『菊と刀』幻想と日本の識者による批判 | 中谷良子の落書き帳

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核武装・スパイ防止法の実現を

戦後日本の解体は『菊と刀』から始まった。GHQ占領政策の実態です。アメリカが如何にして日本人を骨抜きにしてきたか。

こちらの続きです。
http://ameblo.jp/ryobalo/entry-11814618229.html



日本が2度と立ち上がれないようにアメリカがやってきたこと。こうして日本人は国を愛せなくなった。

ルース・ベネディクトの『菊と刀』の内容については、日本人識者の中にもいろいろな批判があります。

たとえば哲学者の和辻哲郎は、『菊と刀』は読むに値しない本であると酷評し、

「各人が自分にふさわしい位置を占める」

という標語を侵略主義者が使ったからといって、

「この語自体、侵略主義的な意味を付するのは詭弁(きべん)」であり、「この標語が日本文化の型の核心である階層制度を表現しているというに至っては、非常に独断」であり、

「(菊と刀は)国粋主義的軍人の型を論じているのであって、日本文化の型を論じているのではない」と批判しています。

歴史学者の津田左右吉(そうきち)は、

「儒教と伝統的な道徳を混同している」といっています。

また、日本人の精神構造を『「甘え」の構造』で解明した精神科医の土居健朗(たけお)は、

「罪と罰が無関係という前提の考え方が問題だ」といい、

『ビルマの竪琴(たてごと)』を書いたドイツ文学者で小説家の竹山道雄は、

「諸文化は総体的であり、優劣は言えない。罪の文化と、恥の文化が、どっちが上だなんてことは言えない」と述べています。

さらに、民俗学者の柳田國男は日本人ほど「罪」という言葉を使う民族派いないとして、ベネディクトが日本人は道徳律が欠如し、

「輪廻(りんね)転生のの教理が一向に体得されていないのは不思議だ」と指摘したことについて、

「明白に事実と反する」

「罪業観(ざいごうかん)ばかりは最も広く徹底している」と反論しています。

また、宗教学者の山折哲雄は『菊と刀』について

「アメリカの戦時情報局(OWI)のためにおこなった政策研究」であり、「重心を低くして、ひそかに獲物にねらいを定めていた」

「戦闘的な政治学の論文」の「粉飾の背後に隠された本来の意図」に注目する必要があると鋭く指摘しています。

批判しているのは日本人だけではありません。

アメリカの政治学者で津田塾大学教授を務めたダグラス・ラミスは「『菊と刀再考』というサブタイトルのついた『内なる外国』という著書(時事通信社、1981年)の中でこう述べています。

「単に物語化された日本のイメージであるに過ぎず、ベネディクトにとって最後の山の方にある幻なのだ」そして「ベネディクトのいう『文化の型』(注、1934年にベネディクトが書いた論文のタイトル)は存在しなかったし、『菊と刀』に描かれた日本の社会も現実も存在しなかった」

このような国内外からの批判がある一方で、『菊と刀』は「文化相対主義」に基づく日本文化論として非常に高く評価されてきました。

たとえば、『「日本文化論」の変容』を著した青木保(たもつ)は同書で、アメリカの人類学者のクリフォード・ギアツが『仕事と生活~著者としての人類学者~』の中でベネディクトについて一章割き、

「乱暴に集められた情報源(伝説、映画、アメリカ在住・帰化や捕虜の日本人とのインタビュー、“好事家の文章”・・・)から得た、膨大な量と広範囲の資料」に基づく「性と結婚」「男らしさ」「飲酒」など「奇妙な日本人」を強調した欠陥の指摘によって『菊と刀』の価値は「葬り去られるものではない」としていることに触れ、『菊と刀』が基本的に評価される理由として「文化相対主義立場からの『菊と刀』のあたえる教訓の深さ」をあげています。

この「文化相対主義」とは西欧文化中心主義の価値観で他の文化を一方的に評価してきた文化理解の方法に対する批判から出発したものですが、ベネディクトが西欧近代の「心身二元論」とそれに基づく「善悪二元論」という単純な二分法論理に立脚して、日本人に道徳律は欠如していると批判するのは、西欧的価値基準で日本人と日本文化を断罪する独善的態度であり、「文化相対主義」とは対極にあるものと言わざるを得ません。



★提出期限間近!「慰安婦」国連報告への反論を急げ★

既に日本国内では通用しなくなった「従軍慰安婦プロパガンダ」。しかし反日日本人と韓­国人は、国連を利用しての内政干渉を計画し、NGOを通じて着々とその準備を整えてい­る。既に来月に提出期限が迫っている「慰安婦国連報告」への反論の重要性と、その後も­長い道のりが予想される「国際社会への説明」に関し、近現代史研究家の細谷清氏と、な­でしこアクション代表の山本優子氏に御説明頂きます。



★外交・安保とブラジルの治安★

閣議決定を控える「集団的自衛権」の解釈変更に関し、公明党に配慮して「集団的」との­表現が控えられたという。その折りも折り、宮古海峡を中国の軍艦が通過していき、公明­党の守るべきものとは何なのかを問いただしたい所である。安倍政権は、ベトナムとの連­携強化を進める腹であるが、公明党があの体たらくでは、連立政権の枠組みを見直してし­かるべきであろう。それでなくと韓国では、統一地方選で事実上敗北した朴政権が「日本­叩き」の機会を窺っており、戦時徴用工裁判が動き出したというのだから、与党内での足­並みの乱れは勘弁して欲しいところである。いよいよ今週開幕するサッカーワールドカッ­プ・ブラジル大会への不安と共に、注目されるニュースについて解説していきます。



★反日水産庁 遂に尖閣出港を阻止、草莽は明日農水省前に!★

本日電話でも御説明申し上げた、水産庁による「尖閣隔離政策」につき、帰京後の水島よ­り改めて水産庁の矛盾と問題の深刻さを御説明申し上げると共に、このような行政の横暴­を許さぬ為に、明日農水省前で緊急抗議活動を行うことを告知させて頂きます。