【 雨はやむ 】 11話 | 妄想独り言…

妄想独り言…

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「もしもし」
10年前と変わらない岩崎の声が携帯電話の向こうから聞こえてきた。
「久しぶりだな、元気か?」
「はい、おかげさまで元気にやってます。」
昔と変わらない岩崎の声なのだが、年齢を重ねたせいなのか、責任者という立場で歩んできたせいなのか、どこか落ち着いている声がするのを、亮治は感じていた。

「社長が昨日電話したみたいですね」
「あぁ、内容は聞いたのか?」
「聞いていません」
「そぉか」
「ひとつ言わせて下さい」
「何だ?」
「亮治さんは給料が貰えればそれでいいと思って仕事をする人じゃありません。」
「…」
「誰かに必要とされて仕事をする人です」
「…」
「会社が貴方を必要としています。だから戻って来て下さい」
と言って岩崎は電話を切った。
心を読まれている…