こちらの記事の治療法を転載させていただきます。↓
現代の自己愛病【熱い恋なんて知らない】
★この病気の治療法★
対人関係において個人も文化もナルシシズムに傾いていくのは、容易に止められるものではない。
最も簡単な解決策はいろいろな意味で最も難しい方法ではあるが、非常に有効である。
ナルシシストとてできるだけ関わらないようにするのだ。
恋人になるのも友人になるのも、上司や部下にするのもやめよう。
その場合に難しいのは、その相手がナルシシストだと見極めることなので、アンテナの感度を高くしておこう。
カリスマ性があって魅力的で自信家に見える人がいても、すぐに近づいてはいけない。
もしその人が本当にナルシシストだったら、人を傷つけたり騙したり裏切ったりしたことがあるのがなんらかのかたちでわかる。
そうでなくても、話しぶりからどんな考えの持ち主か、手がかりがつかめるだろう。
ジーンはデートの相手に、
「いいかい、僕がわがままな人間だって覚えておいてくれよ」と言われたことがある。
真に受けず、いつか変わるだろうと思っていたが、変わらなかった。
また、専門知識もないのに、自分が一番できると言いたがる男と交際したこともあった(「もし私が世界を統治したら、世の中はよくなると思う」という自己愛人格尺度の設問そのままだ)
有名人になると確信している男もいた。
こんな経験をしたので、ジーンは現在の夫に4回目のデートで自己愛人格尺度の診断テストをやってもらった(点数は低かったし、何よりジーンがテストを取りだしたとき逃げ出そうとしなかった)
たとえ相手がナルシシストだと見破ることができても、一緒にいなくてはならないことがある。
とくに職場の上司や同僚は自分で選べない。
このような場合に大切なのは自己防衛だ。
適当な境界線を引くのである。
愛想良くするが、親しくはならない。
ナルシシストに信頼や誠実さを求めなければならない状況を作らないということだ。
また、自分との間にあったことを記録しておくのも良い。
問題が起こったときに役立つだろう。
うまく操るのも効果的な手である。
ナルシシストの夫をもつ女性キースに、「あの忌々しい亭主をうまく操っている」ので関係は良好だと話したことがある。
お世辞を言ったり褒めたり注目したりと、ナルシシストを満足させてやれば一層の効果がある。
うまくやれば思いどおりの反応があるだろう。
コールガールの世界では、ナルシシストの客は操るのがたやすいので「的」と呼ばれていると、以前元締めをしていた女性が言っていた。
ナルシシストを避けるか操るのは良いが、彼らを変えようとするとまるで話が違ってくる。
ナルシシストは、こと対人関係ではそうそう変わらない。
それでも、変えようとするのも場合によっては1つの選択肢だろう。
セールスの腕は抜群だが協調性の全くない社員や、何でも買ってくれるが思いやりや愛情のない夫を変えるにはどうしたら良いだろうか。
彼らの肥大した自己像を否定する(「あなた、それほど魅力的じゃないわよ」とか「本当は普通よりちょっと頭がいいだけじゃないか」などと言う)のは勧めない。
弁解や言い逃れ、怒りや脅しが返ってくるだけだろう。
そうではなく、良心や思いやりや親切心を引き出してみよう。
責められていると感じさせず、態度が改まるかもしれない。
そのために考えられるのは、思いやりや親切心を見せると称賛されたり成功したりする状況を利用することだ。
つまり、思いやりのある親切な人のように振る舞えば欲求が満たされるとナルシシストに思わせるのである。
現在の自己中心的な文化でも、このようなことはある。
子供の世話をし家族を大切にする夫は良い父親だと言われるし、慈善寄付する実業家は尊敬される。
自分の命を危険にさらして人命救助につくす兵士や警察官や消防士はヒーローと呼ばれる。
親切な人になれば心が大いに満足する。この考え方を広めようではないか。
心理学者のイーライ・フィンケルの研究グループ(キースもその一員)は最近の実験で、無意識下で協調性や親切心を高めてやるだけで、ナルシシストが交際相手にもっと献身的になるかどうかを確かめようとした。
映画館が上映中にポップコーンやソフトドリンクのサブリミナル映像を観客に見せて、スナック類を少しでも多く買わせようとしているという噂を聞いたことはないだろうか。
映画館は本当にこんなことをしていないだろうが、潜在意識への働きかけで行動を変えられるのは本当である。
心理学者のジョン・バーによれば、高齢者に関連する言葉のサブリミナル画像を大学生に見せたところ、そのあと彼らはまるで年寄りのように廊下をゆっくりと歩いたという。
フィンケルの実験では、恋人と交際中の大学生に微笑みながら人の世話をする人の画像を3枚、それ以外の学生に木の写真など感情とは無関係な画像を見せた。
実験のポイントは、これらの画像をモニターに一瞬だけ、正確には35ミリ秒映すことだ。
そのあとで学生たちは単語リストを見せられる。
単語が自分にあてはまるなら「私」のボタンを、あてはまらなければ「私ではない」のボタンを押す。
このリストには献身する単語が5つ混ぜてあった。
予想通り、人の世話をする人のサブリミナル画像を見せられたナルシシストは献身の度合いが上がった。
献身を表す単語をナルシシストではない人と同じ数だけ選んだのである。
やさしく人の世話をする人のサブリミナル画像を全米のナルシシストに毎日見せるというわけにはいかないが、やさしさと思いやりのイメージがナルシシストの自己概念に影響することがこの実験からわかったのである。
★真夏の夜の不思議なメディア★
梅雨が明け、熱暑が厳しくなる昨今、熱にうなされた訳でも無いのに、新聞紙上ではまるで白昼夢のような広告が掲載されていた。また一方では、大規模災害時の国民保護に関わる、自衛隊の統合防災演習の情報で錯綜が見られる。メディアは何を伝え、国民をどこに導こうとしているのか?西村幸祐が首を傾げてしまった、不思議な不思議な日本のジャーナリズムについてお話しさせて頂きます。
★【藤岡信勝】「中日新聞意見広告」掲載仮処分決定について★
河村たかし市長が発言したことにより、再び世間の注目を集めた「南京大虐殺」の虚構性。この発言を埋没させないためにも、「自由な議論で『南京大虐殺』の真実を究明しよう」という趣旨で新聞への意見広告を計画していた藤岡信勝氏らは、名古屋地域で圧倒的な発信力を持つ中日新聞と協議を重ね、掲載直前までの作業を完了していった。しかし中日新聞は突然「社論に合わぬ」として契約の一方的な破棄を通告してきており、言論機関としては自殺行為とも言える「言論封殺」の挙に出たのである。これに対し、契約の履行を求めて東京地方裁判所に仮処分申請を申し立てていたが、地裁はこれを却下してしまった。今回は藤岡信勝氏においで頂き、腑に落ちぬほど時間がかかった裁判所の対応と、その不明瞭な判断基準、裁判所の嫌がらせとも思える決定の「構成」などについて御説明いただきます。