しで絶賛しています。

また、政治学者の加藤哲郎は、OSSの文書を分析した名著『象徴天皇制の起源~アメリカの心理戦「日本計画」~』において、ゴーラー論文が

「ベネディクトらに大きな影響を与え、戦時情報局(OWI)の対日ホワイト・プロパガンダのバイブルになった」と評しています。

第二次世界大戦中のアメコミのプロパガンダ絵がひどすぎる件











【現代撫子倶楽部、今後の告知】

★6/29(日)核武装・憲法改正を実現せよ!デモ・街頭演説★

【第1部、集合場所・時間】
新町北公園(大阪府大阪市西区新町1丁目)
※最寄り駅…地下鉄御堂筋線/四ツ橋線/中央線・本町駅22番出口から徒歩6分程度。

15時半集合、16時出発。

【第2部・街宣】
詳細未定。

【注意事項】
発言にはお気を付け下さい。
只今、左翼陣営は私達の揚げ足を取ろうと必死で粗探ししていますので、暴力による挑発には被害者として応じ、現場の警察官に身柄を引き渡してください。
主旨に沿った日章旗、旭日旗、プラカードは大歓迎。
公共マナーをお守りください。
現場では責任者の指示に従っていただきます。
挙動不審な方、不可。
以上のルールでご協力くださる方をお待ちしております。

【主催】
現代撫子倶楽部(現場責任者・中谷良子)

【お問い合わせ】(代表・中谷まで)
kennyzoneboy@gmail.com

★朝鮮総連・朝鮮学校、糾弾デモと街宣、チラシ配布★

●7月8日(火)、大阪地裁にて11時、202号法廷にて京都朝鮮学校公園不法占拠事件の民事判決が行われます。終了後は、街宣、チラシ配布を行い、締めはデモを行う予定です。

前回朝鮮総連関係者が大挙して押し寄せ、法廷内でこちら側の弁護士に暴言を吐くなどの妨害があったようで、日本人がほとんどいなかったそうです。勧進橋児童公園を日本人の手に取り戻した彼らの名誉のために日本人有志の皆様は是非お越しください。

●18時半、新町北公園集合、19時行進出発予定(只今、警備の担当者と交渉中でありますので、あくまで予定としてであり、確定はされておりませんので現段階での拡散はご遠慮願います)

【お問い合わせ・代表中谷まで】
kennyzoneboy@gmail.com



★【討論!】中国沖縄侵略と龍柱問題★

パネリスト:
金城テル(平和婦人懇話会代表)
江崎孝(政治・歴史ブログ「狼魔人日記」管理人)
ボギーテドコン(FCP・HCP・沖縄教育オンブズマン協会会長)
惠隆之介(ジャーナリスト・拓殖大学客員教授)
我那覇真子(「沖縄の声」火曜キャスタ-)
又吉康隆(作家)
司会:水島総